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■会社の誇りは、誰がつくる?

「世界を翔る中小企業『スモールカンパニー』の実力」
「潮(うしお)」という月刊誌8月号に特別企画が掲載されていました。

「オンリーワンの技術で世界を舞台に活躍する中小企業。
その元気の秘訣に迫る」

紹介されているのは8社と一組織。
すべて製造業です。“技”というとき、なにもモノづくりだけとは
限らないと思うのですが、日本を支える基幹産業はなにか。
こうした特集が組まれるとき、メディアや社会の目はどこに向くか。
面白いものですね。
ちょっと紹介してみましょうか。

今回は航空機部品加工会社の㈱青木の青木豊彦社長。
人工衛星「まいど1号」計画でおなじみ。
東大阪宇宙開発協同組合の理事長でもあります。

東大阪には4年前まで、一万社もの製造業の会社があったそうです。
いまは8,000社。減ったものの世界に類がないと。
これだけ会社があるのに、大阪の若者の昨年の失業率は10%強。
仕事を探す者と来てほしい会社があるのに、このギャップはなんでやろ?
想いを辿ってみると、十何年前の3K話から始まっている。

小学時代の恩師から自信をもつ、誇りをもつことの
大切さを学んだという青木社長は、
「若者が夢をもつようなモノづくりをしようやないか」。
ということで、小型人工衛星に行き着いたのだそうです。

8年前、米ボーイング社の認定を受け、世界で最小の
ボーイング社認定カンパニー(社員25名)となった。

(以下、「 」内は「潮(うしお)」8月号より)
「ウチとある大手企業が同時にテストを受けたんです。それでウチ
だけが通った。~~理由をたずねてみたんです。いつもこの話したら、
ウルっと来るんやけど…その人が『青木さんとこの社員の目が
光っとった』と言うんですよ。天下のボーイング社がですよ。
日本の大手企業が~~~って取引してくれますか? 銀行が金貸して
くれますか? 僕、ここやと思うんです。社員に誇りをもたすと
いうことはこんなに大事なことかと。~~こんなにも力の出るものかと」

「~~それから、語るということが大事です。語りから本音が出てくる
こともある。問いかけるんじゃないですよ。自分の思い、人生を語る
んです。五分でもいい。毎日できたら最高ですわ」

どうでしょう? たぶん、人によって感じ方は違いますよね。
言えるのは、経営者と言う立場にある人が、普段から自分の想いを声に
したり、周囲に働きかけてみたりすること。それがいま、会社として
やるべきことかどうかということはあったとしても、そのこと自体の
正否より動く姿勢を表現化、発表化していくことは大切なことだと
思うのですが。コトの大小でもないと思います。

継続的活動において、伝えていく相手は社外だけではありませんよね。
見ている人は、身近にも多くいるのでしょう。
誰だって、いつも自分がしていることに自信を持ちたいですから。
「有能な一ビジネスマンとしての行動と、社長のそれとは違うはず」。
以前、勤めていた会社で、TOPに対してず~と思っていたことでも
ありますので、個人的には経営者の「人間」を見せていく行動には
大いに共感できるのです。

「人材を育てるコツはありのままを見せること。よろいは
着やんとこと」とも、青木社長は言ってます。


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