9月17日(月) 台風のさなか九州へと飛び立ったが。。。
果たして福岡空港に降りられるのだろうか?
JALのサイトには、天候により行き先が変更、または羽田まで引き返す場合がある、と書いてあった。
そんな理由で九州に行けるかどうか、いつ着くのかどうかが判らなかったため、全くのノープランで挑むしかなかった。
今回九州上陸の目的は、コマ大戦九州・沖縄予選博多場所の参加チームを集めること、ミナログ発足以来ネットで繋がっていた人達と、リアルに対面するためだ。
コマ大戦博多場所は日程会場は決まっているのに正式にエントリーが1チームだけ。。。
なんとか参加チームを集めなければと、心技隊メンバーで大分出身のケイテック栗山さんに同行してもらい、九州在住のネット仲間へ会いに向かった。
羽田を飛びたった飛行機は意外と順調に福岡空港上空まで来た。
しかし、台風の影響で近隣の空港に降りられない飛行機が福岡空港に回ってきているようで、滑走路が渋滞していると。
20~30分ほど上空で待機させられた後、着陸態勢にはいる。
さっきまでと違って結構揺れる。
ワイヤーの切れたエレベーターに乗っている感覚が数回あったが無事30分遅れで着陸した。
荷物を受け取り空港の外へ出てみると、風がビュービュー吹いている。
こんな強風の中で着陸したのか~!!とびっくり、同時に機長に感謝した。
もうひとつびっくり、ノープランだったにもかかわらず、空港にはお迎えが来ていたのだ。
株式会社マルミツテクノ の 花園 智康 さんだ。
栗山さんが飛ぶ前にメッセージしておいたらしく、忙しい中わざわざ出迎えに来てくれた。
手にしているのは、溶接、接着無しで作った、枠の中に球がある不思議な作品。
加工方法を聞けば目から鱗だ。
工場にはでかい5軸加工機があり、難削材加工、試作加工、加工研究をしている。
花園さんが以前、マシニングセンターを使った表面硬化法を論文に書いたため、それを採用したい企業からあずかった実験待ちの材料もあった。
工場見学ののち、昼飯にとんこつラーメンをご馳走になり、博多駅まで送ってもらった。
花園さんありがとう!
続いて博多駅で迎えてくれたのが、 ホリタシステム有限会社 の 堀田 正彦 さん。
こちらもアポ無しメッセージで懇願。
堀田さんと知り合ったきっかけは約10年前、堀田さんの書く、「鍛冶屋の息子の敗者復活戦」というメルマガの出会いから。
もう伝説と言ってもいいほどの歴史だ。
その頃はミナロも真似してメルマガを発行していた。
同名の楽天ブログ「鍛冶屋の息子の敗者復活戦」はいまでも更新されている。
本職は電気機械器具製造業で制御盤製作工事をされているので、コマ大戦には関われそうにないなぁと言いながら、昔話に花が咲く。
そして一緒に向かった先は、原 剛史 さんのショップ兼工房 セブンドリームス
左から、原さん堀田さん栗山さん。
原さんも同じく古くからのブログ繋がりだ。
福岡で自社ブランドのジュエリーショップを経営されていることから、モノづくり系のブロガーとして交流があった。
しかし会うのはこれが初めて。
見せていただいた工房にはジュエリーを加工するための卓上旋盤やら工具やらが所狭しと並んでいる。
モノづくり大好きな人にはたまらない工房だ。
そこで指輪彫刻機なるものを初めて見た。
それを使い、指輪を購入した人が自ら名入れをするサービスがウケていたんだとか。
ほんの少しでも自分でカスタマイズ出来る喜びが味わえるからだろう。
残念ながら今は、素人が手を出すと時間がかかりすぎるため(笑)やっていない。
と、そこへ原さんの奧さんが帰ってきた。
この奧さんがまたただ者じゃない!
誕生宝石学を使い人生を数値化、その人にあった生き方を導くという術の持ち主。
初対面のガテン系モノづくり経営者に対し、しゃべるしゃべる。。。
最後はみなすっかり奧さんのとりこになってました。
そんな奧さんのブログはこちら、人と石の出逢いをプロデュース
職人の旦那と営業の奧さんと、原夫妻は良いコンビだわ~
次に目指すは久留米の工場。
知る人ぞ知るナッちゃん東京編のモデルとなった工場、フラターテックへ。
池上 晃さんは、今はワケあって外に勤めているのだが、自宅工場に秘密基地を持っている(笑)
この写真の後ろに写っているのが、その秘密基地たる理由。
個人でこれだけの電気部品持ってる人はそうはいない。
電気専門の堀田さんも驚いていた程だ。
そんな池上さんは、3年ほど前にミナロに来てもらった事がある。
さらにもっと前には、世にブログが登場した当時、フラ風呂とミナログで製造業ブログのハシリをやって来た。
まだブログ知らない製造業仲間にすすめたり、学研「最新人気ブログランキング200」で共に受賞したりと、自分で言うのもナンだけど、結構町工場の情報発信について貢献してきた。
ナッちゃん仕事という言葉を流行らした池上さんが、またフラターテックで仕事を始めるのが楽しみだ。
そして次に向かったのは、栗山さんの実家がある大分県日田市。
そこにはすでに、エイチ・エス・ケー の 丸山 浩二さんと、 株式会社陽和 の 福田 勝さんが待っていた。
左から、丸山さん池上さん福田さん栗山さん。
ここでは今回の主たる目的である、全日本製造業コマ大戦九州・沖縄予選 博多場所の打合せだ。
参加チームがぜんぜん集まらず、開催が危ぶまれる。
もはや九州の人々に直接会ってすがるしかないというワケでやって来た。
いや来て頂いたと言った方が正しいか。
だって福岡と大分の中間地点の日田市に来るのだってそれぞれ一時間以上掛かるのだから。。。
九州広すぎ。
各人に経緯と状況を話し、コマ大戦九州・沖縄予選をなんとか成功させましょうと意思統一できた。
ミーティング終わって、晩ご飯は栗山家のご馳走。
どれもおいしいが、特に日田梨のうまさはクセになる。
うまいものを食べながら色々と話せた。
夜には栗山さんの同級生がやっているイタリア料理の店へと栗山さんの弟も合流して出かけた。
9月18日(火) 明けて翌日、すっかり台風の影響も無くなっていた。
朝、栗山さんの思いつきで、母校である大分県立日田林工高等学校に行く事になる。
そこで高校の先生にコマ大戦のPRをしようと考えたのだ。
アポなしで校内へ侵入。
授業中の先生をとっつかまえて、職員室の場所を聞く。
これまた授業中だった主任先生を呼び出してコマ大戦の告知をした。
すると、その主任先生がなんとコマ大戦を知っていたのだ!
NHK「サキどり」を観ていて、これは面白いと思っていたと。
それなら話は早い。
大戦は平日で期日も近いのでこの場では決められないが、前向きに協議にかけると言ってくれた。
栗山さんは母校にケイテックのスタッフ候補が沢山いるのがうれしそうだった。
ぜひ東北予選のときの様に、関係者の母校から参加して欲しいぞ。
ここからは栗山さんとは別行動となるので、日田駅のバスターミナルまで送ってもらいながら、昨日今日とすべてが順調すぎて気持ち悪いわ!としゃべっていた。
その後になにが起こるかも知らないで。。。
バス移動中に撮った福岡マリンメッセ。
今回は日刊工業新聞社さんのお陰で、コマ大戦九州・沖縄予選 博多場所が福岡マリンメッセで開催出来る。
まずは会場を下見して、中州にある西部支社で打合せ。
イベントブースの設備品、設営もすべてお任せできる安心感はなによりも心強い。
大変お世話になります。
そろそろ帰社を考えないといけない時間となってきた。
帰りは飛行機にしようか新幹線にしようか迷ったが、強風だった昨日のこともあるし、てつだし、新幹線に決定!ということで博多駅に向かった。
のぞみ50号、21時過ぎに新横浜着か~ 会社には顔出せるかな~ なんて思いながら乗り込んだ。。。
車内の電光掲示板に赤い文字で、岐阜羽島が大雨で運行に支障が出てると流れてる。
状況によって行き先の変更になる列車があります、と書いてある。 あれ昨日も見たぞ、でも何事もなかったし、この列車も大丈夫~ なんてタカをくくってウトウトしてた。
岡山だったか新神戸だったか、停車中にトイレに行った時にホームから聞こえるアナウンスが、この列車は新大阪行きですとか言っている。
あん?
東京行きに乗ったはずなのにまさか。。。
しばらく走ってから車内アナウンスでも、行き先が変更になりました、この列車は新大阪までとなります、とあわただしく言っている。。。
ありゃりゃ~ ここまで超がつくほど順調だった九州行脚でまさかの一回休みか~
新大阪で強制下車される、新幹線ホームは人人人でいっぱい。
アナウンスでは復旧の見込みは無いと言っている。
ダメならダメで次の行動を素早く決めるのが、みどりかわ流だ(笑)
早速駅を出て、宿泊先を決め、近くに居る人をfacebookで呼んでみた。
「新大阪で強制下車だと。。。近くにだれかおらへん?」
と集まってくれたのがこの方達!
左手前が、3年前に24歳という若さで町工場で起業した
東大阪技研 の 的場一馬 くん。
奥が、何かと最近よく一緒になりお世話かけてる
株式会社鈴木製作所 の 鈴木 健史 さん。
右手前が、のぞみ50号を念力で新大阪で止め、みどりかわの素通りを阻んだ(笑)
コラボレックス株式会社 の 岸野 浩通さん。
その奥が、ミナロ10周年祭の社史DVDを制作してくれた
アストロサーブ株式会社 の 奥谷 茂 さんだ。
なにこれ(笑)
なにやってんのみんな?(笑)
トラブルがきっかけで急遽集まってくれたみんなと、日付が変わるまで話し、良いことも沢山聞けた。
思いがけずトラブルがまさかこんな有意義な時間になるとは。
結局は2泊3日になってしまった九州大阪行脚では、ほとんどアポ無しでここまで人に会えてお世話になって、沢山のことが進んで、トラブルがトラブルじゃなくなって、また会いたいと思う仲間が出来て、もうなんて御礼を言っていいか判らないほどうれしいわ。
こういう前向きで判断早くて義理人情にあつい人々の繋がりで世の中なりたっていくんだとおもう。
それがもっと強くて太ければ、世間を変える力になるとおもう。
お世話になったみなさん、留守を守ったミナロスタッフも、みんなありがとう!
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