●「良心」「自己愛」「美学」
ライター:ダース=トリオムーン@ミナロ
この記事がいつ、アップされるか知らないけれど
ついさっき(8/2)映画『ダークナイト』を見てきました。
『バットマン・ビギンズ』の続編です。
因みに「ナイト」は<"knight"=騎士>です。
<"night"=夜>じゃあないです。
アメリカで大評判だという話をネットで見たので気になってたら
ららぽーとで先行ロードショウがあるじゃあないですか。
結論から言うと
「とても面白かった」です。
その前の『バットマン』シリーズ(ティム・バートンのやつね)とは
まったく別の設定で(基本は一緒だけれど)
バットマンの誕生(ビギンズ)から宿敵ジョーカーとの対決(ダークナイト)
までのエピソードを再構築したものなんだけど
(まあ、リメイクなのかな)
個人的にはこっちのシリーズの方が断然いい!
ある意味本当の「大人向け」。
二時間半もある映画なんだけど
長さを感じなかった。(お尻がちょっと痛かったけど)
詳しい内容はこれから見る人の為に書かないけれど
特に「ジョーカー」が最高でした。
アメリカでの評判も「ジョーカー」に集中しているらしい。
演じた「ヒース・レジャー」が今年一月に急逝したってーのがあって
『ブラックレイン』の松田優作みたいにバイアスがかかっちゃっている
ところがあるのかも知れないけれどね。
(あっ、別に松田優作がどうこうって言うつもりは無いです。
彼の演技が凄いのは事実だし,自分も好きです。
だた、作品としての評価全体に影響があるかも、って事。)
で、その「ジョーカー」の存在感が圧倒的に凄い。
ヒースの演技が良かったのも事実だけど
個人的に興味を持ったのはストーリーの中の「ジョーカー」という人物設定。
普通、犯罪者というとほとんどの場合
結局は「富を手にする事」(大概の悪党はこれだよね)や
「個人的な復讐」(バットマンはこれなんだよね)
「目立つこと」が<目的>だったりして
ある意味判りやすい。どこかに損得勘定が働いている。
「自己実現の為」の<手段>として「犯罪」を行う。
ところが「ジョーカー」は「悪を為すこと」が<目的>の男。
「金が欲しい」とかの動機で動いていない。
(本当のところは「復讐」とかがあるのかもしれないけれど
物語の中では触れられていない。)
「自己表現」として悪事を為す。アーティストと同じである。
それだけに純粋で恐ろしい。
すべての相手に対して
「俺は<こう>だけど、おまえは<どう>なんだ?」と
犯罪を通して問いかけてくる。
まあ、この辺がこの映画のテーマに絡んでくるんだろうから
これ以上は書かないでおくけれど。
そんな映画です。
で、頭に浮かんだのが今回の記事のタイトル。
「いやぁ、面白かったですよぉ。」
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コメント
私も見たいんですよね~!周りの評判もすこぶる良いし。
バットマンシリーズは第一作しか見てませんが、見てわかりますかね?最低「ビギンズ」くらいは見た方が良いのでしょうか?
内容を読むと今作は単純に善悪の話ではなさそうですね。それを読んで以前、知り合いから出された質問を思い出しましたよ。
「正義の反対は何だと思う?」
普通は「悪」と答えるところですが、正解は「別の正義」らしいです。
確かに戦争や犯罪においても「自分は悪だ」という認識に立っている人はいないですよね。誰しも自分なりの正義を持っています。(歪んだ正義の場合も多いが)
バットマン、夏休み中にみて来ようっと!観たら感想書きます。
▲コメント投稿者: きかん坊 (Aug 13, 2008, 9:49:09 PM)
私は、「ビギンズ」は観ていませんでしたが、それでも充分楽しめました。
翌日DVDを買ってきましたが。
先に「ビギンズ」を観ておいた方が
世界観や人物の関係が判りやすいと思います。明きらかな続編ですので。
明日にでも会社に「ビギンズ」を持って来ますのでヒマをみて取りにきたらいかがですか?
▲コメント投稿者: ダース=トリオムーン@ミナロ (Aug 14, 2008, 8:37:29 AM)
>明日にでも会社に「ビギンズ」を持って来ますのでヒマをみて取りにきたらいかがですか?
コメントが遅くなってしまいました。
実は書きこんだその日のうちにTSUTAYAで「ビギンズ」借りちゃたんです。タダで借りれたのに残念~!
感想は「シブい」の一言。
絶対に子供向けではないですね。なんかハードボイルドの匂いがプンプンしましたよ。
ネタバレになるので詳しくは書きませんが、渡辺謙の扱いがあんまりなように感じるのは私だけでしょうか・・・。
ともかく面白かったです♪
▲コメント投稿者: きかん坊 (Aug 20, 2008, 5:24:30 PM)