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●「前頭葉」versus「扁桃体」

ライター:ダース=トリオムーン@ミナロ

「理屈じゃあ、判っちゃいるけどどうしても駄目なんだよね。」

って状態の事。

最近「脳に関する本」がブームなのか
本屋に行くと結構目に付く
ここのところそんな本を立て続けに読んだので
こんなタイトルになった。

そうか、「前頭葉」って理性を司るのね
人を人たらしめているのが「前頭葉」なのか。

「扁桃体」は好き・嫌い、快・不快を判断するところ
本能的と言って構わないでしょう。

「扁桃体」は記憶を司る「海馬」のすぐ近くにあり
記憶とも密接に関連しているらしい。


サルは生まれつきヘビが大嫌い
たとえオモチャのヘビでもオリに入れると大騒ぎ。
オモチャである、と言った判断は
ヒト程には「前頭葉」が発達していないので出来ない。

ところが「扁桃体」がぶっ壊れた小ザルは
ヘビのオモチャに全くビビらない。
手にとって口に入れてみたりする。
実験動物なので人為的に「扁桃体」がぶっ壊されているのだが
こいつは自然界ではすぐ死んじゃうだろうな。
危険(不快)に対するセンサーが働かない。

ヒトも「扁桃体」の判断には逆らえない。
自分の身を守るのに必要な判断だから。
ただ、「前頭葉」が理性で抑える事は出来る。
「嫌だけどガマンする。」「危険を承知で挑戦する。」って事。
この状態が<「前頭葉」versus「扁桃体」>。

あまり良い状態とは言えなさそうだが
ストレス(負荷)がかかっている方が
脳は活発に働くそうなので
ある意味「良い状態」(脳トレ状態?)なのかも知れない。
脳に負荷をかけない生活をしていると
ボケるって書いてある本も有った。

他人との相性もきっと「扁桃体」が関係しているんだろう。
「何か」をされたわけでもないし何か嫌な関係が有った訳でも無い
「コレコレ、こうだから苦手。」って明確な理由も無い。
(捜せば出てくるんだけど、これは「苦手」が前提だから出てくる様な気もするし)
ともかく、「なんか苦手な人」っていませんか?

「前頭葉」は「そんな事じゃ、人として失格だよ。」と言ってるんだけど
「扁桃体」は「近づけるな、関わるな。」って言ってるのかな?
で、一度「苦手。」となるとその人物の色んな事が気に入らなくなる。
だんだん「前頭葉」が劣勢に。がんばれ「前頭葉」。

「前頭葉」の抑制が利かなくなって攻撃的な行動に出ちゃうのが
いわゆる「いじめ」の理由なのかな?
まあ、自分は多少は分別があるので「いじめ」なんかしたことないどさ。

逆に理由も良く判らないのに「大好きな人」とかもいるでしょ。
「好き」となると、あばたもえくぼで何でも良く見えちゃう。
こっちも抑制が利かないと「ストーカー」になっちゃたりするんだろな。
「前頭葉」の考える「段取り」とか「良識」とか
「相手の気持ちを考える事」とかをすっ飛ばしちゃって。

<「前頭葉」versus「扁桃体」>
「前頭葉」が勝っているうちは良いのだけど
なんせ相手はより本能的な「扁桃体」。
かなり手強いよなぁ。完全勝利はあり得ないよね。
歴史的にも「扁桃体」の方が長いんだろうし。
っていうか、なにより完全勝利はもう「人間じゃない」状態だわな。

日常的に脳内で繰り広げられている内なる戦い
<「前頭葉」versus「扁桃体」>
両方とも仲良くしてよ~。同じ脳内会のよしみでさぁ。
特に「扁桃体」。もう少しおとなしくしなさいよ。

まあ、なんかの切っ掛けで「扁桃体」がその判断を変えるかも知れないから
それまでは脳トレのつもりで、その時が来るのを待ちますか。



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