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●「具体的」「抽象的」

ライター:ダース=トリオムーン@ミナロ

「話が抽象的過ぎるんだよ。」

「もっと、具体的に言ってもらわないと判らないよ。」

~~
より「抽象的」な事を「抽象度が高い」と表現する。
よって「具体的」な事は「抽象度が低い」と表現される。

例えば「犬」という言葉を取り上げてみましょう。

より「具体的な犬」とは、どういったことか?
いま、目の前にいる「犬」が最も「具体的」である。
言い換えると「抽象度が低い犬」である。

より、判りやすくするなら
あなたがペットとして飼っている犬、「ポチ」である。
「ポチ」があなたにとって最も「抽象度が低い犬」になる。
そして「ポチ」が「柴犬」なら
「柴犬」が「ポチ」よりも「抽象度が高い犬」になる。
さらに「柴犬」「ポメラニアン」「シェパード」「ブルドッグ」…etc.
あなたが知っている犬種すべてが
より「抽象度が高い犬」という事になる。

逆に「具体的」という側面から説明するとこうなる。
「犬がいました。」
『もっと具体的に。』
「柴犬がいました。」
『もっと具体的に。』
「ウチのペットの「ポチ」がいました。」
判るでしょ、「ポチ」が一番「具体的」だって事が。

そして最も「抽象度が高い犬」は
<「これこれこういった動物」を我々は「犬」と呼ぶ。>
いままで見たことも聞いたことも無い全く新しい犬種が登場しても
それを「犬」として認識出来るのであればそれは「犬」に他ならない。
即ち、<自分が「犬」として認識出来る動物>の事である。
まあ、<「犬」という「概念」>になると言えば良いんでしょうか。。

しかし「抽象度」はここが「ゴール」では無いんです。
「概念」だけの話になってしまうと
<「犬」という言葉が表すもの>にまで「抽象度」が上がってしまい
動物の「犬」だけでなく「スパイ」を意味したりする事にもなるのです。
まあ、話が際限なくややこしくなるので(動物)って事で止めておきますが。

で、我々が「犬」(動物限定)について語る必要が生じた時に
お互いが、同じ「抽象度」で「犬」を語らないと
会話が成立しなくなる事(話が通じない)が出てくるんです。

極端なたとえ話になるけど
私が「ポチ」以外の「犬」を、その存在すら全く知らないとしよう。
私の中では (「犬」=「ポチ」) である。
「ポチ」が私の知っている「犬」のすべてを表しているとする。
私の中でいくら、犬の「抽象度」を上げても
「ポチ」以外は知らないのだから
そこが私の「抽象度の高さ」の限界になる。

そんな私と『普通に「犬」を知っているあなた』が
「犬」について話をしたとしよう。

『(猟犬や牧羊犬などの)犬ってさあ、人の役に立つよね?』
「(ポチは留守番をしてくれるので)そうだね。」
『でも、(野良)犬ってちょっと怖いよね。』
「(ポチはとてもおとなしいので)そうかな?」
『だって、犬(科の動物)って群れで狩りをする習性があるみたいじゃない。』
「(群れ?ポチがいっぱい???)どういう事?」
『だって、元々がオオカミだから肉食獣だよね。』
「(元々がオオカミ??ポチが???)何を言ってるのか判らないよ。」

ま、あまりにも極端なので「そんな奴はおらんやろ~。」って
話になってしまうけれど
「部分」をもって「全体」を語ることの危うさ、愚かさは
判るんじゃ無いでしょうか。

これが「犬」じゃなく「人間」についての会話だとして
それぞれが
(「人間」=「地球上のすべての人類」)っていう抽象度と
(「人間」=「身の回りの人、広く見たとしても自国民)っていう抽象度
での会話だとどうでしょ?想像してみてください。
会話がかみ合いそうもないでしょ?
なんだか「空恐ろしい行き違い」が生まれそうじゃないですか?
特に「抽象度の低い」認識の人の方に。


「抽象度」上がると言う事は
より<広い視野で物事を見る事>に通じるというのが判るでしょう。
「抽象度」が上がるほどに関係する知識や、関係性を把握する能力も必要になります。
より高度な「認識」を得るには「抽象度の高い思考」をする必要があるって事です。
「抽象度が最高に高められた思考」によって得られた「認識」は「悟り」と呼ばれます。
お釈迦様はそこまで行ってしまったのでしょうが凡人の私には無理な話です。

お釈迦様レベルは到底無理としても
「抽象度」の高いコミュニケーションほど
同じ<言葉>(に限って話をしますが)を使っていてもやりとり出来る情報量は多くなります。

「犬だね。」
『ああ、犬だ。』

これだけの会話でも、「抽象度」の違いでその意味する所には
かなりの差が出てくるだろうって事は想像出来ると思います。

そう言った意味で「禅問答」なんてものは良い例かも知れません。
かなり「抽象度」の高いコミュニケーションです。

「抽象度」が高い程「情報量」は多くなりますが
その反面、具体性が薄まりますので判りにくくなるのも事実です。

あまりに「抽象度」が高い話をされても
「あれこれ言ってるけれど、結局の所、何を言っているのかさっぱり判らない。」
ってのがオチでしょう。
哲学書なんてのがその最たるものです。
全く具体性に欠けていて、私の頭では全く理解できません。
でも、しょうがないんです。そういうものなんです。
「思想」なんてモノは「概念」以外の何ものでもないんですから。

で、私は何が言いたいのか?
いつもながら、自分でもよく判らない方向に話が進んでるけど。

「抽象度」を低くして言うと
「話が抽象的過ぎる。」と文句を言う前に自分の「抽象度」を上げる努力をしましょう。
他人に何かを伝えたい時は、「抽象度」の高さに気をつけて話をしましょう。
って事です。勿論私を含めてです。

具体的でしょ?



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コメント

ダースさん、週末はお疲れ様でした。
 
で、具体的な話を一つ。
例の超硬工具の話、ココがリサイクル技術を持ってました。
→http://www.yanokinzoku.co.jp/contents/b_recycle_t.html
 
で、電話してみると、自信満々なのかいろいろ教えてくれました。
大手工具メーカーや商社が回収しており、大手ユーザーは
かなりの回収率でリサイクルされているらしい。
→http://www.jctma.jp/  こういう組織で動いてるようで。。
 
が、中小町工場は手付かずなので、組織的に回収してくれるなら
買い取らしていただきますよ~ とのことです。
(ちなみに超硬類のみだと、キロ当たり1,000円弱らしい)
 
効率的な収集方法が見つかれば、面白いかもかも。。
 

▲コメント投稿者: Mr.T. (Feb 16, 2009, 2:33:54 PM)

やはり、そんな気はしてました。

二十年前に手を付けていれば
今頃は…。

ニッチを洗いますか
じゃあ、MSPさんとよろしく!(他力本願)

▲コメント投稿者: ダース=トリオムーン@ミナロ (Feb 16, 2009, 4:01:38 PM)

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