●「不謹慎」
葬儀の席で笑うなんて「不謹慎」と叱られるが
「笑いたくなる自分」
「他人を笑わせたくなる自分」
「笑っている他人を見たくなる自分」がいる。
笑ってはいけない(とされている)場だからこそ
そこに「笑い」を見たくなる。
なぜだろう?
「開けてはいけない。」と云われていても
いや、云われるからこそ
ふたを開けたくなる。
「開けてはいけない。」は
必ず開けてしまう事になる「呪文」の様なもの。
乙姫は浦島太郎が<必ず箱を開ける様に>
「開けてはいけない。」と云って玉手箱を渡した。
ギリシャの神々は
パンドラに<箱を開けさせる為に>
「開けてはならない。」と云って
災いの詰まった箱を渡して
人間界に送り込んだ。
「開けてはいけないもの」ならば
初めから渡さなければ良いのだから。
私は浦島太郎やパンドラの末裔なのか?
「云ってはいけない事」を
「云ってはいけない時」ほど
云ってみたくなるものだ。
いま、世の中は「善意」に満ち溢れている。
「良い事」だと判っているのだが
私はそれがなんだか気持ち悪い。
小心者なのでこれ位にしておきます。
| 固定リンク







コメント