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●「それどころではない。」

ライター:ダース=トリオムーン@ミナロ

あなたが上司の所に業務の報告に行くと

報告をひと言聞いた上司は…。


「ああ、でも今それどころじゃ無いんだよね。」

そう言われたら「あなた」はどう思うだろうか?

なにやら、忙しそうである。
なんだか判らないが本当に「それどころではなさそうだ。」
タイミングを誤ったか?
素直に引き下がって機会を改めたが方が良さそうである。
冷静に判断するべきである。

だが、もしもその時にあなたが上司に報告したかった内容が
自分が苦心してやっとまとめ上げたり、完成させたりした
仕事の報告で「やっと良い知らせを報告できる。」と
意気揚々と報告に行った場合だとしたら…。
または逆に、とことん考えても行き詰まってしまい
二進も三進もいかなくなったあげく相談に行った場合だとしたら…。

「どうせ、自分の仕事は「それ」程度のモノでしかないさ。」とか
「どうせ、あんたほど重要な仕事はしていないさ。」とか
感情的にならないでいられるだろうか?
性格の問題も有るだろうが
誰にとっても「気分の良いひと言」ではないだろう。

ありがちな風景といえばありがちだが
これは過去の職場での私の体験でもある。

あとになって
「あの時は凄く頭に来た。」と当時の部下に言われて
気付かされた。(そう、私が上司でした。)
キレやすい性格なのは知っていたが
自分の何気ないひと言でキレそうだったなんて
迂闊にも気付いていなかった。
ちゃんと言ってくれる奴だったのはとてもありがたい事で
私もちゃんと自分の迂闊さを省みる事が出来た。

自分はなるべく感情をコントロール出来る(キレない)様に
常日頃から気を付けているので
上記の用に「タイミングが悪い」と判断して
それ以上は立ち入らないようするだろうが、もしも
疲れて苛立ってたりした時だったら、と思うと自信がない。

人間は「感情の生き物」である。
理屈では判っていても
感情はそう易々とコントロール出来るものではない。
感情的な対応には感情的に反応してしまいがちだろう。
「売り言葉に買い言葉」ってやつだ。
まあ、最悪「ケンカ」になるだろう。

発展的な「ケンカ」なら仕事の上でも良い事だと思うけど
「感情的なもつれ」なんてのは「百害あって一利無し」
何の役にも立たない。
「意見のぶつかり合い」「感情のぶつかり合い」では
全くの別物だ。「ケンカ」の意味が違う。

もし「ケンカ」になったとしても
「雨降って地固まる」のことわざもあるので
フォロー次第で、意味のある「ケンカ」に出来るかも知れないが
あえて「雨を降らせ」たり「雨が降るのを待つ」のも、どうかと思う。
雨が降らなくたって地を固める方法はいくらでもあるはず。

「言葉」だけがコミュニケーションの「道具」ではないけれど
自分の意志を伝えるにはやっぱり「言葉」が一番便利だし
最も重要な「道具」ではあるはずだ。
その「言葉」の使い方を疎かにする事は
職人が「道具」の扱いをいい加減にするのと同じではないだろか?
そんな理由で私は「言葉」を大切に思い
丁寧に、正確に使う事を心がけている。
だから「敬語」とかが非常に気になるのである。

ただ、反面「たかが道具」との思いも同時にある。
「道具」はそれだけでは何もしない。
使う「人」がいて初めて「道具」は役に立つ
「道具」そのものだけでは何のチカラも発揮しない。
「道具」は所詮「道具」でしかない
「人」「道具」に使われている様では駄目でしょう?

「道具」の扱いが丁寧な職人さん
「道具」の扱いがいい加減な職人さん
「仕上がり」にそれほど違いがないとしたら
あなたはふたりのどちらに仕事を頼みたい?
そんな事よりも値段が安い方が良い?


「あらゆる技術を生かすのは最終的には精神だけだ。」 
    =ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ=
              ~『色彩論』教示編より

そう言う事。



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コメント

「あの一言まずかったかな?!」と感じる。
まずはそれが大切ですし、その気持ちを表に出すことも必要。

人は踏んだことを覚えてなくても踏まれたことは覚えているものです。

意地を張ったりごまかしたりすると更にこじれます。
踏んでしまったら「ごめんね、申し訳ない」と表しましょう。

個人の能力を組織で活かすには良い人間関係が大事。
良い関係で厳しい今を乗り切りましょう。


…って自分に言い聞かす。

▲コメント投稿者: すなけし (Dec 14, 2009, 12:07:18 AM)

「コトバ」そのものに「チカラ」が宿ると言う言霊思想。
今でもその思想は生きていると思います。

「意味が伝わればそれで良い」とならないのが
日本人の良いところ。

面倒くさいって言えば面倒くさいけど
その先には「以心伝心」とか「阿吽の呼吸」なんて~
西洋人には理解が難しい
さらに深いコミュニケーションの世界が待っている。

その手前でつまずいていてはいけませんな。
日々反省。

▲コメント投稿者: ダース=トリオムーン@ミナロ (Dec 14, 2009, 6:36:33 PM)

『グリーンエリア』と呼ばれるモノですねぇ。

▲コメント投稿者: ウォーターマムのヒロ (Dec 15, 2009, 5:42:07 PM)

『グリーンエリア』?

勉強不足です。初めて聞きました。

▲コメント投稿者: ダース=トリオムーン@ミナロ (Dec 17, 2009, 5:32:22 PM)

“曖昧さの中の自由”“暗黙の了解”“以心伝心”“長いものには巻かれろ”“言わなくても分かるだろ”的な、会社組織の中の曖昧な“場”を『グリーンエリア』と呼ぶらしいんです。コミュニケーションを『言葉』のみでハッキリ成立させる外国人には、意味不明らしいです。日本の会社組織は、この『グリーンエリア』と『言葉』の二本立てになっていることが、コミュニケーションの妨げになっていると云われてるみたいですね。

▲コメント投稿者: ウォーターマムのヒロ (Dec 17, 2009, 6:50:13 PM)

いわゆる「日本人的な関係性」なんですね。
ありがとうございます。

▲コメント投稿者: ダース=トリオムーン@ミナロ (Dec 17, 2009, 8:39:19 PM)

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