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●ディレクター

ライター:ダース=トリオムーン@ミナロ


映画の監督のことを

ディレクターと訳すから

<ディレクター=監督>って事で

良いのかと思ってたけれど…。

監督(する人)を辞書で引くと
supervisorとか出てくるし。
これは「見渡す人」みたいな意味かな。
監視人ってとこか。
でもって
野球の監督はmanagerだそうだ。
競技毎の使い分けは良くわからないが
サッカーの監督はcoachとか云うらしい。
日本では「監督」の他に
「マネージャー」や「コーチ」がいたりするから
ややこしい。

映画監督はdirectorで良いみたいだが
日本語で同じ「監督」といっても
英語では結構違っている。
<ディレクター∈監督>ってところか?

それぞれの英単語の元の意味を考えると
野球は「チームをやりくりする人」
サッカーは「チームを指導する人」
映画は「作品を方向付けする人」 ってな
感じでしょうかね。

何となくだけれど
それぞれのニュアンスの違いが判る様な気がする。

アメリカ生まれのベースボールは
チームを構成する選手の能力を
監督がやりくりして勝利を目指す。
選手個々人の判断よりは
監督の裁量(management)が絶対で「選手はコマ」。
合理的な(アメリカ的な)感じがする。

欧州生まれのサッカーだと
それぞれの選手に現場で
「上がれ!」とか「右へ回れ!」と
選手に指示を出して(coach)得点出来る様にする。
選手の自己判断も重要で
「選手は戦士」って感じ。
何となくアドリブっぽい感じ。
悪く云えばチョットいいかげん。

あくまでゲームの持つスピード感とか
選手の雰囲気とかから
感じる「何となくそんな感じかなぁ。」
って~だけですがね。

どちらにしても監督の使命は明確である。
「相手に勝つこと」
「勝利」その為に自分の出来る最大限の
ことをするのが監督の仕事。
勝てなきゃクビになる。

んじゃ~。
映画の監督は?

「勝利」?誰に勝つ?
そもそも映画で勝利するってどゆこと?
有名な賞を獲ったり
動員記録を塗り替えたりする事が使命じゃないよね?
作品を創った結果ついてくる事柄だもんね。
映画にはスポーツの試合みたいに
明確なルールが無いんだから。

スポーツの勝ち負けみたいに
ハッキリした「勝ち」がない。
同じ「監督」でも
スポーツの「監督」とはだいぶ違う。
誰だ、両方とも「監督」と訳したのは。
あっ!だから英語だと違う呼び方なのね。
と、ここで気が付く(!)

映画の場合も
役者や機材スタッフなどの人達とチームで動く。
でも監督はチーム員ひとり一人に「指導」したりはしない。
いや、することもあるだろうけれど
重要なのは「指導」ではなく
「目的地を示す」こと。

監督自身の中にある「作品の完成形」
様々な方法でチーム員全員に伝えて
各スタッフのそれぞれに
「自分がするべき事」を理解して貰う。
「示した目的地」に間違いなくたどり着ける様に
方法を考える、アドバイスを出す。

脚本があって、役者がいて、撮影スタッフがいれば
自動的に映画になる訳じゃあない。
自分自身で編集もして「完成形」を目指す。
「目的地」は監督の頭の中にしかないのだから。

スポーツ(試合)みたいに
「勝利」と云う様な明確な結果がないだけに
「監督」が示す「目的地」は全てを決定づける事になる。

「目的地」が示せなければ
チームを「目的地」に導く手腕が無ければ
「監督」ではない。
ディレクターチェアに座って指示を出して
「はい、オッケー!」とか云ってるだけが
監督じゃないのだな。
その他にやらなければならない事があって
そっちの方が大切だったりする。

チーム全員に対し
誰もが理解できるような方法で
方向を示す。
だから「ディレクター」って名前なのだな。

同じ「監督」ってコトバの訳語でも
意味するところが
全然違うじゃないのさ。

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