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■人による、人のためのものづくり。

「つくったことがないものの注文が来ると、わくわくする」。
夢工場 難題次々と形に(朝日新聞 第2神奈川版 2005.4.05)

部屋の資料(ごみ山)を整理していて出てきた、ちょっと前の記事にふむふむ。
機械づくりで困ったときの「駆け込み寺」として、研究者からの口コミがひろがり、
評判を呼んでいる会社が、川崎市高津区にあるそうです。

伊藤工業。

ここが支持されている理由は、機械ならば分野を問わずに、相手のリクエストに
応じたものを作り上げてしまう。その腕前にあると。
シャボン玉とばし機、車いす用の体重計、水中の光合成装置、
CDサイズのレコードが聴けるジュークボックス…
これまでに100種類以上も手がけてきたといいます。

オーダーの多くは、使用目的が示されるだけ。
簡単なスケッチをもとに打合せをして、設計から製造までを請け負う。
下請け、得意分野への特化とも違います。

社員5名、最新設備があるわけでもない。
「部品の特性がわかっていれば、相談を受けたときに何を使えば
相手の求められるものがつくれるか決められる」。

知識と技術と、先んじて情報を取り入れる姿勢。
専門誌やネットでの部品情報収集は怠らないと。
頼りは、社員の腕と心の中にある。ということですね。
「趣味はものづくり」。
子どもの頃からの機械好きの伊藤社長の体内には、根っからの
ものづくりわくわく体質が宿っているのでしょう。

最先端の機械設備で超精密や大量生産を追い求める所は多いけど、
「人によるものづくり」をモットーに、求められる機械づくりの
お手伝いをしていきたいそうです。

どんなに世の中や設備が進化しても、つくりあげたものの中に、
人でしか持ち得ないアナログな体温が息づいている。
最後は、人の差が表れてくる。
これは、仕事全般に言えることなのでしょうね。

会社は、大きいばかりがいいってもんじゃないなぁ。
否。大きくなければいけないのは、器・規模ではなくて、
その中にいる人間の度量。
自らのもつ技術を、なにかの縁で求める人たちとどう育んでいくか。
その辺りを楽しんで取り組めるかということでも、
人の磁力の育まれ方が大きく違ってくるのでしょう。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ミナログ・ライターから外すよ」と脅かされ(笑)、
超・久々に書かせていただきましたが、よかったのか…
浦島太郎が帰って来ると、そこはメジャーなブログに育って
おりました。いささか気が引けるのですが、
みどりかわファンの皆さま、しばしのお眼汚しをお許しください。


帰ってきた山田隊長に一票を!

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未来はすでに始まっている。               byロベルト・ユンク 続きを読む

受信: Sep 16, 2005 3:54:44 PM

コメント

人と人、心と心の交わり、人はひとりでは生きてゆけないから…確かにその通りだと思う。

 僕の最終的な夢は、僕が先生(たぶん今は76歳だっけ)に教わった汎用旋盤の技術を自分より若い人に伝えてゆくこと…
もっと言えば、汎用旋盤1台で独立しても自分の腕だけで食っていけるだけの人材を育ててみたい…
だけど普通は、そんな人材、手放したくないっすよね。
 技術は二極化が進むと思います。最先端を追っかける者とローテクにこだわり続ける者と。
だけどハイテクにはハイテクの苦労、ローテクにはローテクの苦労があるので、両方理解できたことにこしたことはないと思う。
 年配の職工はハイテク使いの職工をバカにし、ハイテク使いは昔ながらの技術しかない年配の熟練をバカにする、町工場ではありがちです。だけどナンセンス、やっぱ良いとこ取りっすよ!その橋渡しをするのが若手のローテク使いの職工なんすよね?たぶん…

長くて、すんまそん。

▲コメント投稿者: たそがれの旋盤師 (Sep 16, 2005 11:55:04 AM)

ごめんなさい。失礼ですが。
今回この会社様が新聞の記事になること自体に驚いております。

>オーダーの多くは、使用目的が示されるだけ。
簡単なスケッチをもとに打合せをして、設計から製造までを請け負う。
下請け、得意分野への特化とも違います。

これができる会社。
日本全国いたるところにたくさんあると私は思っていました。

身近では空き地さんの会社。
そして恥ずかしながら我が社も。

我が社にあるのは我ら職人の愛と魂。
五感そして腕。試行錯誤に汗。
そしてへな猪口な私の石頭。

今回の内容に目の前の当たり前に疑いを持たざるを得ません。
私は何でもこなす物作り大好きな町工場が日本全国にたくさんあることを決して疑わない。
私はこの記事に驚嘆を今だ覚えている。

失礼ながら当たり前の事実が記事になることに震撼すら感じます。

私は物作り大好きです。
我が社も上記コメントのたそがれの旋盤師さん同様ローテク職人集団です。
そして我が社職人も物作り大好きです。

機械づくりで困ったときの「駆け込み寺」としての伊藤工業さんは素晴らしい会社だと素直に認めす。
この会社の社長さんとも是非会ってみたとも思います。

しかし、どうしても私は物作り日本に>「駆け込み寺」町工場が少なくなったなど認めたくない事実です。

今回の記事の次は、日本の素晴らしい>「駆け込み寺」町工場が日本全国にたくさんあることを知らないだけだったという結論の記事を期待して待っています。


>浦島太郎が帰って来ると、
決して玉手箱は開けないで下さい。
老けるのは早すぎるはずです。

私も少々>長くて、すんまそん。

▲コメント投稿者: スーパー息子 (Sep 16, 2005 4:02:02 PM)

たそがれの旋盤師さん こんにちは。

メッセージを戴き、ありがとうございます。
メジャーブログに声なしの空白をつくっては、政治空白以上に大問題となってしまいます(笑)。
やさしさに、感謝申し上げます。

これから団塊の世代が一気に定年を迎えると言われています。長年築き上げた技術や知恵が、たやすく絶えることなく、会社や地域社会の中で生きるようなしくみがひろがっていくといいですね。

それには、たそがれの旋盤師さんの言われるように、お互いが持ち味を活かそうとする意志とともに、次代へと技を継ぐ者が必要なのでしょう。
技術の中心には、いつでも人がいますね。

ところで、時に書き手が代わってなにかを述べるという、ここのやり方も時には趣向が変わっていいかも、でしょうか?
人様のブログで声を発するのは、とても緊張するのですが、修行機会を戴いております。
近々、ミナロスタッフのけみさんや、「ナ」さんもデビューと伺っています。
ミナログは、ますます活気をますことでしょう。

長くて、すみません。

▲コメント投稿者: 横浜、わざ・ものニュースサポーター (Sep 16, 2005 4:33:46 PM)

スーパー息子さん こんにちは♪

>今回の記事の次は、日本の素晴らしい>「駆け込>み寺」町工場が日本全国にたくさんあることを知>らないだけだったという結論の記事を期待して待っています。

そうですね。ただ私が知らないだけです。全国で小さくも熱くがんばっているものづくりの会社がたくさんあると思います。
今回の記事に対して、もちろん他意はなく、記事にされた記者さん同様、地域のがんばっている会社に感じてとりあげさせていただいたということでご理解ください。

様々な視点でご指摘をいただくことは大切なことだと思います。ご意見、ありがとうございました。

▲コメント投稿者: 横浜、わざ・ものニュースサポーター (Sep 16, 2005 4:47:06 PM)

連日でおじゃまします。
この記事、このような町工場を、普通の人に知らせたことに意味があると思います。
業界内の人間には、こんなこと、あたりまえ。
どこにでもある町工場と思われても、普通の人は案外知らないと思います。
ちなみに、ウチも同じようなこと、やってますから(研究所向けの仕事、まあ多いです。季節労働の感がありますけど)。

▲コメント投稿者: なるせたかあき@コスモテック (Sep 16, 2005 10:30:54 PM)

なるせたかあき@コスモテックさん
こんにちは。

>この記事、このような町工場を、普通の人に知ら>せたことに意味があると思います。
>業界内の人間には、こんなこと、あたりまえ。
>どこにでもある町工場と思われても、普通の人は>案外知らないと思います。

実は、趣旨はここにあります。一般紙の地方版で、生活者に対して伝えていくことの意味。それと、多くの他者からの評価を得ていることにはそれなりの意味があるとも。この会社はどこだろう?ものづくりの心が相手に沁みていく、人となりが違うのだろうかとか。伝え方に修行が足りなくてすみません。

スーパー息子さんの言われることもごもっとも。私のような素人が、なにかを感じて言ってみる。
そのことに対して、ものづくりのプロの方々の様々な声がいただける。

実は、このこと自体が個人的にはこうした場で声を出していく意味があるのかなと考えています。
よく口にするのですが、
「人は、すべてを自分の思うようには考えない」。これが基本にあれば、異論・反論も自らを育んでくれるものだと思っています。

またまた、長くてすみません。

▲コメント投稿者: 横浜、わざ・ものニュースサポーター (Sep 16, 2005 11:19:16 PM)

緑川社長

ブログの雑誌買いましたら、マーケティング、集客・顧客サービス部門で緑川さん一等賞でしたね。

さすが!おめでとうございます。
今日は栗3個!

俣野のブログは・・・5位でした!

ツキまくり♪

俣野 成敏

▲コメント投稿者: 普通のサラリーマンがこうして4億円企業を創った (Sep 17, 2005 12:23:23 AM)

俣野成敏さん、いやーミナログが1位で良いんでしょうか。
これから先が書きづらくなりそうです・・・

ホントは、そのなこと全然気にしてませんけどね(笑


隊長!
復帰一本目の記事で、沢山コメントもらえてよかったよかった。
これからも隊長を宜しくお願い致します。>ALL

▲コメント投稿者: みどりかわ@ミナロ (Sep 17, 2005 9:15:28 AM)

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