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●プラスチックの憂鬱

ライター:ダース=トリオムーン@ミナロ

プラスチックと一言で言うけれど…。


木製といっても「桐」の様に軽くて柔らかいのから「黒檀」の様に重くて堅いのまで素材が多岐にわたる。
しかし天然の木だから木の種類がそのまま素材になる。
合板や加工材があるからまだまだ種類があるけれど基本的に「木の名前」が判れば素材が特定出来ると思っていい。

金属も合金が各種あるので種類は沢山あるのだが基本的に「鉄」「アルミ」「銅」などと「主成分の元素名」で分類できるし加工の歴史が長いから余程の新素材でない限りは○○番のアルミとか○○-○ステンレスとか○○Cとかの呼び名で共通しているので特定は比較的容易である。

しかしプラスチックはそう簡単にいかない。
歴史的にも新しくまだまだ発展途中であり化学的に合成して色々な組成のものが作れるのでもの凄く種類がありその名前も様々。
しかもほぼ組成が同じ(この辺りも微妙なのだが)物でもメーカーによって独自の商品名を付けたりするので名前を聞いただけでは判らない事が多い。

ただでさえ種類が多いのに俗称や略称と一般名称と商品名がゴチャゴチャに使われていてかなり判りにくくなっている。

たとえば「ポリ」。ポリバケツの「ポリ」の場合「ポリプロピレン」という一般名称(プラスチックの種類の名前)の
「ポリ」だけを取り出して「ポリ」なのだが。材料学でいうところの「ポリ」は「ポリマー」の「ポリ」で「重合」という意味の言葉で分子構造を表している。
だから「ポリなんとか」ていう材料はこれでもかっていうくらい沢山ある。
「ポリウレタン」「ポリアセタール」「ポリアミド」などなど。
さらにややこしいのが「ポリ」が有ったり無かったり。
「ポリウレタン」と「ウレタン」は同じ?別物?

だいたい「ポリマー」って言葉がプラスチックとイコールで使われるケースも多くて車の「ポリマー加工」て聞くでしょう?あれは要するにカーワックス(=蝋。と言っても今は蝋が主成分じゃなっかたりするんでややこしいんだけど。)の代わりにプラスチックの薄い膜でコーティングしていると言った意味での「ポリマー加工」。
そのプラスチックの種類はなんなのかは良く判らない。たぶんフッ素とかが入ってると思うけど。
一般にはポリマー=プラスチックで問題なし。

あと、商品名がらみで言うと「テフロン」。
調理用ナベの「テフロン加工」の「テフロン」。店に並んでるナベを注意深くみていると「テフロン加工」のと「フッ素樹脂加工」のが有ることに気づくでしょう。
その違いは?
「テフロン」は米国のデュポン社の商品名。「フッ素樹脂」は一般名称。そう答えは同じ加工。
(デュポンの人に聞くと「違う」と言いそうだけども…。ほぼ同じ。樹脂の品質の差は?ですけど。)
デュポンの「フッ素樹脂」を使っているのが「テフロン加工」で他社のを使っているのが「フッ素樹脂加工」。
「ナイロン」もそう。デュポンの商品名。一般名称だと「ポリアミド」(またポリだ。)
本当は「テフロン」も「ナイロン」も登録商標なので後ろに○にRを付けないといけない。(出し方が判らん。)
そうそう「ケブラー○にR」もデュポンだ。デュポンの芳香族ポリアミド系樹脂の商品名。
芳香族ってなによ?どんな「族」ポリアミド系の「系」って?「ナイロン○にR」とは何処が違うの?

ねっ。ややこしそうでしょ。「プラスチック」を表す言葉だけで「ポリマー」とか「樹脂」とか言ってるし。
固まりだったり液状だったり、熱に強かったり弱かったり。透明だったり不透明だったり。

色々と本とかネットとかで調べてはいるんだけどはっきり言ってよく判りません。材料学の本とかだと専門的過ぎて難しいし、いまいち身の回りのブツとリンクしないんだよね。
「これの事なのか?」「じゃ、これはどれなの?」みたいに。

誰かすっきりと説明してくれる人いないかなぁ。


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コメント

 いやー 知っていたつもりですが いろいろあるのですね。
最近では プラスティックの中にガラス繊維を入れたりカーボンナノファイバーを入れたりと
複合材も良くお目にかかります。
それだけ大きな可能性を持っているのでしょうね。
植物由来のものも拡大してきましたが 生分解って言うのもキーワードになりそうですね。

▲コメント投稿者: acb (Nov 3, 2006, 11:06:23 AM)

こんにちは。樹脂材がややこしいのは商品名とJIS規格の両方が併用されているところにあると思います。金属材料では会社毎に商品名がつけられていることはありませんので。

▲コメント投稿者: KADOTA (Nov 4, 2006, 6:39:48 PM)

  To  Mr.ダース=トリオムーン
私は いわゆるプラスチックスの 専門家です.
大学卒業と同時に いや在学中から 毎日プラスチックスに関して 勉強の連続です いまだに 勉強途中 です これは死ぬまで続きます 技術の進歩は日進月歩 日々 新しいものが生まれています 未来永劫に、 欧米の科学品メーカー が 発明して  実験 試験 いろいろのデータを積み重ね 応用例など 示しながら 世に出します. それだけで 10年です、それから 世の中に その名前が知られる様に成るまで また10年 値段が高い においが気に食わない...などなど いろんな理由で 消えていった樹脂たち 生みの親の科学者たち かなりあります. 今日、ユーザーのニーズに合った物を作らなければ 売上は上がりません 為に メーカーは情報収集を 必死で行い 要望にあったものを 作ります.これがいわゆるグレード を増やす事になります 性質の悪い事に 固有名詞を付け アイドルになって 自分の名前を呼ばせ様 に掛かっています 一般の人は 樹脂(プラスチック)の名前より いわゆるアイドル名を覚え 一人が言うと それを聞いた人が また 人に伝える時に使う と言う具合に。ところで すっきり覚えるには
 樹脂(プラスチックス)名を覚える
     例えば 
樹脂名
PS (A社,b社、c社夫々固有名詞をつけている)
AS (上記と同じ 覚える必要ない)     
ABS (            )
PE  (            )
PP  (           )
PC  (          )
PET (           )
 :
 :
長くなるから(講義をすれば何年もかかる)この辺で、 分からない事 聞きたい事があれば いつでもどうぞ 時間があればお答えします。
         
           TAKA     

▲コメント投稿者: TAKA (Nov 6, 2006, 6:17:14 PM)

日進月歩のプラスチック技術。日々新しい樹脂が生まれては消費されていく。

身の回りはプラスチック製品で溢れかえっている。

今この目の前にある物はアソコにある物と同じなのか、ちがう物なのか?
どうすれば判別できるのか?

接着するにはどんな接着剤が最適なのか?
そもそも接着が可能なのか?

塗装をするときにはどんな塗料が良いのか?
シンナー(こいつも曲者)に溶けるのか?

実践的な知識がほしいです。

やはり経験を積むのが一番なのかな?

▲コメント投稿者: ダース=トリオムーン@ミナロ (Nov 6, 2006, 7:13:49 PM)

この方面は摺動用エンプラしか知らないから、先輩諸氏を差し置いて話することは能力不足ですが。
たとえば同じPTFEなぞ、元のベースレジンもデュポン・ダイキン・旭硝子なぞ各々で名前が違う上に、実際は他の色々な成分を混練事業者(例:スターライト・淀川ヒューテック・NTN精密樹脂)で各々名前を変えて使うから、専門書がなければつらいです。そこまで確認しないと研究比較ができないというのもこまったものです。

▲コメント投稿者: デハボ1000 (Nov 9, 2006, 8:06:01 PM)

(PS)フッ素樹脂といってもPTFEはその中の1つです。よくフライパンに塗って「焦げ付かない」といっているのは違う種類のフッ素樹脂(これもデュポンが開発)したもので多分4種類ぐらいあります。
煩雑だあ!

▲コメント投稿者: デハボ1000 (Nov 9, 2006, 8:08:59 PM)

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