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■中小企業は売名行為が命。

「潮(うしお)」(8月号)特別企画
「世界を翔る中小企業『スモールカンパニー』の実力」
ー オンリーワンの技術で世界を舞台に活躍する中小企業。
  その元気の秘訣に迫る ー の読みかじり第二弾です。

タイトルは、マイクロパーツ(極小精密部品)でトップを走る、
㈱樹研工業の松浦元男社長の取材記事の中の言葉です。
この会社、金属とプラスチックを一体成型する技術は、他の追随を許さず、
スピードメーターに使われる部品などは市場独占状態なんだとか。
20年ほど前から「刃物で加工できる世界最小のパーツ」づくりに傾注。
パートを含めて約100名の会社が、世界を相手に年間30億の売り上げ。

技術開発で名を馳せた企業が、またまた世界をビックリさせた。
2002年には発表した「100万分の1グラムの歯車」がそれ。
な、なんだ? 100万分の1グラム? 歯車?
肉眼で確認できない歯車って・・・確かにすごいけど、一体なにに使うの? 
って思ったら、やっぱりそう言われることもあるそうです。
「使い道がないのなら、意味ないじゃん」と。
それに対する松浦社長の答えは、

「何に使えるのかより、できるかどうかの方が問題。技術開発の
積み重ねこそが、中小企業の生きる道」。

この言葉の中に企業理念が込められているそうですが、
これだけじゃ、その技術をどう売るの?って、やっぱり思いますよね。
松浦社長曰く、中小企業の経営法には明快な3要素があって、
そのうちの2つが「技術開発」と「品質管理」なのだそうです。
(もう一つは「財務管理」=バランスシートを読む力)
品質管理とは、高品質生産と不良品を出さないしくみ(瞬時に追跡調査が
できるシステムを構築)。
技術力は、いわば会社のエンジンで4つくらいあるのが理想だと。
だから、常に新しい分野に目をつけ先鞭をつけることを心がける。

この2要素のシンボルこそが、「100万分の1グラムの歯車」となる。

「来訪者には、工場の隅々まで見せて、製品サンプルをおみやげとして渡す。
その時、直接の商談にならなくても、必ず口コミで広がり、ウチの技術に
お声がかかる」と。
で、「中小企業は、売名行為が命ですよ(笑)」と。

今年、ナノプロセッサーを五軸制御する工機を備えた新工場を建設した
そうですが(し、しかし10億分の1メートルってなによ?!)、
「将来、この技術が応用の日の目をみたときには、必ず受注はウチにくる」
ということです。

「閉じてない技術」「開かれた技術」。
そんな言葉が浮かんできました。
自社のめざす方向、想いや行いの延長線上に「100万分の1グラムの歯車」
があって、オープンに伝えていくことへの意識がある。

それにしても松浦社長の言う「売名行為」、芯のある言葉よなぁ。
含まれてるものなぁ、いろいろと。
背負い投げ一本! と思ったりするのは個人的立場からなのでせうか。

製造業の方(だけじゃないけど)と話をする機会があって、
「自社の技術やしていることを伝えていかないのですか?」という問いに、
「一般には関係ないから」「すぐ売れるものじゃないし」などの
声を聞くこともあるのですが、

自社の在り方として、自社の行いを伝えていくことは
継続的に「売る」「買ってもらう=あの人を“買っている”」ことには
ならないのかしら? と思うわけです。
いま、こういうことを意識している企業も多いようですから、
本気で取り組むところと眺めている(あるいは気づこうとしない)ところ
との差は、ますます大きくなっていくのではないでしょうか。


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