インフレへと
じわじわと物価が上昇してきているが、インフレへと転換するのか。
原油の暴騰をきっかけ?に、様々な物品、サービスの値段が上がっている。
タクシーや電気・ガス料金、食品も上がっているらしい。
数年のうちには消費税も上がるだろう。
数年前から製造業が使う材料はすでに天井を突き抜ける程の高騰しっぱなしだが、出荷価格は据え置き、ひどい場合は前年よりコストダウンを迫られる。
「安く作らなければ売れない」と言うメーカーが多かったせいだ。
しかしいよいよそのメーカーらも値上げに踏み切る。
最終製品の単価が上がってくれば、製造側への見入りも増えるのだろうか?
このところの大手の業績の良さは、人員への負担を増している。
企業は儲かるが、給与へは反映しない。
正社員は減らし派遣を増やし、利益が出た場合、一時金やボーナスで還元するが、基本は固定費を抑えるスリムな構造だから存続出来ている。
そう考えると下請けに利益が還元されるのは当分先の話だろう。
労働者の大多数をしめる中小零細のフトコロが寒いままでインフレになったとしたら、格差はより進んでしまう。
今までなんとか漕ぎ続けてきた勝ち組もさらにふるいに掛けられる。
デフレスパイラルが収まった反動のインフレは、わずかな勝ち組だけを残し渦へと飲み込んでいくのだろう。
中小零細、特に町工場レベルの我々が生き残るには何が必要か、今までの5年とは違うところに目を向ける必要がありそうだ。
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