●あったらしい童話~そのよん~
『桃太郎』~鬼ヶ島編~ver.2.0
ライター:ダース=トリオムーン@ミナロ
鬼たちをこらしめた
ももたろうは
鬼たちがあつめた<ざいほう>を
にぐるまにいっぱいにつんで
もとおじいさん、もとおばあさんの家へ
かえりました。
ももたろうがかえったあと
ももたろうにおそわれた鬼たちは
『鬼ヶ島けいさつ』に
<ひがいとどけ>を出しました。
「とつぜん
ほんとうにとつぜんでした。
いぬとさるときじを
つれたにんげんがやってきて
『鬼たいじだ!』とさけびながら
おそってきました。
わけがわからないわたしたちは
はじめはのうちは
ていこうしていましたが
いぬは『わん、わんっ』とかみつき
さるは『うきぃ、うきぃ』とひっかき
きじは『けーん、けーん』とつっつき
にんげんは『どぅお~りゃぁっ!』とかたなできりつけてくるので
おおぜいがけがをしたりしんだりしました。
その中にはじょせいやこどももいました。
かれらは鬼とみれば<むさべつ>に
おそいかかってきたのです。
とてもかなわないと思い
<ていこう>をやめたわたしたちに
そのにんげんはこう言いました。
『わたしは日本一のももたろうというものだ。
<ざいほう>をさしだせばゆるしてやる。』
われわれはしかたなく
<ざいほう>をにぐるまにつみこんで
さしだしました。』
~その<ざいほう>は
「泣いた赤鬼」とよばれた
鬼ヶ島の鬼たちのごせんぞさまや
そのなかまの鬼たちが
いろいろなところを
「たからさがし」して見つけたり
はたらいて手にいれたり
こころやさしいにんげんから
<きふ>してもらったりして
みんなの<ざいさん>としてためていたものでした。~
『鬼ヶ島けいさつ』の鬼けいかんは
ひととおり<しらべ>をおえたあと
いいました。
「鬼ヶ島とにんげんの国とは
<こっこう>がないのです。
ざんねんだけど「ももたろうようぎしゃ」を
<たいほ>することはできません。」
「いちおう、にんげんの国に<こうぎ>は
しますが、<なきねいり>するしかありません。」
それからというもの
にんげんにうらみをもった鬼たちの
にんげんにたいする<はんざい>のかずが
ものすごくふえましたとさ。
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