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●「憂国」

ライター:ダース=トリオムーン@ミナロ

こんな言葉を口にする(この場合書くか)と
右に傾いちゃってる人みたいだけれども…。

右でも左でもこの気持ちは同じでしょう。

我が子を殺す親、親を殺す子供。
金儲けのためなら法律も倫理もおかまいなしの金の亡者。

いつの時代にも悪い奴は居たと思うけれど今ほどひどくは無かったんじゃないかなと思う。

昔の方が「野蛮」(この場合正しいのかな?)だった。
ていう印象はなんとなくある。なんだかすぐ殺しちゃうみたいな。
けれど少なくとも「死」(逆説的に生)に対する価値観は今より真っ直ぐだったように感じる。
「死」のもつ本質的な価値というか、まあ対するところの「命」の価値だよね。
それって今より「死」が常に身近にあったからなんじゃないかなと。
(本当はいつの時代でも身近にあるんだけれど。)

ある意味今の人間ほど賢くなかったから、というか。
「今」しか生きていないし、今は情報の足が速いからそう感じるだけなのかもしれないけれど。
個人が受け取る情報量の差なのかな。それとも「量」と言うよりは「質」なのかな。
自身の経験ではなくてネットとかから入る単なる情報。

究極「歴史」なんてすべて伝聞だしね。その時代に生きていないから。
タイムトラベラーでない限り両方は体験できない。

それでも。生きる事、生きてる事に対する人々の意識が何か違う様な気がする。
「命」の価値が下がっているというか。価値が判らなくなっているのではないかと。
判らなくなってる人が増えていて、その結果犯罪が増えてるんじゃないのか。

じゃあ、お前はどうなのよ?命の価値が判るの?と訊かれると答えられないんだけれどさ。
「取りあえずは生きていたい。」「人殺しにはなりたくない。」くらいしか言えない。

なんかもう民族(種族?)そのものがおかしくなっているんじゃなかろうか?
種族としての終末が近づいている兆候なのか?
(この辺りは、最近気に入っている某マンガの影響なのですが。)


で、この先どうなってしまうのだろう、この国は?人類は?

っていうか、だいたいこの国は本当に<国>なのか?

って言う気持ちが私の中の「憂国」。


三島由紀夫の『憂国』っていうDVDを観て思ったとさ。




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