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●「ドギーバッグ」

ライター:ダース=トリオムーン@ミナロ
「これ、持ち帰ってウチのにあげたいので
           包んでもらえますか?」


レストランで食べ切れなかった料理を
持ち帰る為に包んでもらう入れ物を
「ドギーバッグ」(doggy bag)という。

大概は「二本足の犬」が食べる為なんだろうけど
表向きは「愛犬用に」って云って包んでもらう。
お互いに判っているけど
敢えて「愛犬用」ってことにするあたりは
なんだか日本人の「見栄」の感覚に近いものがあって
「万国共通の感覚なんだねぇ。」ってカンジで面白い。

ま、一人ふたりで食べに行った際は
食べられる分量を考えて注文するので
「食べきれない」なんて事はまれだが
パーティーや宴会(どう違う?)の時には
結構「残り物」が出る。
あれって「使い回し」される事も世の中には
あるみたいだが、大概は「捨てられてしまう」んだろうね。
「使い回し」のリスクはでかいもんね。

って事は、捨てられちゃうの?まだ食べられるのに。

「もったいない」

「いくら飢えた子どもでもお腹いっぱいになれば残す。」と
食事を残した事を咎めたら、子どもに云い返されたって話を聞いた。
確かにそうかも知れないと妙に関心してしまったが
きっと残しても、捨てたりはしないだろう。

喰われる事なく捨てられては
「寿命を全うすることなく殺された動物」も
「次に発芽する為の種を結ぶ事なく刈り取られた植物」も
成仏出来まい。

せめて「喰う事」でその「命」をムダにしない様に
するのが「人のつとめ」ってもんだ。

「すみません。これドギーバッグで!」


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●プラスチックの憂鬱~AGAIN

ライター:ダース=トリオムーン@ミナロ

以前「プラスチック素材はヤヤコシい。」

と云う記事を書いた。

2006年の11月だから三年以上の時間が過ぎている。
私自身少しは進歩があったのか?

多少の読書と専門家の話などで
少しずつ理解が進んではいるけれどまだまだ。

例えば
「ウレタンとは?」との問いに
「中学生でも理解できるレベルで説明が可能」な程度
の知識を身に付けたいってのが目標なのだが…。
でもって「これがそれだよ。」って身の回りのモノを
見せられる。
その程度でいいんだけどね。

「難しいことを易しく説明出来る」って事が
大切だと常々思っている。

私が話を聞いた人は
難しいことは何でも知っているが
それを「易しく説明する」能力を持ち合わせて無いみたい。
記号や専門用語がポンポン出てきて
すぐに脳ミソがオーバーヒートしてしまう。
勿論こちらの知識の不足がいけないんで
一方的に責める事は出来ないが
「こっちとらぁバリバリの文系でぃ。そんなこたぁ知るわきゃあねぇ。」
と開き直ってしまいそうになる。

「中学生にも理解できるレベル」ってのが
ひとつの基準と思っている。
それに様々な知識を肉付けしていけば
レベルが中学生→高校生→大学生→となって行く。
何より「先ずは中学生」、ここが大事。そう思う。

自分がやるべき事は大体目処が付いて居るんだけどね。

<「コトバ」の定義をしっかりと覚える。>

これに尽きると思っている。
「コトバ」が自分の中でしっかりと「定義付け」
されていれば惑わされないハズである。

~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~

「このオートバイのカウリングは
  F.R.P.ではなく、樹脂で出来ている。」

この一文を聞いても「判らない人」には何も判らないでしょう。

翻訳すると
「このオートバイのカウリング(部品名)は
 基本的に手作業の、少量生産に向いている
 <(ガラス)繊維強化プラスチック>で作られているのではなくて
 金型を使って作る、大量生産向きの
 成型方法を使って(ABS)樹脂で作られている。」って事で。

それは
「このオートバイは少量生産品ではなくて
 生産数が多いと云う前提で作られているんですよ。」
って事を暗に示している。
「このオートバイは試作品ではなく量産品の可能性が高い。」って意味だ。
これを伝える為の一文なら
「判る人」には意味が伝わるので問題は無いのだが…。

ココで「プラスチック」に関係している「コトバ」は
<F.R.P.>と<樹脂>なんだけども
実はこの一文は
「判らない人」にとっては大変大きな誤解を生む文章なのである。

「<F.R.P.>ではなく<樹脂>である。」と云うことは
「<F.R.P.>は<樹脂>ではない。」と云う意味にとれてしまう
が、
決してそんな事は無い。
<F.R.P.>は「木」でもなければ「金属」でもない。
<F.R.P.>は紛れもなく<樹脂>なのである。

Fiber=繊維、Reinforced=強化された、Plastics=プラスチック、の略
なのだから<プラスチック>に他ならない。
<プラスチック>なんだから当然<樹脂>であって良いハズ。

余談だがF.R.P.も
「繊維」が木綿だったりガラスだったり<カーボンファイバー>だったり
<プラスチック>が<ポリエステル>だったり<エポキシ>だったり
してさらにヤヤコシくなっている。

んで、先の一文だけど
文章自体に「樹脂じゃないけど樹脂である。」と矛盾があるにも関わらず
(<F.R.P.>と<樹脂>の使い分けが)「判る人」の間では
普通に使われてたりする。

でも「判らない人」には
「<F.R.P.>と<樹脂>は別のモノ」という文章でしかない。

これは一例だが
聞き手、話し手で「共通ではない定義」の「コトバ」を使う為に
様々な誤解が生じて、それが積み重なった結果
「なんだか良く判らない。」ってな事になっている。
これが今の私の状態なのである。
「定義」があやふやな「コトバ」が多すぎる。

「これって<樹脂>じゃなくって<ビニール>だね。」とか
「<プラスチック>って云うより<ポリマー>だな。」とか
「<ファイバー>じゃなくて<カーボン>だよ。」とか
「<樹脂>ではなく<ナイロン>で作って。」とか
「<ポリ>は接着出来ないよ。」とか

「意味わかんね~よ!」

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●「ご苦労様」

ライター:ダース=トリオムーン@ミナロ

目上の人や上司に対しては

「ご苦労様。」を使ってはいけない。

とビジネスマナーの本とかを読むと書いてある。

色んな本に書いてあるので

これは、「社会人の常識」らしいのだが…。


どの本を見てもその「理由」が今ひとつピンと来ない。

<「ご苦労様。」ではなく「お疲れ様。」を使いなさい。
「お疲れ様。」なら目上の人に使っても失礼にならない。>

ってな事くらいしか書かれていない。
紙面の都合もあるんだろうけどね。

「苦労」が失礼で
「疲れ」は失礼ではない。

違いはなに?

ちょっと自力で考えてみようか。

先ずどちらも「ねぎらい」の気持ちを伝えている。
<「アナタ」は「苦労」して事を成し遂げました。>
<「アナタ」は事を成し遂げるのに「疲れ」ました。>
そのことに対して感謝、賞賛します。
って意味だな。

「オレは<苦労>もしていなければ<疲れ>てもいない。」
って思っている人が云われた時には、その人はどう思うか?

「こんなの<苦労>のウチに入らないさ。(お前とは違うんだから)
    勝手に<苦労した>とか<疲れた>とか決め付けるな。」

って云いたくなるんだと推察出来る。(よね?)

ここでひとつ判ってくる。
<相手の「心の内」をコチラで勝手に決めつけてコトバにする>ってのは
「出しゃばった行為」なので失礼になるのでは?って事だ。

でも、そうなると「ご苦労様。」も「お疲れ様。」も両方とも
失礼なんじゃないの?ってなるよね。

では「苦労」「疲れ」の違いは?

「苦労」は本人の主観なのであくまで他人には判らない。
どんなに「苦労している様に見えても」本人が「苦労してる」と
思わなければそれは「苦労ではない」。
また「苦労する」って事は暗に「能力が足りない」って事を意味している。
「能力に余裕が無いから苦労をする」って理屈が成り立つワケだ。
「出しゃばった」上に「能力が足りない」なんて人に云われたら
そりゃあ不愉快だろう。特に「下の者」に云われれば。
うん、これは「失礼に当たる」と思っていいだろう。

じゃあ、「疲れ」はどうなんだ?

「疲れ」も主観ではあるが「苦労」に比べれば客観性がある
って事なんだろうな。多分。
何かしらの作業をしていれば多かれ少なかれ「疲労」する。
いくら体力がある人でも全く「疲れない」ってのは考えにくい。
人間に限らなくったって、金属だって「疲労」する。
それに「疲れ」は「能力」には直接関係しないもんね。
「能力」が有っても無くても「疲れる」もんは「疲れる」。
「能力」が足りないから「疲れる」
ってのはそのままには成立しにくいでしょ。
「出しゃばった」コトバではあるけれど
客観性もあるし、別に「能力」については述べていない。
だから「失礼にならない」

そういうことなんだろうな、きっと。

だから、いくら「ご」「様」を付けて
丁寧に云っている様に見えても「ご苦労様。」を自分よりも
「上の人」に使うと「失礼になる」のだな。

でもさ、「上の人」が自分から「いや~苦労したよ。」って
云ってきたら「ご苦労様です。」って云ってもいいんだよね?
本人が「苦労した」って云ってるんだから
「出しゃばっていない」よね?どうなんだ?
それでも「そりゃあ、能力が足りないからですよ。」
って云ってる事になってしまうのかい?
無難に「お疲れ様です。」って云っときゃいいのか?

これってのは「敬語」の問題なのか?
「敬語」と云えばどちらも「敬語」だしね。
「用法」の問題なのか?
こんな事を一々考えて「日本語」を使ってる?
私はなるべく気にしてはいると思うけれど
とっさの判断で使い分けが出来ているかな?
どうかな?ちと疑問符??


「日本語」って深っけ~っ。



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【お知らせ】第二回山上セミナー

【変更あり!】第二回山上セミナーの案内です。

関係各位

初夏の候、貴社ますますご繁栄のこととお喜び申し上げます。平素は格別のお引き立てをいただき、厚く御礼申し上げます。
さて、来る5月22日(土)前回に引き続き元自動車メーカー開発に長年携わっておりました、山上様を講師にお迎えして第二回勉強会を開催させて頂きたいと思います。

前回は目の前で奇跡を起こした山上先生に再度登場して頂き続編をお話し頂きます。
前回の様子
http://minaro.cocolog-nifty.com/mog/2009/12/post-876c.html

みなさまご多忙中のこととは思いますがご出席頂ければ幸いです。

日時:5月22日(土)

■勉強会 (定員24名)
場所:横浜ワールドポーターズ6階 会議室2
   神奈川県横浜市中区新港二丁目二番1号
TEL : 045-222-2000
時間:16:45(受付開始)17:00開演 ~

■懇親会
場所:神奈川県横浜市中区花咲町1-47-3 炭屋ビル2F アップロウ


参加費:5,000円 勉強会後、懇親会代含む (心技隊会員は3,000円)


━━━━━━━━━━━━ 返信 ━━━━━━━━━━━━━━

勉強会に参加   する  ・  しない

懇親会に参加   する  ・  しない

所属:

名前:


定員になり次第締め切りますので、申込はお早めにお願いします。

【幹事】(株)ミナロMTU 高橋龍太郎

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エーワン精密@カンブリア宮殿

昨夜は町工場の経営者にとってちょっとしたお祭りだった。

それはテレビ東京のカンブリア宮殿に知り合いが大勢観覧に行った回の放送だったからだ。

期待通りオーディオンス席には見慣れた顔が多く座っている。

ジーズ編集長ochiさんマツイ社長も・・・

実は先週放送の山梨日立建機 雨宮清社長の回でも、ミナロのさかべとたかはしがオーディオンス席で映っている。

その前のCoCo壱番屋の回ではみどりかわとエミーが、さらにその前のりそな銀行の回では、最近のカンブリア宮殿では珍しく観覧者の質問がカットされず、みどりかわの質問が放送された。(マツイさんごめんね)

このところカンブリア宮殿づくしのミナロ界隈だが、発端は好奇心旺盛なさかべが観覧しに行ったのがきっかけだ。
彼は今までに両手で足りないくらい観覧してるんでは。
カンブリア宮殿オーディエンス担当のA里さんとはつーかーらしいし。


さて、今回のゲスト (株)エーワン精密 梅原勝彦社長。 創業39年間の平均経常利益率は約40%、一度も赤字に陥ったことはないと言う創業者である。

だが、作っているモノはコレットチャック。従業員100名程度の普通の工場だ。
梅原社長の言う通り、オンリーワンではないし特別な技術でもない。
不況下でも利益を上げながら存続しているのは、当たり前のことをしているからだと。

経営としては普通ではあるがその中で特化しているのは納期。
ほとんどの製品を当日出荷で対応している。

時間にしろ、お金にしろ無駄がない。

この仕組みを作り上げるために試行錯誤して、自ら勉強して、従業員を教育して、アナログデジタルにこだわらず一番適した方法を採用しているのが、経常利益率40%に繋がっているんだと思った。


でもそれだって企業の効率を考えれば、やっぱり普通だ。


番組の中で梅原社長が大手企業に「ざまあみろ」と言っていたのだが、放送では詳細に触れられなかった。

どうしてもその前後が気になったので、Twitterで観覧者に聞いてみた。

すると、SNSにて返答をもらった。

○○があれだけ利益を出せていたのは中小企業のおかげ。 それなのに下請けに何も還元せん。 コストダウンの話しばかり。 1500億の赤字? はっきり言ってざまぁみろってんだ。

ということらしい。
詳しくは、Kanatta!の中に書いてあるで見られる人は見て欲しい。


これを聞いたら中小町工場の人々はスカッとするに違いない。


大手に振り回されない町工場は、当たり前を普通にやっているだけだった。
エーワン精密殿を見本に国内の町工場を復活させたい。


ミナロも普通だと思ってるのよ、これでも
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●「政治に参加」すると言う事

ライター:ダース=トリオムーン@ミナロ

「参政権」と言うコトバがある。

日本国民であればすべての成年がこの国の「参政権」を有している。

当然、私も「参政権」を有しているわけだが

私は「政治に参加」出来ているのだろうか?

「参政権」は「治に加する利」。

選挙で当選し「議員」になって「議会」に参加する。
これが一番判りやすい「参政権」の行使だろう。

だが、実際には「立候補する権利」があるだけで
当選しなければ「議会」には参加出来ない。
お金が無ければ「立候補」すら出来ない。

私を含む殆どの市民にとっては
「選挙で投票する」事が
一番身近な、そして唯一の「参政権」の行使なんじゃないだろうか。
要するに「投票する権利」があるだけだ。
選挙が行われなければ「投票する権利」を行使する事も出来ない。

「立候補」と「投票」以外に
「政治に参加する」方法、手段ってなにがあるのだろうか?

ブログで「政治的な発言」をする事が
「政治に参加」する事になるのか?

飲み屋とかで仲間と議員を評論する事が
「政治に参加」する事になるのか?

政党のホームページ宛てにメールを送る事が
「政治に参加」する事になるのか?

支持する議員に献金する事が
「政治に参加」する事になるのか?

それとも普通に働いて税金を納めていれば
「政治に参加」している事になるのか?


「市井の声を「議会」に届ける」ってどうやるの?
どうやったら声が届くの?

そもそも相手は聞く耳持ってるの?


皆さんはどうやって「政治に参加」してますか?



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●「ひとり景気回復対策」

こんなちっぽけな自分だが

「日本の景気回復」の為に何か出来ないものか?

ライター:ダース=トリオムーン@ミナロ

「国民ひとり一人がもっとお金を使えば

          日本の景気は回復する。」

消費が停滞し「お金が回らない」ことで生産も減少
景気が悪化する。

デフレスパイラルを脱するには
取りあえずは
消費を進めることだ。

ってことで
日本の景気を回復させるべく
個人消費を進める決意をした。

そう、お国の為
「サイフのひもをチョットだけ緩めてみた」のだ。

これが私の「ひとり景気回復対策」

ここ二ヶ月ほどの対策で日本の景気はどうなった?

CB750のチェーンを換えなくてはならない
もう使用限界だ。これは自分の為。
タイヤはまだもう少し使えそうだが
日本の為だ前後輪ともに換えてしまおう。
オイルも最高級のモノで交換だ。日本の為だから。

以前から帽子が欲しいと思っていた。
今は「ユニクロ」のニット帽を愛用中だが
思い切って「ボルサリーノ」製のベレーを買おう。
「ベイリーズ」の帽子もカッチョイイから買ってしまえ。
そうだ「ドゴール帽」も欲しかったんだ
これも買ってしまえ。日本の為だ。

春夏のジャケットを持っていないから買いに行こう。
上戸彩がCMをしている店に行った。+1000円で2着目が?
せっかくだから2着目を日本の為に。

そういえばシャツも「ユニクロ」しか無いな
じゃあ「メイカーズシャツ鎌倉」で3着お買い上げだ。
日本の為に。

「Ton佑」がオープンした?
よし日本の為に週3で焼き肉だ。

綾波とアスカのペットボトルの水が1本400円近くする!
でも、このペットボトル、珍しいしカタチがいいなぁ。
よし、日本の為に。

読書も週1冊ペースから週3冊に増やそう。
日本の為だから。

かなり順調に消費が進んでいる
そろそろ日本の景気も多少上向いてきたんじゃないか?
ニュースでもそんな事を云っている。
これも私の景気対策のおかげだと云うことを奴らは知らない。

それで良い、私は私利私欲で景気対策をしているのではない。
すべて日本の、お国の為だから。

うわ、せっかく「日本の景気回復」が見えてきたというのに
私の方が財政破綻寸前だ。
ボーナスもあっという間に使い切り、貯金の底が見えてきた。
まだ、日本の為に「CB1100」も買っていないのに。
まだ、日本の為に「冷蔵庫」も買っていないのに。
まだ、日本の為に「原紗央莉のDVD」も買っていないのに。
まだ、日本の為に「ブルーレイレコーダ」も買っていないのに。
まだ、日本の為に「桃ラー」も買っていないのに。
まだ、日本の為に………。

私のチカラではもうこれが限界です。
財務状況が最悪です。

後はこれを読んでいる皆さんに「日本の景気回復」を託します。

「さあみんな、日本の為にお金を使ってくれ。」

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