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●人の顔色をうかがう

ライター:ダース=トリオムーン@ミナロ

以下は噂話を元にした「フィクション」です。

ある自動車メーカーが看板車種のモデルチェンジを間近に控え
量産の準備にかかっていた。

開発も既に最終段階、細かな修整を残すだけで
量産の手はずも整いつつあり直ぐにでも生産ラインに流せるところまできていた。

そんな時、量産直前の試作車をその会社の創業者がみて一言いった

「ちょっと、エンブレムが小さくないか?」

その創業者はもう社長を引退し今では会社の特別顧問になっていた。
大株主ではあるものの直接は会社の運営に関わる立場ではなかったので
その時までその車をしっかりと目にする機会が無かったのである。

しかし、その一言で会社の現場は大騒ぎ。
開発チームは大急ぎでエンブレムを大き目に作り直す事になった。
開発初期のデザイン検討用のモデルなら単品なので作り直すことは容易いが
もう量産の段階に入っている。エンブレム周りの設計の変更から関係部品の作り直し
量産用の金型まで作り直さなければならない。検具も手配しなくては。
しかも発売時期は決定している。もう時間がない。

末端の下請けの部品工場はもうてんやわんや。やっと終わったと思ったらなぜか
大急ぎで初めからやり直さなければならない。しかも今度は納期が全くない。
休日返上、残業残業の毎日。メーカーからは矢の催促。なにがどうしたの?
しわ寄せは末端に来る。そこの社長さん身体を壊して入院しまったとさ。
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創業者の何気なく発した一言でこの顛末。
その創業者も別に「直ぐに作り直せ!」と言ったわけではなく
ふと思ったことを口にしただけだったのに。

もう「神の声」だから誰も逆らえない(と思っている)。

ちゃんと責任が有りモノが言える人間なら
「デザイナーがベストなバランスで決めた大きさであり
 我々役員も承認しているものです。発売も迫っておりますのでこのまま量産します。」
「ご不満でしたら次のマイナーチェンジで直します。」くらいの事が言えただろうに。

創業者だってそれくらいの事は判るはず。ひとかどの人物なのだから。
わがままをごり押ししたりはしないだろう。

なんでこ~なっちゃうの?誰がだらしないの?


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