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●あったらしい童話~そのに~

ライター:ダース=トリオムーン@ミナロ


『みにくいアヒルの子』ver.2.0

しぬことまでかくごした

「みにくいアヒルの子」は

すいめんにうつったじぶんのすがたが

しんじられませんでした。

それはアヒルではなくきれいな白鳥だったのです。

「きれいな白鳥だ。」と
じぶんのことをほめる
まわりの声をきいて
ほんのすこしだけうれしくおもいました。

でも
そんなことよりも
じぶんはアヒルではなく白鳥だったなんて
かんがえたこともなかったので
「みにくいアヒルの子」は
あまりにきゅうなできごとに
あたまがこんらんしました

じぶんはアヒルではなくて白鳥だった。
そんなことがわかっても
すこしもうれしくありませんでした。
それがなんだっていうんだ。
アヒルよりも白鳥のほうが
「えらい」とでもいうのだろうか?

いまのじぶんはなんなんだろう?

アヒルではないから
「みにくいアヒル」ではない
「ふつうの白鳥」なんだろうか?
アヒルにそだてられていても
「ふつう」なんだろうか?

アヒルだとおもってくらしてきたのに
きゅうに白鳥として
これからくらしていけるだろうか?

みらいにたいするふあん
いろいろとあたまにうかびます。

そして
あらためてじぶんのかこについても
かんがえてみました。

なぜ
「アヒルのお母さん」のところで
生まれたんだろう?

ふつうに白鳥の子として生まれていれば
「みにくいアヒルの子」なんて
よばれることもなかったし
いじめられることもなかっただろう。

ほんとうの
「白鳥のお母さん」はどこにいるんだろう?
どうしてぼくをそだててくれなかったのか?
じぶんはすてられたんだろうか?

いままでじぶんがうけてきた
まわりのしうちをおもいだすたびに
ほんとうのお母さんを「うらむきもち」
心のなかで大きくなっていきました。

こんなにつらいおもいをさせられたのは
ぜんぶ
ほんとうのお母さんのせいだ。
ぜったいにゆるさないゆるせるわけがない。

「みにくいアヒルの子」のこころのなかは
「うらみ」でいっぱいになりました。
かならず、かならず
ほんとうのお母さんをさがしだして
ふくしゅうしてやる。

「みにくいアヒルの子」は
すがたかたちはうつくしいけれど
「こころがみにくい白鳥」になりました。

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コメント

朝日新聞夕刊でこのブログのことを知りました。
この物語、鋭く現実をついているようで、思わずのめり込んで読んでしまいました。この白鳥のようなことを思って思春期を過ごす子どもだっているような気がします。みにくいあひるの子もこころがみにくい白鳥も生み出さないようにするのが、大人の役割だと思いました。
前回のはだかの王様も面白かったし、第3弾も期待しています。

▲コメント投稿者: 高山みな子 (Feb 15, 2011, 4:37:32 PM)

高山様
はじまして。
コメントありがとうございます。
これからも気が向いたら
読みに来てください。

タイトルが『●』で始まる記事は
「代表」ではなく「一兵卒」の
http://minaro.cocolog-nifty.com/about.html#sakabeが
「おきらくごくらく」気分で書いております。

>前回のはだかの王様も面白かったし、第3弾も期待しています。

いつになるか判りませんが
第3弾がんばります!


▲コメント投稿者: ダース=トリオムーン@ミナロ (Feb 16, 2011, 1:22:46 PM)

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