金型屋最強伝説
おおげさなタイトルですが、金型屋さんの設備はやはり最強でしょう。
モノを大量に作るときに必要となるのが金型だが、金型自体は基本1台あれば良い。
しかしその金型作りは、まだ世の中に無いモノを産み出す作業だ。
先日のものづくり自慢大会である方が言われていたのだが、
「金型屋にはものづくりに必要なモノはなんでも揃っている、開発型企業になるのは簡単だ」と。
確かに設計用3次元CAD、加工プログラム製作用CAM、加工機一式、仕上げ用具一式、溶接設備だってある。
中小零細製造業があこがれる、自社商品やオリジナル製品。
これらの開発には試作品が不可欠だ。
試作品作りは、まだ世の中に無いモノを作るため様々な道具が必要となる。
道具といっても金属加工機や溶接機は、そうそう安い物ではない。
試作品を作るためだけに道具を揃えるは、かなりの冒険だろう。
これらの道具、設備が一式すでに揃っている環境。
それが金型屋なのだ。
製造業は設備産業だと言われる。
その中でもっとも設備投資をしている存在が金型屋だ。
フェラーリが買える金額の機械が何台も現場にある。
これからの金型屋は開発型企業にシフトしていくことが国内の仕事を確保することに繋がるだろう。
さらにその先は、開発した商品が売れるような仕掛けを作れるところが生き残る。
2.5次産業への展開が必要になることは避けられないだろう。
| 固定リンク
コメント
本当に仰るとおりですね。ただ、金型屋さんもピンキリみたいで、今だにCAD使ってないところもあるみたいです。それはそれでスゴイ事ですけどね。フェラーリと5軸機、両方ほしー!です。
▲コメント投稿者: GAGA (Nov 29, 2006, 9:36:34 PM)
金型やさんも、仕向け先のニーズによって色々です。小物中心のところだとCADがないとか言うのもあるし、(逆に超小物・・・IC部品などだと金型製作がすごい工程だし)大物でも自動車部品とそれ以外だとかなり方向性が違うのですね。
金型やさん(プレスが・・です)は、よそも見てたりするから、自分のステータスを知ってそれで業務を受けてるので、それをどのように展開して自社開発につなげていくかがどこも課題としてあげてます。けど多忙なのでできないのですよね・・・・
▲コメント投稿者: デハボ1000 (Nov 30, 2006, 4:43:26 PM)
製造業って 投資金額が大きく 回収期間の長い商売ですね。
資金がなくちゃとても始められるものではありません
資金が大きいだけに 継承のコストもまた大きい。
現在の創業はパソコン1台出始められる キャッシュフローの良いものに偏って来るのもうなづけます。
金型だって投下資金は大きいのですね。
魅力ある会社になるため 可能性を生かして 変化していけると良いですね。
継承について記事を書きました。
http://plaza.rakuten.co.jp/sennjyou3033/diary/200611280000/
▲コメント投稿者: acb (Dec 1, 2006, 3:26:23 PM)
GAGAさん、ロボット大賞2006の優秀賞にKHR-2HVが選ばれたようですね。
アーマードプラスシリーズが注目される日も近いでしょう。
デハボ1000さん、多忙なんですよね、色々と。
それでやって行ければそれはそれで良しですが、下請け脱却をねらう人は、やはりどこかで違うこと考えないと。
acbさん、ほんと製造業は敷居が高すぎるので新規で起業しようなんて思う人はマレです。
継承されずに廃れていく技術はどうにかしたいモノです。
▲コメント投稿者: みどりかわ@ミナロ (Dec 4, 2006, 1:39:25 PM)
>下請け脱却をねらう人は、やはりどこかで違うこと考えないと
そこです!(ついぞ興奮してしまった)オリジナルコンセプトを作っていきましょうよ。
以前わたしがいたプレス(型)の会社の部署は高度な作業にも関わらずそれに手足を取られ技術者達が回りを見てなかった気がします。
もしかするとミナロの3Fから外を見たら、広い海面になんか面白いもの見つけられるかも!
▲コメント投稿者: デハボ1000 (Dec 8, 2006, 11:33:57 PM)
デハボ1000さん、是非ミナロの3Fで瞑想してくださいな。(w
▲コメント投稿者: みどりかわ@ミナロ (Dec 9, 2006, 6:30:54 PM)