プラスチックより堅い木
最近めっきり天然木を最終商品としてお目に掛かる事が無くなった。
家具とか箸くらいか?
木型でさえ、人工のケミカルウッドだし。
木は加工が楽なようで難しい。
採れる場所や時期によって特性が変わる、素材として安定していないすぐに狂う、薄くすると簡単に割れてしまう。
そこでこのデジカメは、ヒノキを圧縮して強度を増している。
比重でいうと、0.4を1.0まで2.5倍の超圧縮だそうだ。
ここまで圧縮すると、ABSやポリカーボネイト並の強度がでると。
木の圧縮で思い出すのが、昔プロ野球でも使われていた圧縮バットだ。
大リーグ同様、今では使用禁止になっているが、その理由は「飛びすぎるから」である。
王選手も愛用していた圧縮バットが、現役引退と共に使用禁止になったのは、当時の国民的スポーツに期待する夢も圧縮され詰まっていたからだろう。
他にもこの技術を応用した、
ICレコーダー、小型プロジェクターの試作もある。
メタルも悪くはないのだが、木の質感ってやっぱり雰囲気あってイイ。
木の圧縮技術はこれから注目していきたい。
ただ、日々の仕事で圧縮された頭の中がカチコチに強度を増すってのは頂けない。
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