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●「ご苦労様」

ライター:ダース=トリオムーン@ミナロ

目上の人や上司に対しては

「ご苦労様。」を使ってはいけない。

とビジネスマナーの本とかを読むと書いてある。

色んな本に書いてあるので

これは、「社会人の常識」らしいのだが…。


どの本を見てもその「理由」が今ひとつピンと来ない。

<「ご苦労様。」ではなく「お疲れ様。」を使いなさい。
「お疲れ様。」なら目上の人に使っても失礼にならない。>

ってな事くらいしか書かれていない。
紙面の都合もあるんだろうけどね。

「苦労」が失礼で
「疲れ」は失礼ではない。

違いはなに?

ちょっと自力で考えてみようか。

先ずどちらも「ねぎらい」の気持ちを伝えている。
<「アナタ」は「苦労」して事を成し遂げました。>
<「アナタ」は事を成し遂げるのに「疲れ」ました。>
そのことに対して感謝、賞賛します。
って意味だな。

「オレは<苦労>もしていなければ<疲れ>てもいない。」
って思っている人が云われた時には、その人はどう思うか?

「こんなの<苦労>のウチに入らないさ。(お前とは違うんだから)
    勝手に<苦労した>とか<疲れた>とか決め付けるな。」

って云いたくなるんだと推察出来る。(よね?)

ここでひとつ判ってくる。
<相手の「心の内」をコチラで勝手に決めつけてコトバにする>ってのは
「出しゃばった行為」なので失礼になるのでは?って事だ。

でも、そうなると「ご苦労様。」も「お疲れ様。」も両方とも
失礼なんじゃないの?ってなるよね。

では「苦労」「疲れ」の違いは?

「苦労」は本人の主観なのであくまで他人には判らない。
どんなに「苦労している様に見えても」本人が「苦労してる」と
思わなければそれは「苦労ではない」。
また「苦労する」って事は暗に「能力が足りない」って事を意味している。
「能力に余裕が無いから苦労をする」って理屈が成り立つワケだ。
「出しゃばった」上に「能力が足りない」なんて人に云われたら
そりゃあ不愉快だろう。特に「下の者」に云われれば。
うん、これは「失礼に当たる」と思っていいだろう。

じゃあ、「疲れ」はどうなんだ?

「疲れ」も主観ではあるが「苦労」に比べれば客観性がある
って事なんだろうな。多分。
何かしらの作業をしていれば多かれ少なかれ「疲労」する。
いくら体力がある人でも全く「疲れない」ってのは考えにくい。
人間に限らなくったって、金属だって「疲労」する。
それに「疲れ」は「能力」には直接関係しないもんね。
「能力」が有っても無くても「疲れる」もんは「疲れる」。
「能力」が足りないから「疲れる」
ってのはそのままには成立しにくいでしょ。
「出しゃばった」コトバではあるけれど
客観性もあるし、別に「能力」については述べていない。
だから「失礼にならない」

そういうことなんだろうな、きっと。

だから、いくら「ご」「様」を付けて
丁寧に云っている様に見えても「ご苦労様。」を自分よりも
「上の人」に使うと「失礼になる」のだな。

でもさ、「上の人」が自分から「いや~苦労したよ。」って
云ってきたら「ご苦労様です。」って云ってもいいんだよね?
本人が「苦労した」って云ってるんだから
「出しゃばっていない」よね?どうなんだ?
それでも「そりゃあ、能力が足りないからですよ。」
って云ってる事になってしまうのかい?
無難に「お疲れ様です。」って云っときゃいいのか?

これってのは「敬語」の問題なのか?
「敬語」と云えばどちらも「敬語」だしね。
「用法」の問題なのか?
こんな事を一々考えて「日本語」を使ってる?
私はなるべく気にしてはいると思うけれど
とっさの判断で使い分けが出来ているかな?
どうかな?ちと疑問符??


「日本語」って深っけ~っ。



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コメント

同僚、上司問わず、同僚が仕事から先にあがる際の挨拶は「お疲れ様です」を使ってます。

「さようなら」「おやすみなさい」・・・フィットしません。
「お疲れ様です」が一番都合がよいかと。

ちなみ「お疲れ様です」は上司に先の状況以外には使いません。

上司が「君たちのせいで疲れてるんだよ」と部下に感じているときに
部下から「お疲れ様です」と言われた時の上司の心情は・・・。
「大きなお世話」?!難しいです。

管理者は日々のプレッシャーを感じ且つ孤独ですよね。
部下が役割を果たして、疲れさせなければいいのですけど。

考えすぎるとかえって関係がギクシャクします。
結局、あまり考えず自然体で接するようにしてます。

でももしその自然体が他人からは失礼と思われているとしたら・・・

ん~無限ループ・・・

▲コメント投稿者: すなけし (May 16, 2010, 11:53:35 AM)

「ご苦労さま」と云えば植木等さんのスーダラ節。

コツコ~ツやる奴ぁ、ご苦労さん♪

この会社や上司を上から目線で小馬鹿にした言い回しの「ご苦労さん」が高度成長期以降のビジネスマナーに強く影響したのではないかと思い調べました。

モバイルインターネットで「植木等 ご苦労」と「植木等 お疲れ」で検索すると以下の結果になりす。

ご苦労 1210件
お疲れ 4080件

日本で「ご苦労さん!」の代名詞みたいな植木さんに、世の人たちは「お疲れさま」と言っている人の方が多い訳です。

それくらい今の日本社会では、敬うべき人には「お疲れさま」を使う風習が一般化されているのでしょうね~。

▲コメント投稿者: きかん坊 (May 16, 2010, 12:32:21 PM)

そうなんですよね。
なぜか「ご苦労様」と言われたら「上から言われた」気分になるんですよね。理由はわからないんですが。

殿様が家臣の働きに対して「ご苦労」という、そういうニュアンスなんでしょうか?

同様に「~殿」も、目下の相手に使う言葉なので
なるべく「~様」を使いなさい…と習った覚えがあります。

あっ!御社のレオン君に「~殿」と呼ばれていたことに気がつきました。
失礼しました。今度から「レオン様」と呼ばせていただきますっ!

▲コメント投稿者: たなかじゅん (May 16, 2010, 11:59:09 PM)

会話に用いる「コトバ」は
「相手との関係性」によって選択されるもの。

私はその「関係性」に思いが至らない人間が嫌いな訳で

別に「お疲れちゃ~ん。」でも「難儀であったのぅ。」でも
「関係性」の中では許されるケースはいくらでもあると思います。

何も「丁寧なコトバだけ」が良いとは思いません。
「巧言令色少なし仁」とも云いますしね。

レオン様は絶対に「様」です。
ひとを超えてますから。(笑)

▲コメント投稿者: ダース=トリオムーン@ミナロ (May 17, 2010, 9:35:07 AM)

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