■ボディランゲージ。
人になにかを伝えるとき、その内容も大切ですが、
そこにこめられた想い。相手にきちんと感情を向けて話す。
そうしたことは、言葉にならずとも言葉にならない部分で
伝わっていくのではないか。
電話やメール、FAXが、一日の中で人とのやりとりをするための
方法として欠かせないものだけに、ときには自分の
「言葉の目、姿勢」が、相手にきちんと向いて話をしているのか、
確認した方がよいのかもしれません。
電話をするとき、見えない相手に向って、笑顔いっぱいに、
時には神妙に頭を何度も下げている人がいます。
「ありがとうございます」「本当に申し訳ございません」と言った
その言葉に想いが乗っているからこそ、自然にそうなってしまうのでしょう。
声のトーンや強弱、そうしたことが相手に伝わっていく。
これは、メールやブログ全盛の時代になればなるほど、言葉の体温を
きちんと届けるために、もっと意識されていいことなのでしょう。
アメリカの社会人類学者アルバート・メーラビアンによると、
相手にものを伝えるとき、目や口。声の調子。 言葉による感じ。
の順位で、伝わりやすいという実験結果があるそうです。
直接対面ではない言葉=「書く」は、それだけ伝わりにくい
ということですが、そこに相手にきちんと向う気持ちがなければ、
ますます伝わりにくいということになります。
そこに相手がいるつもりで、電話をしているつもりで語りかける
ように書くことが必要なのだと思います。
さまざまな媒体で企業メッセージを伝える際、商品やサービス、
自社の顧客に応じた、おおよその対象者層に向けて言葉を発信します。
だけど、なんだかその幅が広すぎてぼやけてしまうなぁ。
などというときは、「ある特定の人を想定」して、声を届けると
いうのも手です。
20~30代の女性層ではなく、あなたの周りにいる、
こんな生活をしているAさん。
50代の富裕層ではなく、あなたの周りにいる、
あんな生活をしているBさん。
○○関係の会社ではなく、あなたの周りにいる、
こんなことを考えているかもしれないC社長やD営業部長。
具体的な人に向って、面と向うつもりで、言葉のしぐさ、姿勢を届ける。
そうすることで、相手の体感説得力が増すこともあるはずです。
それから、「言葉の波紋効果」。
ある層、人に向って、「わかる人だけにわかってもらえばよい」
という潔さが共感を呼び、そこから周囲の人たち、会社に
連鎖反応を起こしていく。
全国のオヤジに向けて発したエールが、若い世代の共感を呼ぶ。
そういうこともあります。
ちょっと蛇足話になってしまいましたが。
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