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●「センス」は磨けるのか?

ライター:ダース=トリオムーン@ミナロ

「お前、服のセンス悪いなぁー。」

こんな事言われてしまって

「センスを磨いて見返してやる!」

と、思っているアナタ。

残念ながら「センス」は磨けません。(キッパリ)

「センス」とは文字通り「感覚」。心が感じる力。
身体能力なら訓練で向上するかも知れませんが
「感覚」は基本的に元々当人に備わっているもの。
本人の内部で「何か」が目覚めちゃえば変わるかも知れませんが
その人独特のものと言って良いでしょう。
「その人物」のパーソナリティの構成要素のひとつです。
「その人物」が「その人物」である所以です。
「意思の力」や「訓練」とかで変えられるものではありません。

「センス」とは究極的には「好き」か「嫌い」の判断に行き着くんです。
「快」か「不快」と言っても良いでしょう。「本能的」なモノです。

例えば「嫌いなモノ」を「努力」や「訓練」で好きになる事が出来ますか?
「慣れ」や「我慢」で「克服」は出来ても、本音を言えば
「嫌いなモノ」はやっぱり「嫌い」でしょ?
「理屈」じゃ無いんです。「感覚」は。

では、「センスが磨けない」のなら
「見返す」チャンスは全く無いのでしょうか?
そんなことは有りません。
「センスが良いね。」と言わせることは出来ます。

その為に磨くのは「センス」ではなくて「観察力」と「表現力」。

他人が(この場合「センス悪いなぁー。」と言った人)が
何を「快」と感じるかを「観察」してそれに沿った形で「表現」をすれば良いんです。
この場合、自分に取っては「快」でも「不快」でも関係有りません。

<A>と<B>の二つの内どちらの方が「ウケ」るのか?
どちらの方を「快」と感じるのか。を良ーく「観察」する力。
簡単な例を挙げると
「直線」と「曲線」どちらが好きなのか?
「明るい」と「暗い」のどちらか?
「複雑」と「簡素」では?
「鮮やか」と「淡い」は?などです。
「要素」に分解して、それぞれを「快」か「不快」に分類する。

そしてその「快」の「要素」を取り入れたモノを今度は再構成する。
これが「表現力」。「デザインする力」です。
「要素」をすべて取り入れるのか、幾つかに絞るのか
どの「要素」を選ぶのか。それを判断して再構成して「表現」する。

「観察」するのにも「表現」するのにも「センス」が必要なのでは?と思われますが
「観察力」や「表現力」はある程度は「訓練」で身に付けられます。
何処の何に着目すれば良いのか、どう言った基準で判断すれば良いのか
どの様に取り入れれば良いのか、どの様に見せるのかは
「訓練」と「経験」である程度の「方法論」が見えてきます。
結果、誰かの「マネ」になってしまってもそれはそれでひとつの「方法論」です。

全てが全て「理詰め」で事が運ぶ、とは言いません。
やはり最終的には本人が元々持っている「センス」に左右される部分はあります。
それは確かです。
「方法論」だけで、誰もが優れた「デザイナー」になれるはずも有りません。
オリジナリティも必要でしょう。

それでも。例え全てが「理詰め」で、誰かの「マネ」になってしまっても
かなり「センス良く見せられる」様なります。「見返す」事は誰でも可能な事です。
「センス良くなったね。」って言わせる事が出来ます。
ただ「その人にだけ」ってことも有りえますが…。

「センス良く見せる事。」が「快」か「不快」かはまた別問題で、本人次第なので
「センス良く見せる事。」が「不快」な人や「どっちでも良い」人には
「余計なお世話」でしょうけど…。


「センス」も「表現力」も十人並みの私が偉そうに言ってしまいましたが
「ものづくり」の何かの「ヒント」になるのではないかと思っています。

(またしても長~い記事になってしまいました。反省。)
(終わらせ方が難しいのよね。「オチ」が見えていないと。)


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コメント

とても勉強になります。とても解りやすい長文でいつもながら敬服します。
「観察力」と「表現力」を鍛える。モノづくりには正に必要不可欠ですネ。

▲コメント投稿者: GAGA (Aug 27, 2007 10:57:37 AM)

「あの人が、コレッ?」ってな事もよく聞く話で。

▲コメント投稿者: ダース=トリオムーン@ミナロ (Sep 3, 2007 7:07:29 PM)

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