●「スーパーカブ」のハナシ?
1958年、庶民の足として「スーパーカブ」が誕生
爆発的に売れた。
ホンダの研究員は更なる販売増を狙い
「カブ」の荷台に載せる積載装置を次々と考案。
「そば屋用」「魚屋用」と目的に応じた積載装置の
試作品を何種類も作り
社長の本田宗一郎氏に見せたところ…。
「オートバイ屋なんだからオートバイだけ作っていれば良いんだ。」と
「こんなモノは全部ぶっ壊してしまえ!」と
烈火のごとく怒ったそうな。
その真意は?(いつものごとくかなり憶測、脚色が入りますが。)
ホンダはオートバイの完成車を作る事が出来る会社
いわば大企業、そしてさらに上を目指している会社である。
「後付パーツ」などを作っている会社は基本的には
ホンダに比べてずっ~とずっ~と規模の小さい
「小さな商い」で成り立っている会社であろう。
それをホンダが積載装置などの「後付パーツ」まで自社で作って売ったら
今までそれを作ってた会社はどうなってしまう?
ホンダが「オートバイ本体」を作る。
そして周辺機器を作る会社が「後付パーツ」を作る。
すると「オートバイ本体」の利便性が上がり
「オートバイ本体」が、さらに売れる。
こうやってお互いの会社が共に成長していく。
それを大企業が「小さな会社」の仕事を奪ってまでして
「小さな商い」に手を出して
利益を独占してしまってどうする。
ってな事らしい。
だから「オートバイ屋はオートバイだけ作っていれば良い。」
ってハナシなんだとか。
「大きな会社」は「大きな会社」なりの役割があり
「小さな会社」には「小さな会社」なりの立場がある。
お互いがそれぞれの役どころの中で仕事をして
相手を尊重しつつ、「共に成長」していくのが
本田氏の考える「仕事」「社会」のあり方って事だ。
さすが、「志」(こころざし)が違うね。
それが今の「大企業」はどうだ?
「下請け」や「小さな取引先」を虐めるだけ虐めて
「小銭」すら独り占めしようとする。
ナリだけは「大」企業だが
「志」は卑しく、あさましい「極小」企業ではないのか?
「コスト意識」は勿論大切だが
新車の開発費用をケチってばかりいる様な
「志」の低い会社に
良いクルマなんか作れるわけがない!
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コメント
こんにちは。
とても良いお話ですね。
本田宗一郎さんに関するお話の中で私が好きなのは、設計者が持ってきたアイデアに対して「こんな、俺でも解るものじゃなくて、俺がわからないものを持ってこい!」というものです。
こういう上司を持つと大変なんだろうけど、充実するだろうなぁと思います。羨ましいです。
ホンダはさておき、本田宗一郎さんは目指すべき人物だと思っています!
▲コメント投稿者: 電柱小僧@ニッパク (Feb 9, 2010, 4:47:16 PM)
>ホンダはさておき、本田宗一郎さんは目指すべき人物だと思っています!
私もそう思います。(ホンダはさておき、(^_^;))
▲コメント投稿者: ダース=トリオムーン@ミナロ (Feb 10, 2010, 9:08:05 AM)