啓愛社見学@小出塾
昭和9年創業の啓愛社のなかで比較的新しい事業部であるリサイクル工場を見せて頂いた。
自動車を解体する工場なのだが、そのすべてをリサイクルし、ゴミは一切出さない。
中古パーツとして売れる物は取り外し、オイルやガソリンは精製して再利用する。
それらはゴミではなく資源としてすべてお金を貰って売っているそうだ。
「すてる」を「つかう」に変える会社というキャッチフレーズがピッタリだ。
しかし景気による影響もある、現在は中古車市場がタマ数不足のため、廃車がオークションに並ぶそうだ、
そうなると啓愛社の様なリサイクル工場へ入ってくる廃車が少なくるため、廃車の価格が上がっているという。
廃車がなければ資源が取れない、つまり売るモノが無くなってしまうため、廃車を高値で仕入れるという現象が起きているという。
金沢産業団地にも不法投棄された車が何台もある。
車体番号をわざわざ消して、人目のつかない時間にやってきて捨てていく、これは犯罪だ。
しかし啓愛社のようなリサイクル工場へ持っていけば、犯罪者になるどころかお金をもらえる場合がある。
一度不法投棄された車は警察の監視の元、持ち主が現れるかもしれないと何ヶ月か監視する。
監視と言っても警告シールを貼るだけなのだが、この数ヶ月の放置の間に他の廃車やゴミが周囲を埋める。
警察の監視付きでは、リサイクル工場が勝手に持っていくわけに行かない、たとえその場所を綺麗にするのが目的であってもだ。
所謂行政サービスと言うものは、現実を理解していない場合が多い。
行政批判はさておき、
啓愛社でのこぼれ話で、廃車で入ってくる車のカーペットをはがすと、小銭がじゃらじゃらと出てくると言う。
「従業員がお尻だけ出してシートの奥の方を覗いているときは大抵小銭拾いをしている」と、笑って教えてくれた。
また、加工屋からでる鉄、アルミ、ステンの混在キリコも買ってくれるそうだ。
今後はゴミと環境を考えて、リサイクル工場とのつき合いを積極的に行っていきたい。
▼会社見学の後は新年会へとくり出した。
塾生の一人に、これから独立するかしないかを悩んでいる家内制の加工屋さんが居る。
その方がよそで「独立しようかな」と相談すると「やめた方が良い」と言われることばかりなのに、この塾では「独立しろ!」と言う人ばかりなのはナゼだ。と言っていた。
他の塾生からは「今年中に独立しないと、塾から除名するぞ!」というきびしい発言も出ていた。
飲んだ席の事ですからね。
ただ、塾長は普段から「親は早く殺せ」と言ってますから、本気で考えた方が言いかも。
みなさんお疲れさまでした。
| 固定リンク
トラックバック
この記事のトラックバックURL:
この記事へのトラックバック一覧です: 啓愛社見学@小出塾:
» ■応援し隊、をありがとう。 [ヨコハマ伝え楽しみ隊から]
寄りかからない人。
いま、ホームページ制作の依頼を請けている鋳物会社の0さんを評すれば、
そんな感じでしょうか。
自らが動くことで、鋳物の灯を大きくし... 続きを読む
受信: Jan 23, 2005, 12:40:12 AM
コメント
キュー・アイの杉本です。
皆さんお疲れ様でした。
少し遅いですが、今年もよろしくお願いします。
参加できなくて残念でした。
キュー・アイはISO14001を取得していまして、
(実は本日、外部監査がありました。クタクタです!)
産業廃棄物を業者の方に引き取っていただいております。そんな関係ですごく興味があります。
緑川さん、今度(株)啓愛社を紹介してください。
お・ね・が・い!
何かいいヒントが見つかるような気がします。
新年会、盛り上がったようですね。
こっちも参加したかった~残念!
次回はみなさんにお会いできることを楽しみにしています。
▲コメント投稿者: キュー・アイ杉本 (Jan 24, 2005, 5:16:06 PM)
M鍋さんも言われていましたが、今まで高額な廃棄費用が無くなって、しかも行く先では資源として復活するのなら、ゴミと環境問題を解消するにはもっとも現実に適した事でしょうね。
見て聞く価値がある工場です。
▲コメント投稿者: みどりかわ@ミナロ (Jan 25, 2005, 7:53:53 PM)