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第一回全日本製造業コマ大戦【転】

全日本製造業コマ大戦について、その3

毎年参加しているテクニカルショウなので、出展についてはお手のもの。。。

実はそう簡単には行かないのだ。


ミナロ社は1月が中間決算。
収支はほぼトントンで来たのだが、検収月の関係で現状ではマイナス。

それでも、ここに来てかなり稼働が高くなっている。

ボーナスを出すべきかどうか。
収支で言えば払えるモンではないが、みなのがんばりを見れば少しでも出したい。。。

それよりなにより、この忙しいのに、テクニカルショウへ出展するにあたって、搬入設営、現地担当、搬出片付けと、ひとを割くわけにはいかないのだ。

なんでテクニカルショウが、2月にあるんだよ!と言っても始まらない。


金銭的にも、精神的にも、なんとかギリギリの線で社もイベントも回している。


しかしやるからには、そつなく綺麗に終わらせたい。

社内の現場のスケジュール管理、問合せ等は信頼できる従業員にすべて任せ、ミナロの出展物も担当者に任せ、みどりかわはコマ大戦の準備をした。


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第一回全日本製造業コマ大戦【結】

全日本製造業コマ大戦について、その4Dsc_8737


そして迎えたコマ大戦当日。

自分の予想に反してというか、回りの予想通りというか、うまく説明できないが、すっごい大勢の人が来てくれた。
テクニカルショウヨコハマではかつて見たことない風景がそこにあった。

もちろん新聞紙面やニュースサイトに取り上げて頂いた効果だ。


正直、みどりかわにとって、段取り八割ではないが、この時点でもう終わっていた。
優勝はだれがしようが、どこがコマ全部を持っていこうが、大した問題ではなかった。
各チームが、試行錯誤しコマを作り、この場で戦うまでのドラマが見たかったのだ。


勘違いしないでほしいのだが、大戦がつまらないと言っているのではない
大会を盛り上げた司会実況の黒椙田ゆうじ氏、解説の笠原UKまさき氏、行司の初代落守いのすけ氏なんて、最高のパフォーマンスだった。
時間が経つにつれ、その役者度が上がっているのが手にとって判った。 うれしかった。
選手の顔つきも、勝って上位にあがる度、真剣になって行く。 むしろ少年の目になって行く。

これほど短時間で人が変われるモノなのか? いや、それは本来その人が持っていた素質が氷解して現れただけなのだ。


みどりかわの私見だが、こういう素質をさらけ出すことが、今流行の個人のブランディングに繋がるんだとおもう。
そしてそれが、新しい職やサービスになっていくんだとおもっている。


大戦中の様子は多数の方が、Youtubeに載せてくれたので、そちらを観てください。


そして大会終わって、心技隊いとう事務局長が用意した、大懇親会がひらかれた。

70名以上は来てくれただろうか。

それはそれは、今までの製造業というくくりの懇親会とは思えないほど、ステージでの各人の言葉が大きく、重く、そして感動的だった。

これを聞いただけでも、間違いなく中小町工場には、うねりができはじめている。
これが産業界を巻き込んで、将来のものづくりにどう活かされていくのか。

志ある者が動き出せば世の中が変わるのは、歴史が証明している。


今回の全日本製造業コマ大戦が少しでもその役に立てたなら、これほど嬉しいことはない。

大会運営に協力して頂いた方々、遠方はるばる会場まで来て頂いた方々、会場に来られなくてもライブを観て応援してくれた方々、そしてなにより、現場で喧々諤々とコマ製作に関わり、ドラマを作ってくれた皆々様に感謝です。

次もやってくれ!とか、次は出る!と言ってくれた方々もありがとう。


すべて終わって、ウォールや動画を見てたら、なぜだか涙がでてきたぜよ。

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第一回全日本製造業コマ大戦【承】

全日本製造業コマ大戦について その2。

まず肝心なのはルール作り。

素案はこんな感じ。

【勝敗】
土俵の外に出るか、先に止まってしまったら負け
2連勝した時点で試合終了
勝者は敗者のコマをもらえる(それまでの戦利品を含み総取り)

【コマの仕様】
指で回す事
φ20mm以下
材質、重量制限無し
1グループ1個まで

【土俵の仕様】
φ250mm
凹R700mm


そして、広報。

今の時代、ブログやFacebookと言ったSNSを使えば、情報発信はあっという間に出来る。
それは、報道機関へのリリースや協賛スポンサーや協力者集めも簡単になったと言うことだ。

日刊工業新聞さんや、神奈川新聞新聞さんの食い付きの良さと言ったら、一昔前の報道機関と町工場の関係からは想像できない現象だ。

そこからNHKさんのTV放映にまで繋がるんだから、もはややらない手は無いでしょ。


ルールの中で、日本古来からある遊びのベーゴマに習って、勝者は敗者のコマをもらえる事にしたのが正解だった。
その情け容赦ないルールが興味を引き、ネット上のニュースサイトや、2chにもコマ大戦の話題が載った。


参加企業、選手集めも予想以上のエントリーがあった。

当初10社も集まればと言っていたのが、トーナメントの関係で最大16チームで締切を設けたにもかかわらず、キャンセル待ちでも良いからと、申し込んでくれたチームを含め、21チームにもなってしまった。

定員オーバーのチームにはごめんなさいと言う覚悟でいたのだが、ある方の一言、
「折角おまえさんの想いに乗ってくれた町工場を切るのか?それじゃ、おかしららしくないぞ!」と言われ、ハッとする。


全日本製造業コマ大戦の目的はこうだ。

暗いニュースばかりが続き、大手はこぞって海外へシフトし、今までも厳しかった中小町工場が、よりいっそう厳しくなる中、それを打開するには、我々中小企業の経営者が動いていかない限り道は開かれないだろう。
そのためには、町工場に夢と希望を与える事。子供が将来なりたいとおもう職業にすること。現場で起こる様々なドラマを紙面に取り上げてもらうことだ。

この気持ちを、言い出しっぺのみどりかわより理解してくれての忠告だった。


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第一回全日本製造業コマ大戦【起】

先日テクニカルショウヨコハマ2012で行った、全日本製造業コマ大戦について。
四本立ててまとめてみました。

これはその1です。

事の発端は、静岡富士会の宴会で、由紀精密さんが作ったコマの話題からだった。

よくまわるね~
色々工夫したんだろうね~
でも、単純なコマなら旋盤があれば簡単に作れるべ、全国の町工場で作って対戦したら面白いんじゃね?

と言う、飲んだ席で良くある会話からだった。


翌日早速、Facebookで休眠中だったグループを再起させ、そこのメンバーに提案してみた。

なにか企んでますね??
悪だくみ?w
そそ、悪だくみw
大したことでは驚きませんよ( ̄ー ̄)
ハードル上げたな。

こんな事やりたいんだけど、どうおもう?
全日本製造業コマ大戦
平成24年2月のテクニカルショウヨコハマ2012でトーナメント

面白そうっすねぇ~w
ぬぬ!
びっくらこいた!w
全国から10チーム位集まらないかな?
集まるんじゃないですか?


上々の反応だ、これなら出来そうだ、やってみよう、と言うわけでスタートした。


テクニカルショウは心技隊として毎年参加している年一回のイベント。
昨年は「ものづくり流行語大賞2010」として第一回目の表彰式を行った場所でもある。

テクニカルショウ出展に向けての心技隊の定例会議で、「今年はコマ対決というのをやりたいんだけど、どう?」と切り出した。
もちろん反対は誰もいない。

なぜもちろんか?
実は心技隊の活動は、言い出しっぺが責任を持って遂行するという暗黙のルールがある。
なので、自ら動く気があれば、言った者勝ちなのだ。(笑)

そうと決まれば行動が早いのも、心技隊の良いところ。

早速あちこちへ根回し開始だ。


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☆モノをツクるということは

ライター:れおん@ミナロ

ボクは何もつくれません
壊す事は得意なんだけど・・・

この世は星の数ほどのツクリモノがある

ある程度の代金と、相当の労働力を提供して
人間はいろんなモノをつくり、使って生きている

つくるって、ステキなこと

だって、今までこの世に無かったものが
物理的に存在するモノになるってこと

構想、買い物、データ作成、加工、組み立て
行程はさまざま

みなさんは今年どんなものを作り出しましたか!?

全ての作り手さんに、一年間お疲れ様でした
そしてメリークリスマス♪

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スローレーベルの新商品仕込み

横浜ランデヴーさんの紹介で、NPOヒューマンフェローシップさんの方達が作業を教わりに来られた。
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教えているのはミナロの新人、三橋司(22)。

ケミカルウッドにRをつけるため、紙やすりの使い方を教えてました。

なかなか上手に教えてました。

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出来上がるとこんな感じに。

スローレーベルの新商品、『みんなで塗った黒板ブローチ』。

デザイナー熊谷彰博氏とNPOヒューマンフェローシップさんとミナロの共同製作で、横浜高島屋でも販売が決まったようです。


ケミカルウッド製の商品がエンドユーザーに使われるというのは、なかなか無い。
ヒット商品になることを願ってます。



昨日神奈川新聞に掲載されました。

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株式会社アオキ工場見学

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6月11日の夕方、宝塚組と(株)東大阪技研組とが合流して、(株)アオキさんの工場へとやってきた。

みどりかわにとっては、ようやく東大阪に来られたって感じ。

昨年の産業Navi大賞の時に青木さんと名刺を交換して以来、一年近く経ってしまったからだ。

当時頂いたメールに、また再会できることを楽しみにしております。待ってまっせ~ と書いもらったのに、まさかの骨折事故で勢いが削がれてしまった。

それ以外にも震災があったりドタバタしていた。


だが、はやり一度はちゃんと伺って話をしたいと、震災後のチーム無駄遣い10%活動にも丁度良いと判断し決行した。

今回は、先の記事で取り上げた(株)東大阪技研の的場くんと青木さんに出会って頂くこと。
朝日新聞の中小企業専門記者の方に、日本の町工場の代表格に会って頂くことの二つが主題だ。

もちろん青木さんの笑顔とダミ声を聞きたいためでもあったが。(笑)

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講演も聴き、本も読んでいるため(株)アオキさんのことはよく知っているつもりでいたのだが、驚いたのは工場見学の案内役に入社間もない女性(いや、女の子って感じの若さだ)が出てきたこと。

しかも今年四月入社の彼女が社内のことすべてを掌握していたから驚きなのだ。

マシニングセンター縦型横型の違い、NC機、汎用機の違い、作業工程の説明まですべて一人でやってのける。

青木社長曰く「彼女は将来うちの四番バッターになってもらう!」と言っていたが、まんざら冗談ではないだろう。


その賢い女性の名は松本さん。

入社動機を聞いてみた。

学生の時に青木社長の講演を聴いて感銘を受け、工学部を卒業して真っ先に(株)アオキさんへ就職希望を出したんだとか。


なともうらやましいではないか。

さすが青木社長!


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みどりかわも、そんな青木社長からうれしい事を言われた。

年間五千枚も名刺交換をすると大体忘れてしまうんや。
けど、みどりかわさんの事は印象に残っているんや。

恐縮です。
とても嬉しいです。


しかし有名人だけに悩みもあるらしい。

それはミナロも少しだけ共通することなのだが、工場見学の来客が多すぎること。

まさか有料で工場見学をするわけもいかんし、そんなことしたら天狗と呼ばれてしまうわって。

そして近所のおばさんにつけられたあだ名が「ボンド青木」。

決してジェームズボンドやないで、接着剤のボンドやでって。(笑)


周りからみてもそうだし、青木社長自身も思っている、ボンド青木は最高のあだ名だ。


(株)アオキさんはこれから、息子さんの専務が主となり自社の航空機開発に注力していくという。

まいど1号で成功も失敗も経験された青木さんが、これからの町工場に夢と希望と、そして接着剤を与えて続けてくれるのを期待しています。


ありがとうございました。

参加して頂いたみなさんにも感謝です。

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関水金属見学

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先日NCネットワークさんの企画で、株式会社関水金属 埼玉工場へ見学へ行ってきた。

関水金属さんと言えば、自社ブランドKATOで有名な鉄道模型メーカー。

社内の展示スペースにはこんなにも鉄道模型がレイアウトされている。

てっちゃんにとってはディズニーランドだw

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もうNゲージだけでお腹いっぱいなのだが、この日は創業者である現会長と工場長の話を聞けた。

なんと言っても関水金属の強みは一貫生産である。

設計から金型製作、成形、塗装、実装、販売まで一手に手掛けている。
(Nゲージの中に入っている特殊なモーターも自社開発だ!)
協力会社も有るのだが、鉄道模型の要である車両の製作はすべて社内でこなすそうだ。


会長は海外視察によく出かけるのだが、海外で安く量産して儲けるという考えは全くない様子。


工場長曰く、基本があっても基礎がなければ応用が出来ない。
基本をマニュアル化しただけでは職人は育たない。
モノの原理を知り、自社のやりたいことに合わせて常識を変えたり、機械を作りかえたりすると。


高い技術の維持発展には、現場を自社に残し技術者に長い間勤めてもらわないと出来ない。

会長は従業員のためにも10~30年後も存続しなければならないとも言われていた。


その答えが一貫生産で、ニーズをも作り出す工場なのだ。


元々は彫刻屋から始めたという町工場が、今や鉄道模型のトップブランドだ。

まさに町工場最強伝説である。


休憩時間の一服中に工場長と話せた。
「実は私、鉄道模型は好きじゃないんです。 鉄道模型を産み出すのが好きなんです」だって。


製造業てつを代表して言えば、両方共うらやましいんですけど~
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いつまでもあると思うなその電気

計画停電が始まってもうすぐ二週間。

東電は4月まで計画停電を考えているというが、夏になれば今より電力需要が上がり、このままでは停電の期間は延びる。


そこで問題になるのが、電力格差だ。

それは、計画停電対象外の地区があり、東京23区や横浜でも一部は対象外となっている。

わずか道一本挟んだだけで、停電地区とそうでない地区が隣り合わせにある。

短い期間であれば我慢も出来ようが、そこで店をやっていたり工場があった場合、売り上げにもろに響いてくるわけで、存続の危機となれば黙っているわけにはいかないだろう。

長引けば長引くほど、停電地区の人達が感じる理不尽さが増すばかりだ。


しかし原発はもう二度と作れない
それどころか今動いている原発も止めろという声も大きくなるだろう。

このままでは国民の記憶が薄れるまでの50年間は電力不足が起きてもなんの不思議もない状態となる。


現在の電力は巨大な発電所で作った電気を各家庭や工場、店舗等に送る集中型電源システム。
元が壊れれば末端も使えなくなる。

これに対し各個で電力を作るのが分散型電源(オンサイト電源)。
一カ所で大容量を作る必要がないので、巨大設備もいらない。
送電ロスも少なくなるし、万が一止まったとしても、隣から電力を借りてくることも容易だ。

コンピューターがメインフレームからパソコンに変わったときのように、発電システムも変化するべきだろう。

各個の発電能力が高まれば、これほどあぶなっかしい原発もいらなくなる。




スマートグリッド(次世代送電網)という構想がすでに始まっているが、まだ実用化されている所は少ない。
だがこれを機に、注目度が増すことは間違いない。


巨大な集中発電より、小さな無数の発電の方が、これからの時代には適していると思う。


計画停電についてある技術者はこう言った。
「無いモンはないんだから、我慢するしかないな」

でも、みどりかわは
「イヤです、一刻も早くなんとかしたいです!」


さぁ、ものづくり企業の出番だぜ!
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電気通信大学へ行ってきた

最近じわじわと注目を集めている森重センセの所へと見学に行ってきた。

森重センセと初めてあったのは、去年の型技術者会議にナッちゃんフィギアを持って行った時だったかな。

今年はミナロの納涼会にも来て頂いたので、一度はこちらからも伺わねばと思っていたのが実現した。


ツイッターで見る森重センセは普段、教え子の生徒さん達の行動に苦言を語る。

そんなんで、一体どんな生徒さん達が待っているのかと思ったら、全然普通。
きちんと礼儀正しく、むしろ良い子達ばかりだった。
きっと森重センセの躾が良いのだろう。

今回は、そんな生徒さん達が主体となって研究成果のプレゼンしてもらった。

Dscn7009_014この写真は、紙に描いた絵から輪郭を抽出しデータ化、それを基に卓上彫刻機を動かすCAMソフトを作った生徒さんに、その場で彫刻してもらったアクセサリー。

普段はZ一定の彫り込みだけらしいが、今回は段彫りに挑戦してもらった。

結構いいでしょ、これ。

有機的な画像から自動でZ軸に段を付けるなんてしたら、ビジネスとしても需要あるんじゃないかな。


森重研は五軸制御開発が主な研究なので、五軸加工の歳、最適な工具の傾きが得られるよう考えたC-spaceや、ダブルファントムと呼ばれる3Dスタイラスペンを2本使ったバーチャル彫刻インターフェースの話を聞けた。

これらの研究は将来の加工技術に繋がっていくだろう。


折角だから、これらの研究は切削加工機内にとどまらず、もっと大きな尺で使えないかと話もしてきた。

例えば山削るとかね。(笑)


その後の懇親会で森重センセが言っていた。

「私は偏屈者ですから」と。

でも生徒さんは良い感じで育っている。
まぁ、毎日顔を合わせていれば文句を言いたくなるのも判るけど、我々が部屋を出るときにセンセが生徒さんみんなに言った「今日はありがとう」という感謝の言葉は伝わっているとおもう。


それと森重センセは今年、厄年なそうなのでくれぐれも身体に気をつけてください。

みどりかわは厄年終わってから骨折しましたが。(笑)

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めっき、メッキ、鍍金

めっきと言う言葉には3つの書き方があるのだが、それぞれ使い分けがあるそうだ。

めっき
学術用語で日本古来の技術を表すためひらがな表記になった。


メッキ
特許用語で以前はひらがなより多く使われていた為そのまま残っている。


鍍金
主に屋号で使用される漢字表記。

本来漢字で書くと「滅金」だが、屋号にするには縁起悪い。
金が滅する会社ってとてもイヤだ。


というわけで日本語で正しく表記するには「めっき」とひらがなを使うのが良いらしい。

こんな面からも、技術を守るという事はやっぱり大変なことなんだとおもう。


会社は成金であってほしいね
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「出来ちゃった」清田製作所

東京都北区にある、有限会社清田製作所様を見学してきた。

代表の清田茂男さんは80過ぎのおじいちゃん。

昭和38年に創業し、今ではコンタクトプローブを開発製造している町工場なのだが、まずその納入先に驚く。

大手家電メーカーをはじめ、半導体や自動車メーカまで直に納めている。


機械ではなく手で0.1ミクロンのプローブまで作るというのだから、その技術とアイデアはすごい。

大手で手に負えない物づくりを全国から依頼される。

工場内には特に最新の設備はない、社長の持論に
「機械に頼る技術は簡単に真似されるが、手に付いた技術はそうそう真似できない」というのがあるからだ。

誰にも作れない物を作っているから、自然と特許の数が30を超えたそうだ。


こんな逸話を話してくれた。

松下がホームステレオ開発で他メーカーに後れを取っていた頃。
松下幸之助氏の命令で各地より優秀な技術者を集め、「半年後には新商品を発売する」とプレス発表をした時があった。

しかし、発売まであと一ヶ月に迫ったにも関わらず、性能がまったく出ない。
レコードに針を落とすと、モノの数秒で壊れてしまうと言うのだ。

その頃レコード針の受注をしていた清田製作所は、松下からのクレームがで、「壊れてしまうのは清田製作所のせいだ!なんとかしろっ」と開発担当に怒鳴られた。

しかし、明らかに原因は松下の設計ミス。

結局はその担当者も清田製作所に頭を下げ、設計変更した図面で作り直すことに。

そこで清田社長は動いた。
三日間徹夜をし、変更された針を作り上げた。

何とか発売日に間に合ったホームステレオ。

その後、松下幸之助氏から別荘へ招待が来たが、丁重にお断りしたそうだ。(笑)


そんな清田社長は、決して傲慢ではなく、とても謙虚な方。

相手が誰であれ、まず話を良く聞く。


みどりかわへも「木型屋さんは大変でしょう」と声をかけてくれる。


そして奥さんへの感謝の態度がすばらしい。

「私が好きなことをやれるのは、この奥さんのお陰ですから」と奥さんの目の前で言う。

従業員の方も社長を慕って30年以上勤めている人達が多い。

愛だね。 これはものすごい愛だと思う。


そして口癖は「やってたら出来ちゃった」。

誰もがお手上げ状態の要求を、様々な切り口で応えていく。

先ほどの0.1ミクロンのプローブが出来たのは、冷蔵庫にあったニンジンが要だそうだ。

大根じゃダメだったって。

もう、物づくりを楽しんで居るどころか、シャブリ尽くしている感じがした。


こういう大先輩が日本の技術を支えてきた。

これからそれを受け継ぐものがどれだけ近づけるのか・・・

とても心配ではあるが、清田社長のような方が現役でおられるうちに話が出来たことで、そのDNAは少しだが日本の物づくりに広まっていくだろう。


これからも町工場のあこがれとして我々を引っ張っていってほしいと思った工場見学だった。


愛っていいね~
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製造業応援ブログ2周年記念パーティー

もう2週間前になりますが、9月18日に「製造業応援ブログ2周年記念パーティー」が開催された。

今年もみどりかわが表の幹事となっていますが、実はなにもやってません。

トリの挨拶をさせて頂いた程度。

しかし昨年を上回る来場者の方に集まって頂いたのは、製造業応援ブログが着実に知名度が上がってきたからでしょう。

「蟻んこみたいにちっさい僕」と自ら言う、山本編集長のあきらめない行動力の結果だ。


そして派手なパーティーの裏には、この日のために全身全霊をかけた調整役の思いと努力があった。

特にPVの出来はかつて無い程の秀作だ。

期間限定公開なので、一度は観ておいても損はないとおもう。
「製造業応援ブログ2周年記念パーティー」


泣けるぜよ
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iPadの筐体

立て続けに行列を作っているアップル社。
その商品iPadの筐体が削りだしで作られているという伝説めいた話を聞いた。

「iPadの初期ロットは削りだしで作られているんだって」

という書き込みをどこかで読んだことがあった。


まぁ初期ロットだし、アリかな

その時は思ったが、それにしたって全世界で月に100万台以上売れる商品だ。
削りだしで間に合うのか?とも思っていた。


そんな伝説話をMacユーザーと話していたら。

MacBook Proの筐体は削りだしですよ! と、同時に動画を見せてもらった。

それがこれ Macbook Pro ユニボディ

高精度アルミニウム ユニボティ

ひとつひとつのMacBook Proは、一枚のアルミ板から生まれます。アルミ板を一枚ずつ精密に削り出し、ユニボディの原型をつくります。つぎの工程でユニボディの形状ができ、続いて一体型のキーボードが現れます。CNC(コンピュータ数値制御)装置による削り出し工程を重ねることで、 MacBook Proのユニボディを完成させます。

正直言っておどろいた。

確かめるため、その場でMacBookを分解して見た。
やっぱり削り出しだ・・・

家電量産品、しかもパソコンが削り出しで作られていたとは。


すると、iPadの筐体が削り出しだって言うのもうなずける。
もしかして初期ロットだけではなく、全数削り出しなのか?
ひょっとするとiPhoneも削りだしなのか? とも思えてきた。

だとすると、これはもう試作品、量産品の区別がつかない。

今までの常識では、量産品は型で作る物。
削り出しはあくまで試作品、だった。

知らないうちに、モノの作り方がどんどん変わっていく。
うかうかしていたら置いて行かれる。
メインの筐体に型不要となったら金型屋がヒマなのも当たり前だ・・・




そこで提案。

金型屋、木型屋問わず、削り出しで商品化する道を探してはどうだろ?

たぶんこの先、型不要なモノ作りが増えてくる。
でも、使う機械と材料は一緒だ。

試作品、量産品の区別をしないモノ作りって古いようでどこか新鮮。

単品、数モノ、数にとらわれず柔軟に対応出来れば、仕事はまだまだあると思う。


だれかiPhone4分解して!
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☆グリーンバレー事業説明会参加

ライター:れおん@ミナロ

グリーンバレー って検索をかけると各地にあるその名が表示される
数ヶ月後にはそこに横浜の名が列記されて
数年後にはトップに表示されるようになるのかな??

横浜グリーンバレー事業の説明会は5/27に1回目が行われた

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産業、住宅、役場、自然、教育の場、病院などなど生活ステージにあるものすべてが
ぎゅぎゅっと詰まったボクのいるここ金沢区がそのモデル地域になるらしい

低炭素生活の実践だとか温室効果ガスの削減だとか、それから・・・それから・・・
ボクには難しいちょっとなじみのない言葉がたくさん出てきた

でも理解できた事もある
我慢するよりアタマを使って効率よく地球環境を整えて行こうという計画だということ!

人間は我慢するという努力をすると達成感は味わうけど長続きはできないものだと言っていた

すでに市内の庁舎では各エネルギー消費低減活動に対する検証が行われていて

たとえば契約電力を下げるために1年を通しての電力消費状況をチェックして
目標値をオーバーする時期だけを監視制御するシステムにしているとか
たとえば暖房機能は稼働時間を間欠的にし非稼働中は配管内の余熱を利用するなど

そうすることで人間は普通の生活をしているにもかかわらずCO2削減効果はあがっている
という結果がでてきていた

地道な努力と膨大な資料との格闘の末得られたすごい情報だと思った

最後に俗にエコカーとか言われるEVの説明もあり当日試乗会も並行されたんだ

ミツビシのi-MiEVがたくさん来ていたよ!

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社長が運転してみていたよ。結構速いって!
社有車に欲しいって言っていた
満電で走行可能距離が伸びたら実現!?
今の状態じゃ納品先で電気ドロボウしないと帰ってこれないかも、だもんね

黒船の到来以降横浜はもちろん十分有名で大きな都市だけど
未来型都市としてもっともっと世界に通用する都市になったら素晴らしいね
グリーンバレーと言えばYOKOHAMAってね

Codo302

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フル稼働~っ!

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ミナロのマシニング3機ともフル稼働だ。

この製品は、ケミカルウッドで作られている。

ケミカルウッドと言えば、従来より試作用や検討用のモックアップで使われてきた。


しか~し、今回の依頼はなんと、一般消費者が使う商品として世に出される。


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その数1000個。

普段は依頼品を1つ2つしか作らないミナロにとっては大量生産だ。

量産なんてやらないから加工時間が全く読めません。(笑)


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これから裏面加工を待つ、ケミカルウッド達。

捨て型作るのだって長時間かかる。

商品化された暁には、ご依頼主の許可をもらってここで紹介したいと思います。


ケミカルウッドの可能性が大きく進歩するチャンスだ、良いモノ作らないとね。


何になるかはまだ内緒
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EVAマンホール

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暇なんでこんなモノを作りました。

エヴァンゲリオンのマンホール用木型(笑)


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↑碇シンジの乗るEVA初号機。


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←こちらは特務機関NERV(ネルフ)のロゴ


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(写真の色の違いは素人が撮影したので・・・)


造形は細かな文字やラインがきれいに立ってます。


なかなか良い感じでしょ?


使用ソフト
ZBrush
Space-E


ええ、ヒマなんですって
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SUS製エヴァ零号機

全長約1メートルの零号機をステンレスとチタンで作る「エヴァンゲリオンSUSフィギュアプロジェクト」
Gigazineより

この零号機フィギアは兵庫県の大田産業株式会社殿が作ったそうだ。

SUS材を従来の叩いて曲げる板金ではなく、レーザーフォーミングという工法で板を曲げていく。

熱を利用した塑性変形だ。

工法としては船の板金に近い。


しかしこの手のフィギア、いろいろなところでどんどん製作されている。

ミナロもその一人ですが・・・

その理由は、自社の技術や材料をアピールするには知られたキャラで作るのが最適だからね。


今回SUS製エヴァ零号機の製作にあたり大田産業殿は、版権を持つ(株)ガイナックスの許可を得てるそうだ。
そこらへんのきちんとした姿勢もすばらしい。


こういう本気の遊び心が自社の宣伝になり、将来の仕事につながって行く。

目先のお金じゃないところで仕事をする余裕は、いつまでも持ち続けたいものだ。


ミナロも負けてられないのう~


次はなにがいい?
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全高18メートルの等身大ガンダム

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バンダイナムコグループは3月11日、「機動戦士ガンダム」のテレビシリーズ放送開始から30周年を記念して、全高18メートルの等身大ガンダム立像を建造すると発表した。7月上旬から約2カ月間、東京・お台場の「潮風公園」で一般公開する。

とうとう来たアルネ。

Aパーツだけだったり、寝そべっている等身大はすでに有ったけど、こんどは立ちで18メートルだ。

製作は乃村工藝社、制作費は非公開。
(なんでミナロに来ないアルカ?)


頭部の可動と、発光、ミストを噴射するギミックがあるらしいがそれだけじゃもったいない。
十分人が乗れる大きさななんだから、コクピット再現して欲しい。
(なんならミナロでつくるアルヨ)


今年はガンダム放映開始30周年。
(横浜開港150周年より人気ありそうアルネ)

色々なイベントが用意されているみたい。

30周年記念 等身大ガンダム製作へ 高さ18m、7月上旬にお披露目

全高18メートルの等身大ガンダム、お台場に立つ


18mナッちゃんつくっちゃうぞコノヤロ-
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アングルヘッド

ミナロは新しい武器を手に入れた。

その名はアングルヘッド。

ワークを横から削る工具だ。


これを使うことにより、3軸では削れないアンダーカットの加工も出来るようになる。

ワークは等身大「●ッちゃん」、耳の後ろ辺りを削っているところだ。
         (↑一応まだ伏せ文字)

5軸加工機が普及している世の中ではあるが、3軸+アングルヘッドでも守備範囲は格段に広がる。

今まで段取り替えで時間の掛かっていたワークも、より早く加工が完成するだろう。

便利だぞ~
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ゴルフボール印刷

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ミナロのお客さんに、ゴルフ用品の開発販売をされている方が居る。

ボールやマーカーに印刷するための治具を依頼して頂いている。

今回は、ティーに印刷するための治具製作の依頼だった。


みどりかわがゴルフを始めた事もあり、そのお客さんホクシン交易殿のサイトをしげしげと見ていた。

これらの綺麗な商品達にミナロの治具が使われているのか~ と思っていたら、みどり会用のゴルフボールを作ってもらいたくなった。

その分、治具製作代金の値引きをしますと申し出たところ、快く引き受けていただいた。

Img_7087

それがこのボール。

治具を作ってオリジナルゴルフボールを手に入れた、お互いの技術と商品のブツブツ交換だ。


これだから製造業はやめられない。

ホクシン交易殿では、「世界最大超長尺 1000cc+65インチドライバー」なんてのも作っているらしい。

なんて遊び心のある会社なんだろう・・・

ゴルフ用品を通販で買うなら是非ホクシン交易殿にしよう。

さて、このボールは何賞にするかな
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治具製作

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ミナロの得意技、治具製作。

治具とは、モノづくりの効率化に欠かせない物だ。
特に大量生産する時にその威力を発揮する。

写真の治具は、ある作業をするために作られた治具。
(守秘義務のため詳細は書けないのだが・・・)

大量に作られた部品を、治具を使い製品にするための作業をする。

この治具がなければ、何千何万という部品を手で加工しなければならない。
その人件費や不良率を考えたら、治具製作費用なんて安い物だ。


治具開発にあたって、依頼主からは元となる形状と、最終の希望する形状を教えて貰う。

そのインプットからアウトプットまでの間が、ミナロが最も得意とするところだ。


Img_5978
組み立てる前に並べた部品達。

設計をして、部品をそろえ、組み立てる。

ほとんどの少年があこがれた一瞬だ。


Img_6019
アウトプットまでの使いやすさを考慮する以外にも、治具のカタチや色づかいも、制限がない限り設計者のセンスで仕上げる。

見栄えのする治具は、納入先の現場でも目をひく。

この治具も「大好評です」との声を頂いた。


一般の人が目にする機会はほとんど無い地味な存在ではあるが、モノづくりに欠かせない治具は製造業を支えている。

見た目から現場を楽しくすることも、これからの製造業には必要ではないだろうか。


治具のご用命はミナロまで
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食卓にスピーカー

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実はこれ、全方位型スピーカーなんです。

田口製作所さまから依頼を請け、作成した卓上用全方位スピーカーのモックアップモデル。

モックアップといえども音はちゃんと鳴る(はず)。

 音はまだ聞いていません・・・理由は後ほど

Img_5956
中身はこんな感じ。

網に見えるのが、ステンレスのパンチングメタル。

これを曲げるのにえらい苦労しました。
すべて手曲げです。

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ウーハーになるのがこの部品。

アルミ加工はカシワミルボーラさんにお願いしました。

折角綺麗に削ってもらってもブラスト仕上げですから・・・


ミナロから塗装前のモデルを納品し、先方で完成したスピーカーモデルはロンドンへと。

クリエイティブクラスター

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塗装されて展示されています。

お洒落ですね~ お披露目がロンドンと言うところもまたすごい。


と言うわけでまだ音は聞いていないんです。

でも田口さんが作るのだからいい音でしょう。


このスピーカーは近く量産になるそうです。

お洒落で高機能なスピーカーが欲しい方は要チェック!


モックアップ製作はミナロまで!
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アクリル加工

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これは、第40回東京モーターショー (一般公開は10月27日(土)から11月11日(日)まで)に出展される車です。

『i MiEV*1 SPORT(アイ ミーブ スポーツ)』

このホイールの中でオレンジ色に見えるのが実はアクリルなんです。

Img_5532

こんな形の物が1つのホイールに3本1組で付いています。


このアクリル部品をどうやって作ったか説明しましょう。


まずは材料。

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サブロク板と言われる大きさの5mm厚を使います。


今回作る部品の厚さは約14mm、と言うことは3枚分貼り合わせなければなりません。

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横切りと呼ぶノコで必要な枚数をカット。 ホイール4つ分ですから 全部で36枚も必要になります。

材料の時には皮をかぶっていますが、剥けば綺麗なアクリルが登場。

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接着にはメチレンクロライドを使います。

器の中で表面がヒタヒタななるまで溶剤を入れ、気泡が出来ないようそっとハケで塗ります。

表面が乾かないうちに、2枚を重ね接着。
あわてて貼ると気泡だらけになるので注意。

同様に3枚を貼り合わせます。

器から出して乾かすと周りが白くなりますが、後に加工するので問題ありません。

Img_5609

Img_5501

Img_5506

用意できた材料をマシニングセンターで加工します。

1つの部品に対し表と裏と2面加工です。

クランプが無いのに気がつきましたか?
どうやっているかは企業秘密です。(w

この後磨いて完成。

Img_5534

Img_5538

透明感あるアクリル部品は綺麗ですね。

ホイール本体に組み込むのにすこし苦労しましたが、出来は上々。

依頼主さまからも喜びの声を頂きました。


東京モーターショー に行かれる方はぜひ三菱ブースで実物をご覧下さい。


アクリル加工もミナロまで!
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岡野社長講演

製造業ではカリスマ的存在となった、岡野工業(株) 代表社員岡野さんの講演を聴いてきた。

(財)神奈川県経営者福祉振興財団の主催だ。

岡野さんのプロフィールはすでにご存じだとは思うが、知らない人に少しだけ紹介すると、携帯電話の小型化に貢献した電池ケースの製作や痛くない注射針の製作に成功した社員数6名で、6億円の年商を上げている今年74歳の町工場社長だ。

TVや本で何度も拝見してはいたが、ナマ岡野さんをはじめて見た。
ライブトークは落語のように面白く、とても町工場の社長とは思えない。

技術がすごいはの誰もが認める、さらにはその伝え方がとても上手い。
岡野さんの幼少期に身に付けた世間との接し方がそうさせているのだろう。


ここだけの話をいくつも聞くことが出来た。


その中で、ムコさんと孫の自慢が多かったのには意外だった。

岡野さんは「うちの自慢は、俺は自己流だが、ムコは基本を知っている。 旋盤、フライス、研磨など、どれをやらせても俺より上手く使う、見ていてとても勉強になったんだ」と言われていた。
痛くない注射器もムコさんの手によって作られ、1億本を出荷した今でも不良ゼロだ。

孫にも小2から安来節を習わせ、NHKの大会で優勝して以来、宴会の席では20~30万円を稼ぐ様になった。
東京海洋大学を卒業した今年、航海士にはならず、なんとサルベージ会社に就職を決めるほど自分をしっかり持っているとも。


近々、岡野ファミリーは世代交代をするだろうが、岡野工業は安泰のようだ。


一般的には岡野工業の様な仕事のやり方は出来ないだろうが、人が出来ないモノだからやるんだ という精神は我々中小零細製造業でも見習っていきたいと思う。


年商6億円・・・夢だわ
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カーモデル

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現在ミナロでカーモデルの製作を行っている。

残念だが全体像はお目に掛けられないのでぼかし処理。

(顔をぼかしてもバレバレか?)

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マシニングセンターで加工中。

これは最終の仕上げ加工だ。


Img_5382

機械から降ろしたら手仕上げ。

スジ彫りを入れるとモデルが引き締まる。


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サフェーサーで下地処理。

この後、細かな部品の取り付けと塗装をして完成だ。


このカーモデルは夏の展示会に出展されるはずなので、その時またご紹介したいと思う。


全体像はその時に
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レイアウトマシン

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ミナロの設備にレイアウトマシンと言うモノがある。

レイアウトマシンとは立体物の製作、測定に使う装置だ。

使用者は図面やCADデータの3次元(X,Y,Z)座標を基に、デジタルパネルに表示された数値と照合していく。

最小単位は0.05mm、髪の毛より少し細い範囲を測定できる。


主にミナロではこのレイアウトマシンで治具等の品質保証する。

そのため、レイアウトマシン自体の精度も重要となってくる。
(狂ったレイアウトマシンでワークを検査したところで無意味ですから)


そこで新工場に引っ越して一年が過ぎたところでレイアウトマシンの点検、調整を行った。

まずはレイアウトマシンが乗る定盤のレベル出し。

Mono0732315406011302_1
水準器を使い平行を出す。

1年も経つと結構狂っていた、今回は時間を掛けて気泡の目盛りがど真ん中に来るように調整した。

もっとも定盤はワークより大夫大きいため、普段使う範囲であれば問題なかったのだが、これから取りかかる比較的大きいワークため、出来る限りはゼロに近づけた。


定盤の平行が出たところで上に乗るレイアウトマシンの調整だ。

定盤に対し平行度、垂直度を見る。

手元から最も遠いところで若干平行度が悪かったので0.05mm以内に入るよう調整した。

Mono024509531
途中で基準となるスコヤの精度が悪かったためすこし手間取ったが、最終的にはダイアルゲージを使っての計測では問題なしとなった。


このレイアウトマシンは前木型屋の廃業時に譲り受けたモノ。
すでに17、8年は使っているだろか。

今では自動で非接触で測定できる計測器があるのだが、目が飛び出るほど高い。

しかも測定の仕事はマシニングセンターやCADと違い掛かったコストをもらいにくい設備で、加工や製作には予算が付いても、検査の工程に多額の代金はもらえないのだ。

安い代金では高額な設備投資はとても出来ないのである。


と言うことで、まだまだこれからもこのレイアウトマシンにはお世話になるだろう、問題が起こるまでサボりがちだった点検だがこれからはきちんと定期点検を行っていこうと思う。


あなたのアレも測定しましょうか?
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モックアップ

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最近毎日のように新規の見積依頼をもらう。

この写真はアクリルの削りだしモックアップだ。

モックアップの製作にはCADデータが無いことが多い。
あっても”絵”でしかなくはなくデータとしては使えない。

そう言う場合は、紙図面やポンチ絵から読んでデータ化するのだが、曲面を紙図面から読み取るにはかなりの個人がある。

そこで、一度CADで書いた絵を依頼先に見てもらいイメージと合っているかの確認していただく。
いわゆるデータ承認といヤツだ。

イメージが合わなければ手直しをし、承認がおりるまで繰り返す。

承認がもらえればいよいよ切削加工へと移っていく。

このアクリルモックアップも上記の様に進めた、幸いなことに一発でデータ承認がもらえたためCAD作業は早く済んだ。


切削加工はマシニングセンターを使い機械加工をするが、その後の仕上げでまた人の手が入る。

今回は透明アクリルのため、手作業の磨きが重要となる。

また一部を曇りガラス風にしたいとの依頼だったので、サンドブラストで磨いた表面にわざと傷を付ける。

Img_5176中央のくぼみが白っぽくなっている箇所がサンドブラストで傷を付けた部分だ。

このモックアップはくぼみの中にLED照明を入れるため、基板や配線の目隠しのため曇りガラス風としてある。

ちなみにサンドブラストはミナロの新設備だ。
たまたま出物だったモノをmsp@itoさんから購入した。

ご依頼いただいたお客様の声を紹介。

お世話になります。
早速お送りいただき有難うございました。
この短期間で想像以上の素晴らしい出来栄えですね。
本当に喜んでおります。
イメージ通りです。有難うございました。


最近はモックアップを中心に新規の依頼が増えている。

今後もモノづくり応援企業として依頼に応える製品を作って行きたい。


塗装は難しいけど・・・
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東芝日野工場見学

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東芝日野工場では主に携帯電話を作っている。

最新技術の集合体である携帯電話を作るラインだ、当然ライン自体も最新設備かと思いきや、携帯電話を作るラインは思ったより人の手でまかなっている。

基板へのハンダ付けは人の目では出来ないため機械で実装しているが、基板とケース組立や検査、梱包はすべて人の手で行われている。

現在国内の携帯電話のサイクルは2~3ヶ月でモデルチェンジがある。

そのたびに専用ラインを作る事よりは人海戦術で作り上げた方がトータルでは良いのだろう。


2~3ヶ月でモデルチェンジと言うのも異常である。
世界的に売れている海外メーカーの携帯電話は2年もモデルチェンジしないそうだ。

携帯電話一台あたりの工場出荷価格は意外と高く、チョットしたパソコン並だという。

それが各キャリアの窓口では新機種でさえ3万円程。
何世代も前の型落ちは0円だ。

各キャリアは携帯本体を売ると赤字になるが、その後の課金で回収するわけだ。
このやり方では当分通話料は下がらないだろう。


東芝日野工場では現在、auとSoftBankに携帯電話を提供している。
一時期はドコモ向けもあったようだが、もろもろの事情により現在は提供していない。

他社と比べると大きい東芝製の携帯電話。
機能的にはかなりの充実度だ、現在は特に音楽携帯としてのシェアは東芝が一番らしい。
みどりかわも使っているのだが、この大きさはやはり邪魔になることが多い。
特に薄着になる夏はどこのポケットに入れるか困ることも。

SoftBankの孫社長からは軽薄短小にと注文が来ているようで、機能はそのままで軽く薄く小さくしなさいと言うことだ。


国内の携帯電話は1億台を越えたという。
すでに飽和状態といっても良いだろう。

しかし全世界で見ると国内の携帯電話メーカーのシェアは、まとめても「その他」にしかならないほど小さいという。

日本独特の頻繁なモデルチェンジ、高機能化、高コスト体勢が世界では通用しないようだ。



工場のラインで働くかなりの人達が人材派遣からやってきた人々。
時給1000円前後であろう。

ひとりあたりの給料としてはとても安い、年収にしたら300万円以下だろう。
今問題となっているワーキングプアにあてはまるかもしない。

しかしそこで作られてくる携帯電話は人件費が安いはずなのに世界的にはとても高価である。

そしてメーカーとユーザーの間には赤字覚悟のキャリア会社という奇妙なバッファが効いている。

作る人、売る人、使う人、はたしてどこが儲かってどこが泣いているのだろう。


良いか悪いか別として、それぞれに関わる人がコストダウンや流通の仕組みに知恵を絞った結果がこうなっている。

マスコミも政府も結果だけを見てワーキングプアだ格差社会だ問題定義してるが、国際的にみて製造と流通の歪みを理解しなければ解決できる問題ではないだろう。


すでに飽和状態となった国内携帯電話事情がこれからどういう動きを見せるのか注目していきたい。


この携帯、海外で使えて事務所で圏外 泣
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自動車とエネルギー

今週の政府インターネットテレビでエリーカーが紹介されている。

エリーカーと言えば、50の学校、30の企業が参加して作る電気自動車だ。

モーターショウで実物をご覧になった人も多いだろう。


現在のエリーカーの性能は、最高速度挑戦車タイプで時速400km/hを誇る

これだけの性能を出す燃料は電気だけだ、排ガスはゼロ。


もっとも現在は電気を作る発電所(原子力を除いて)がCO2をまき散らしているが・・・


安倍内閣メールマガジンによると、政府は水素から電気を作る燃料電池の開発に力を入れていくという。

化石燃料に頼らないエネルギーが一般にも使えるようになれば、原油の争奪による侵略も無くなるだろう。

石油王ならぬ水素王がこれからの成金になったりするのだろうか。


電気を作ること、貯めること、ロス無く使うこと、この技術がこれからの産業に求められる。


理科の勉強をしなくなった子供達が将来科学や物理を理解できるか不安だが、現状だって我々中小零細製造業にも出来ることはあるはずだ。

エネルギー問題を解消するアイデアが思いつかないとしても、多くのアイデアを実用化する手伝いぐらい。


ミナロでも日本自動車技術会主催 全日本学生フォーミュラ大会 に参加している二校へスポンサー協力している。
こちらはまだガソリンエンジンだが、将来の乗り物を創造する学生達への手助けになれば良い。


ここには二酸化炭素が多そうな人ばかり・・・
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政府インターネットテレビ
エリーカーブログ

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H-IIAロケットは92%

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H-IIAロケットの成功率は92% 安倍内閣メールマガジンより。

日本のロケットは失敗が多いというイメージを持っていたかたも多いのでは?

みどりかわもそうでした。

しかし実際は、ロケット開発の初期段階とされる1号機から10号機までの世界の打上げ成功率の平均は76%しかなく、12号機まで進んだH-IIAロケットの成功率は92%もあるそうだ。


ロケット開発には各地の中小製造業の技術が欠かせない。

この横浜では人工衛星の部品生産量は日本一だと言われている。


政府インターネットテレビでは「ものづくり~技と知恵の結晶~ 」が取り上げられている。

宇宙開発には欠かせないロケットカウルの深絞り大田区の北嶋絞製作所、世界のアーティストが使っている岐阜のヤイリギター、こちらも世界的に採用されている化粧用毛ブラシ、広島の白鳳堂。

どこもこだわりの技術をもつ中小企業だ。

永い年月を掛けなければ熟練は産まれない。
だからこそ残ってほしい技術でもある。


最先端のハイテクは、熟練のローテクがあってこそ進歩できる。


国内の中小零細製造業がやるべきことは技術の伝承と少しの金儲でいい。


ミナロも早く特化した技術をみつけないとね。


経営も技術?

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職人不要論?

セキメイバンのグランパさんのブログで「職人が消える日、の記事を見て」の記事の中に(株)インクスの山田社長の話が書かれている。

 ものづくりの世界でも、大量の熟練技術者が退職する今年は「技能継承」が課題だ。完成まで45日かかっていた金型の工期を45時間に縮めたベンチャー「インクス」の山田真二郎社長が、ある職人との交流を自著「インクス流!」(ダイヤモンド社)に書いている。

山田社長が金型の一級仕上げ師、石井二郎さんに技を教わるシーンだ。金型の溝を紙スリで仕上げる隣で「なぜ磨くのか」「なぜここで止めたのか」と根掘り葉掘り聞く。「これでしっくりいった」と石井さんが言えば、幅を測って「しっくりと言うのは3ミクロンですね」と記録する。こうして「神業」はコンピュータに伝承され、工期短縮が実現した。

そのコンピュータを使って19歳の初心者が石井さん並みの金型を作り上げたと聞き、石井さんは「もうこれ以上、恥かかせないでよ」と言ったという。


インクス山田社長の逸話は色々とあるが、さすがそこまで改革してきた人はやることが違う。

アナログな仕事をデジタルを使って便利にする。
まさにIT革命の一端を担っていただろう。

しかし「職人不要論」ととる人も多く居るわけたが、これは工作機とCADの進化と共に大きくなってきたアンチテーゼであり、OA化が進めばペーパーレスになるといった幻想とにている。
パソコンの普及でペーパーは減るどころか大量に消費されている。

グランパさんの記事では、

 「職人不要論」と受け取る人もいるだろう。しかし技は伝承される必要がある。25日、東京で開いた「理系白書シンポジウム」でインクスに入社して4年目の江口幹さん(32)はこう語った。「職人技を機械がやることで、新しいことを考える余裕ができる。人はもっと独創的になれる」

つまり使える道具が増えただけであり、上手く利用することで創造という人がやるしかない分野に今まで以上の時間をかけられると。

反発があるのは、新しい情報について行けない人達の不安や、変化を嫌う人達のぬるま湯的思考からだろう。


「職人不要論」を唱える人には意外と設備を導入する側の人が多い。
現場ではどれだけ機械が進化しても職人が不要になるはずがないと感じている。

これもやはり創造というモノづくりに一番大切なところを忘れてしまっている経営者側の人件費削減という幻想だ。


モノづくりの仕事はアナログで、デジタル化がどれだけ進んだとしても、アナログな部分は無くならない。
現場ではデジタルはアナログをサポートするものでしかない。

職人達は創造的なモノづくりをやりたがっている。
また年齢が若ければ若いほど創造性にあこがれる。

この現状を汲み上げるられる企業こそが、世界の中でも必要とされる次世代のニッポン製造業を作っていく人達になるだろう。

最後にグランパさんは

21世紀の「職人」像が変わり始めているのかもしれない。期待しつつ見守りたい。

と書かれている。

ここ数年まさにそう感じる。
追加で言わせてもらえば「工場の経営者像」も変わり始めている。


日本が得意とするモノづくりで有能な経営者が増えることを期待します。


つべこべ言わずにここも見てっ

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工業材料シンポジウム

横浜市経済観光局もりづくり・創業支援課、工業技術支援センターにて「最新工業材料シンポジウム」が開かれた。

基調講演:名取技術士事務所 名取達雄
新材料/新技術とビジネスマッチング

講演1:オイレス工業(株)
オイルフリーベアリング材について

講演2:伸光金属工業(株)
アルミナイズ、アルファー処理、防錆材料について

講演3:(株)セイシン
M2052制震材料について

講演4:京セラ(株)
ファインセラミックについて(金属や樹脂と比較した、ファインセラミック材料の特徴と優位差、 その可能性について。 さらにセラミック材料の特徴を発揮する、産業機械における応用製品の具体例を紹介。)

講演5:ふくはうちテクノロジー(株)
ダイヤモンドライクカーボン膜、ハイバリアペットボトルについて

講演6:(株)東海産業
導電性ガラス材料について

講演7:(株)日興
ホーローコート材、コンクリート防食材について

講演8:スターテック(株)
蓄光材料、示温材料、サンプル破砕装置について



この多数の講演のうち、

ふくはうちテクノロジー(株)のダイヤモンドライクカーボン膜
(株)東海産業の導電性ガラス
(株)セイシンの制震材料
京セラ(株)のファインセラミック
の講演を聴くことが出来た。

ダイヤモンドライクカーボン膜はすでにホット用ペットボトルで市場にでているという。
来年にはみその容器として採用もきまった。

導電性ガラスは、従来のガラスのイメージ、電気を通さない絶縁体であるということを打ち破った発明だ。
ニクロム線ほどの抵抗値で通電するという。
将来はガラスによるフィラメント、つまり裸電球の中(ぐるぐるしている部分)もガラスで出来ているということがあるかもしれない。

制震材料は、ミナロも深く関係している旭鋳金工業の薄肉大型鋳物の共鳴防止用シートとしても使われている。
お寺の鐘を思い浮かべて欲しい、ほとんどの金属は叩けば響く。
響くというのは振動なのだが、用途によっては振動は避けたい場合も多くある。
たとえば、工作機のツール、測定機のホールド等。
M2052という制震材料を貼る、または自体を成型することにより、振動が伝わらない作業が可能となる。

ファインセラミックとは京セラの創業者、稲盛和夫氏が名付けた名称で、焼きものであるセラミックを工業的に使える様、成分、性質等を一定にした工業材料のことだ。
セラミックもカタイ、もろい、絶縁体というイメージが付きまとうが、今ではそのイメージを覆す様々な性質のセラミックが作られているという。


すべての講演を聴きたかったのだが、今回は同時刻の別会場での講演となったため、半分の4講演だけとなってしまった。


しかし中でも一番興味深かったのが、基調講演の名取氏だ。

定年後に技術アドバイザーとして独立、企業間のマッチングを数多くこなしている。
また、一日に5社も訪問、暇が出来ると予約もなく目の前にある企業に飛び込んで行くという。

定年直後の時期には、信楽焼のタヌキの置物を行商していたらしい。

ものすごくバイタリティーに富んだ方だ。


質疑応答で「報酬はどうなっている? 契約ごとはどう決めているのか?」と来場者から質問が出たのだが、どうやら儲けは無いらしい・・・

ある零細企業と中堅メーカーとのマッチングでは、名取氏自らが零細企業のパンフレットを作ったり、「歓迎 (株)〇〇御一行様」と書いた紙を掲げ駅まで迎えに行ったとか。
契約なんて関係無い! 目的を達成するのが使命だ! と、金より大事な物が他にあるんだという感じ。

がしかし、とても腰が低く、まじめな方だと聞いている。

旭鋳金が横浜市の研究開発事業助成金対象製品で一位の得点を得たのも名取氏の功績だ。


声が大きく、小柄で、ちょっと太めな、動物で例えればタヌキのような名取氏。

基調講演の冒頭で、以前行商していた信楽焼のタヌキと一緒に写っている名取さんの写真紹介があった。
そして講演の最後にみどりかわも一言感想を言わせていただいた。

「ありがたい話が聞けました、名取さんの人柄がとても気に入りました、今日はそれだけで十分です。」

「で、冒頭の写真のどこに名取さんは居ますか?」


親しみを込めたジョークですから。

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シートづくり

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ここ数日、車のシートづくりに追われていた。

(写真はイメージです)

シートの中身はフワフワのウレタン。

クランプさえも出来ない。

それを特殊な工具で削りだしていく。


フレームは鉄とベニヤで組み、デザイン検討用の試作とはいえ、可動部分はちゃんと動く。

前倒れしたり、アームレストが出たりと。


しかし、デザイン初期の段階では機構部品が考慮されていないため、可動のためのシャフトやフランジの取り付け位置が非常に苦しくなる。


強度や加工を考えるとどこかに手を加えたいのだが、デザインが優先され一切認められない。


しかも今回は納期が無かった。

設計も完了しないうちから加工を始めなければならなかった。


よって、組み付けの段階で非常に苦労する。

相手に合わせての追加工の連続で、やっつけ仕事の典型だった。


休日出勤に深残業、徹夜とミナロ起業の年を思い出す。


なんとか納期に間に合わせ、強度的な問題もクリアーし、縫製屋さんへとバトンタッチ。

縫製も今週末、金土日で仕上げるという。


なんとも強行なスケジュールである。


この納品が済んで一息付けると良いのだが、すでに予約が沢山来ている。

とてもありがたいことではあるのだが、今年の夏休みは今年中に取れるのだろうか・・・


みんなご苦労さん!

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ケミカルウッドのお客様

ケミカルウッド壱番店より購入していただいたお客様よりうれしいメールを頂いた。

Dsc_01271_1 お久しぶりです。今年4月にメールしました雅雅(GaGa)ドリームワークスです。 二足歩行ロボットのオリジナル外装パーツキットのネット販売を始めました。貴社のケミブラウンで原型をMDX-20で加工し、シリコーンゴムで型をおこし、レジンキャスティングで量産品を作ります。近藤科学(株)のKHR-1専用第一弾です。

これからもがんばります。新デザインができたらまたケミカルウッドを注文しますのでよろしくお願いします。

雅雅(GaGa)ドリームワークス
 URL : http://home.v01.itscom.net/gaga

今ちょっとしたブームの二足歩行ロボット。
しかしその見てくれには美しさが無い。

そこで外装用に、ケミカルウッドで元となる原型をつくり、パーツを量産するという。
本当ならミナロでやりたい事なのだが、先を越されてしまった。w

とてもうまく設計されていて、肝心のサーボモーターを保護する作りになっている。
ボリューム感も満点だ。


近藤科学(株)KHR-1をフルアーマーしたい人は要チェック!

雅雅(GaGa)ドリームワークス


赤白黒の機体も見てみたい 

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プラスチックより堅い木

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オリンパスが展示会用に試作した木製のデジカメ。

最近めっきり天然木を最終商品としてお目に掛かる事が無くなった。

家具とか箸くらいか?

木型でさえ、人工のケミカルウッドだし。


木は加工が楽なようで難しい。

採れる場所や時期によって特性が変わる、素材として安定していないすぐに狂う、薄くすると簡単に割れてしまう。


そこでこのデジカメは、ヒノキを圧縮して強度を増している。

比重でいうと、0.4を1.0まで2.5倍の超圧縮だそうだ。
ここまで圧縮すると、ABSやポリカーボネイト並の強度がでると。


木の圧縮で思い出すのが、昔プロ野球でも使われていた圧縮バットだ。

大リーグ同様、今では使用禁止になっているが、その理由は「飛びすぎるから」である。

王選手も愛用していた圧縮バットが、現役引退と共に使用禁止になったのは、当時の国民的スポーツに期待する夢も圧縮され詰まっていたからだろう。

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他にもこの技術を応用した、

ICレコーダー、小型プロジェクターの試作もある。


メタルも悪くはないのだが、木の質感ってやっぱり雰囲気あってイイ。

木の圧縮技術はこれから注目していきたい。


ただ、日々の仕事で圧縮された頭の中がカチコチに強度を増すってのは頂けない。

頭は柔らかい方がイイ


プラスチックより堅い木製デジカメ

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木型

ミナロでは木型を作っているのだが、木型ってなに? という方も多いだろう。

そこで、ミナロがもっとも得意とする木型製作の説明をしようと思う。

木型の意味を辞書で引くと

木型

(1)鋳型(いがた)を作るときに用いる、木製の型。
(2)木製の型。特に、靴・足袋などを作るときに用いるもの。


鋳型とは鋳物(いもの)をつくる為に溶かした金属を流し込む型のこと。
その鋳型をつくる為に必要な木型ということは、物作りのもっとも初めの部分なのである。

足袋こそ最近は少ないだろうが、靴や帽子の木型は今でも必要とされている。

また、奈良や鎌倉の大仏、お寺の鐘も鋳物で出来ている。

大昔からある技術なのだが、今でもカタチを変えて様々な物作りに使われている。


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この写真は、バイク用クラッチカバーの木型。

最終的にはアルミ鋳物となって実車に取り付く。


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これもやはり鋳物用の型。

テレビカメラの足部分をカバーする部品として作られる。

詳細は過去の記事、アルミ鋳物とは を読んで欲しい。


金属鋳物以外でも木型が使われることがある。

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この写真はバレンタインチョコ用の木型だ。

木型を元に、チョコを流し込む為の型をおこし量産する。


Img_3788
これはキャンドル用の木型。

紙に書かれたイメージ図より木型を作る。

Img_3742
そして出来上がったキャンドルはこちら。

(近々ネット販売の予定があるそうな)


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これはFRP用の木型。

この木型に直にFRPを貼り付け成形する。

試作段階のモックアップに使われることが多いが、少量の量産で使われることもある。
ヨットやサーフィンボードなどにもFRPが使われている。


その他木型の特殊な使い方として、

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木型に直に注形する方法。

実験用のフタをいくつか作るための型だ。

試作部品であれば十分実用に耐える。


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これはマグロのカタチをした木型。

マグロの皮むき機の開発に本物の冷凍マグロを使うのは勿体ないと言うことで、マグロのダミーを木型で作った。


伝統のある木型、現在ではマスターモデルと名を変えて使われる場合もある。


また少し古い記事ではあるが、ネット紹介されていた、F1に生きる木型では、

 木型産業に従事している人の数は現在、全国で約一万人(経済産業省素形材産業室調べ)。十人程度と規模の小さい企業が多い。機械に頼れない部分も多く、技術の習得に十年以上かかるといわれ、後継者の育成も課題になっている。 

全国で約一万人という多いのか少ないのか微妙な数字ではあるが、国民の1万2千人にひとりだと考えれば、希少価値かもしれない。


木型、マスターモデルの製作にはデザイン、機能、仕上がりが要求される。
それと同時に、物作り立国の技能伝承といった経済的にも色々な期待がある。


ミナロでは全部ひっくるめて自分達にも世間にも、役に立つ会社となるべく進んでいく。


木型、マスターモデルの仕事はミナロまで

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ダイソンという掃除機

Dyson1
ダイソンの掃除機をご存じだろうか?

評判は聞いていたが、なかなか高価で手が出せなかったのだが、このたび一機購入してみた。

TVや雑誌でさんざん取り上げられ、大人気となったダイソン掃除機を掘り下げてみる。

ダイソンの掃除機といえば、
まず思いつくのが、ユニークなデザイン。
機能面では、フィルターが無いため吸引力が衰えない。 部屋の空気より150倍きれいな排気、だろう。

しかし掃除機としてはとても高価なため、「ふ~ん、そうなんだ~」で終わってしまう人が多い。
みどりかわもそのひとりだった。


最近、ある都合により掃除機を購入しなくてはならなくなったため、電気屋と探しに行ってみた。

するとダイソンの掃除機は、陳列ディスプレーからして別格扱い。
掃除機売り場の花となっている。

売れ筋ランキングベスト3も、ダイソン掃除機シリーズがしめている。
今の日本は、安い物か高い物しか売れない時代、ダイソンは後者の最たる例だろう。
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価格には迷ったが、良い物を長く使うというアドバイスの元、購入を決意。

開封後まず驚いたのは、そのギミックの良さ。
使わないときのカタチが非常に美しい。

メインホースは2段階でたたまれ、蛇腹ホースは本体を2周し収まる。

標準のヘッド部は後方にぶら下げられる、まるでガンダムのハイパーバーズーカの様に。(まぁまぁw)

細ノズル、毛ノズル等のオプションパーツもホースに取り付けられ、本体とはうまい具合に干渉を避けている。

デザインには透明パーツを多く使い、内部のシステムを見せているあたりも、メカ好きな男達の心をくすぐる。
(きっと購入決定の判断はダンナさんが多いんじゃなかろうか)

これだけでも買って良かったと思ってしまったほど、今までの掃除機のイメージを覆してくれた。

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掃除しないで、飾り物としても、完全変形版マクロスに負けないほど遊べる。(まぁまぁまぁw)

押し入れに入れておくのがもったいないと思う人も多いはず。


また、この掃除機を作り出した、ジェームズ・ダイソン氏の言うこともかっこいい。

ダイソンサイトの、ダイソンストーリーに、

ダイソンにとって、「デザイン」とは単に見た目だけではなく、機能性を意味している。「デザインは機能性を追求することからはじまる。」のポリシーを持つダイソンでは、製品デザイナーは「エンジニア」と呼ばれる。残念ながら、英国におけるほとんどの教育制度は未だ学問偏重の傾向にあり、「手を汚しながらモノを作る」喜びを子供たちに伝えていない(産業革命の国であるのに、不思議である)。時間はかかるかもしれないが、ダイソンはこの状況を変えたいと願っている。

と書かれている。

これは今の日本でも同じ事が言えるのでは無いだろうか。

日本語には機能美(実用品として作られた物が、その機能を十分発揮することで発現する美)という言葉がある。
日本人がもっとも得意とし、世界に誇れることだ。


その技術を習得するためには、普段から沢山のモノに触れて、使い方を覚えたり、構造を考えたりする機会を多く持つこと。

いつまでもキーボードひとつでお金を動かすマネーゲーマーをもてはやすのは止めて、手を汚しながらモノを作る喜びを感じられる環境を子供達に与えたい。

良いモノづくりはすべての人を豊かにする。


せ、性能について書いてなかった 汗

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プチロボ

2足歩行ロボットキット「プチロボ」

大阪にある共立電子産業(株)が1万4800円の小型ロボットを発売。

オロナミンCより小さい2足歩行ロボットだ。

プチロボ

軽快な動きはさすがである。


ロボットはどんどん小さく、軽くなっていく。

しかしミナロで作りたいのは、地上高18mの大型ロボット。(モビルスーツね)

人が乗れて作業ができるパワードスーツの類だ。


しかしいつになったら仕掛かり始められるのだろうか・・・


ミサイル落ちてくる前に作りたい

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★本気で売ります。

ミナログ日曜版ライターの★すぎもと@ミナロ★です!(w

オンラインショップを開設する程じゃないけど、これ売ってみたいなぁ~?
なんて思っている方いらっしゃいませんか?
MINAROがお手伝いします。


ミナロ的2.5次産業推進活動です!

「こんなの作ってみたんだけど~」とか「これあると便利ですよ!」なんて物、製造業の皆さんは、沢山自分で作っていると思います。
そんな物をオンラインショップで売ってみませんか?

「作るのはいいけど、事務手続き等が面倒くさいなぁ~」
大丈夫、ミナロが代行いたします。

「量産は無理だけど、2~3個なら作れるよ」
それでもOKです。

例えば、チョコレートの型、灰皿、ペーパーウエィト、アクセサリー、玩具等など。
コピー用紙(ちょっと小さめだったり、大きめだったり)メモ用紙にして~とか、
(それとなしに印刷関係者へ・・・。)

詳しくは、こちらまで! sugimoto@minaro.com


Skett1

以前にも、エントリーさせて頂きましたが
この程、ミナロ的「2.5次産業推進活動」の第1号「携帯ストラップ」が完成し、納品されました。

このストラップは、紫外線で色が変わるんです!
美白肌目指している方には、とっておきの商品!
これで、しみ・そばかす防止対策の目安になるんです!
勿論、御社名をお入れします。
詳しくは、ミナロ 杉本まで お気軽にどうぞ!


デザイン・製作は、 (有)カシワミルボーラさん。
今回、納得がいかず作り直ししてくださったそうです。
「自分が納得いかないものは、売れない」と・・・。
流石です!
機械がフル稼働中にも関わらず、なんとか時間を作って完成させてくださいました。


日本の経済発展は、製造業からなんです!
物づくりの力を見せつけちゃいましょう~。。。
「物づくり大国 日本」なんです!
(サッカーは負けちゃったけどね)

ミナロ的2.5次産業推進活動です!


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▼幸福パズル

ライター:なかむら@ミナロ

Img_3927先日の婦長さんのアイデアの一つ、幸福パズルの復刻を制作してみました。

皆さんも何処かのおみやげ屋さんや、鄙びた温泉旅館とかにちょこんと置いてある知恵の輪や組み木細工に思いのほかハマってしまった・・
簡単にすぐに終わると思ったのに、つい意地になって温泉そっちのけで熱中してしまった・・
そんな経験ありませんか?

この『幸福パズル』もそういった類のアレです。

私も「こんなの簡単に作れるよ。」と小バカにして製図に取り掛かったのですが、これがなかなか考えて創られてある!

Img_3924取説に「古代エジプトの壁画をモチーフにした数学遊びです。」とある様に、辺の比が5:4の長方形を7つのパーツに切り分けてあるのだが、それぞれのパーツを構成する辺の長さは4種類しか使っていないとか、考えれば当たり前なのだが気付いた瞬間に思わず「へぇ~」「ほぉ」とか「イヒ」「AHA」が出て脳が活性化されるような感覚になってしまいました。

パズル自体の遊び方は、予めこの7つのパーツを使って描かれた模様と同じ形になるようにパズルを並べるだけのシンプルな物です。

ただし!お題の模様はシルエットのみで、どの様に並べたらその形になるかは自分で考えるわけです、、 簡単そうでしょ?

でもこれがなかなか模様に成らない(>_<)シルエットと比べるとなんか違う(汗)→だんだんムキになる。

あっ!と閃いて模様が完成した瞬間に、あなたも良い「AHA」が出る事間違いなしの一品です!!

Img_3929うちの(ミナロ)おかしらも「カンガルーができねぇ-」
と頭をポリポリして;はしゃいでましたよw


婦長さん用にケミブラウン製300×240×t24のサイズで一つ作ってみましたが・・・


Img_3923


反響があれば量産しちゃう?

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受注状況

  

ミナロサイトのプチリニューアルをしてみた。

トップページには、受注状況を示すプログレスバーを。

木型・モデルのページには、写真を置き参考工数(時間)を書いた。

新規のお客さんにとっては、なかなか取っつきにくい製造業。
個人の方もモノづくりをサポートしてもらえる工場を探している。

そんな方達に少しでもやさしい製造業をアピールしたつもりだがどうだろうか。


現在ミナロの受注状況はミドリ。

つまり暇って事だ。(汗

これはかつて無いほどの谷間かもしれない。
今のうちに色々とやっておこう。


だれか仕事ちょうだい~

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まんてんプロジェクト

先日、まんてんプロジェクトの総会に出席してきた。

まんてんプロジェクトとは、中小製造業を集め航空宇宙関連の仕事をやって行こうという組織。


今年2月のテクニカルショウヨコハマで、まんてんプロジェクトのブースに立ち寄ったとき、(有)オービタルエンジニアリングの山口さんと知り合い、先日懇親会へのお誘いを頂いた。

山口さんには以前ケミカルウッドを買っていただいた事もある。


まんてんプロジェクトの内部にはJASPA株式会社という法人が有るのだが、JAXAから発注される仕事を、中小製造業でも受けられるようにバックアップすることを目的としている。

そのため、航空宇宙関連部品の品質を保証するために、個別企業では到底買えない超精密三次元測定機を備えたJASPA(株)が窓口となっている。


今回は総会にも参加させていただいて、まんてんプロジェクトの実情がよく分かった。

会長からの話も、前会長からの話も、実に熱い。
建前とか規制とかいい訳なんてどっかにすっ飛ばして、何かをしなければいけないという気持ちがびんびん伝わってくる。

前会長の青木さんは、水上飛行機開発に真剣に取り組んでおられる。
300万円で買える自家用二人乗り飛行機の開発だ。
そのため自ら免許(許可)証を取りに行っている、すでに年金生活だというのに・・・

また、モノづくりの理想は「自分達で作って、自分達の価値で売ることだ。」と、ミナロで言う2.5次産業と同じ事を言っておられた。


懇親会ではみどりかわにも自己紹介の時間を割いていただいたので、ミナロで出来ることを伝えた。
みなさんとても温かく、まんてんプロジェクトのメンバーとして迎え入れてくれると言ってくれた。


だが、実情はここに参加すれば即航空宇宙関連の仕事が来るわけではない、今はまだボランティアで活動されている世話役の方が多い。

いずれ日本の製造業がもう一度世界に通用する仕組みを持つために、ミナロが機動力として役に立てればと思っている。


技術が世界一だけではダメなんです

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▼スカル船首象?

今回のライターは初執筆ミナロのナ、職長なかむらです。

Sk1先日のニュース23出演時にNC加工のデモンストレーションで削ってたドクロが仕上がったので御披露目します!(←ついでに執筆しろとのおかしら命令により)P1020200

加工に使ったデータは以前にCADで作ったモノです。

参考にしたのは人体図鑑、都合よくいろんな方向から見た頭蓋骨のデッサンが載っていたので『模写してみよ!』ってノリで始めたんだけど、有機物の曲線をCADで作って面を表現するのは難しくて、普段の仕事では使わないコマンド操作を学習できたので、良いCADの実習になりました。


Sk3その時のモデルデータをNC加工したんですが、仕事では無いデモ用なので、一方向からの加工のみで、3時間程度で終わらせたので、アンダーカット(真上から見た時に隠れて見えなくなる面)の加工はリューターや彫刻刀を使って手仕上げしました。


木とは違って木目が無いので削るのは楽ちんで時間を忘れて彫るのに没頭できますよ!あっ、もちろん仕事の合間を縫って作ったんですよ!?(一日中彫ってた日も有るような…)
おかしら~、職長なのに遊んでばかりですみません!
あっ、工場長~ちゃんとマシニング操作も勉強しますから怒らないでぇー


アニキ『是非、アゴが動いてしゃべる仕様にしなさい。』ってダークサイドからの誘惑も在りましたが…
とりあえず瞳の奥にLEDを仕込んで、目を光らせたとこで完成としました。


あー楽しかった☆さぁて次はなにを造ろっかなぁ♪←仕事しろ!!


海賊達が掲げるドクロマークには相手への死の宣告の他に、信念が込められているそうです。
だからミナロと云う海賊船にこのドクロを、もの造りの信念をオレは掲げたかったんですよぉ←絶対後付けの言い訳だ 汗

Sk5


え?ミナロって海賊船?? by おかしら

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ミナロでは全日本学生フォーミュラ大会に出場の大学2校にスポンサー協力をしている。

日本自動車技術会主催 全日本学生フォーミュラ大会

全日本 学生フォーミュラ大会は、我が国の自動車産業の発展に寄与するための、学生の「ものづくり育成の場」です。学生の自主的なものづくりの総合能力を養成し、将来の自動車産業を担う人材を育てるための公益活動と位置づけ、2003年にスタート致しました。


ミナロで提供するのはケミカルウッド。
クッションバリアや吸気ポートの造形に利用する。

昨日も大学の方が来社され、スポンサーになってほしいと、その説明を受けた。

この大会は今年で3年目、各大学では少ない資金の中で第4回大会向けてのマシンを作らなくてはならない。

わすが450cc単気筒のマシンだとしても、サークル部員の参加費だけでは到底開発費は足りない。
そのために資金や部材、技術の提供元を探しているのだ。


ミナロとしても資金提供は出来ないが(借金王ですから・・・)、ケミカルウッドの現物支給、または、CADCAM、NCの造形の手伝いであれば、金銭の持ち出しが無く手伝える。


この大会を通して、学生達がさまざまな技術にふれれば、日本の将来のモノづくりにも期待がもてる。
フォーミュラ大会に参加したく、この大学を選んだ学生も居ると聞いた。


たった4年の間の活動ではあるが、企業に勤めたら出来ないコトを今うちに経験してほしい。
そしてその知識を将来の日本のモノづくりにいかしてもらえれば、言うことなしだ。


楽しそうだな~

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今時の工業高校

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先日、小田原にある城北工業高校へと行ってきた。

5月の末に臨時講師をするための下見だ。

担当先生のほか、教頭先生、校長先生にも話をさせていただいた。


講師をやるきっかけは、ミナロの広報すぎもとが、神奈川県下の工業高校へケミカルウッドのリリースをかけた際、ミナロで講師をやりますと書いちゃったのがはじまり。


担当の先生がミナロへ来社されたときに教えてもらったのだが、実は工業高校の先生達は、他の工業高校の先生達と親密に繋がっているらしい。

  • 先生A「ミナロってトコからFAX来た?」
  • 先生B「うちも来たよ、なにごと?」
  • 先生C「講師やりますって・・・」
  • 先生D「じゃとりあえずうちでやってもらおう」

たぶんこんな感じだったのだろう・・・ 汗


そして先日その工業高校に下見へ行ってきた。

とても景色の良い場所に広い敷地、たくさんの教室の中には工作機械やドラフター、パソコン。

しかしとても古い設備だ、20~30年前の機械が並んでいる。

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この配電盤なんて、アンティークな芸術品のようだ。

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生徒達は先生ととても仲良く授業を進めているように見えた。

この学校にはデザイン科があり、そこの生徒は女性が9割だそうだ。(写真は撮れませんでした)

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偏見もあるだろうがどうしても工業高校というと、イメージが悪かった。
生徒達本人もそう思っていることは否めない。
先生と話したときもそういわれていた。

そのせいもあるのか、モノづくり大国と言われた日本に工業高校が減っている事実は非常に残念だ。
指導する先生達にも工業系出身の先生達が減っているという。

しかし工業高校で学んだことは、いずれ製造業に進むのであれば非常に役に立つ。
手に職を持つためのベースとなるだろう。

みどりかわも使ったことが無い機械がたくさん置いてある。
出来るようなら、1年間でも授業を受けてみたいと正直おもった。


まだ10代半ばの生徒たちが、将来の道を決められるはずがない。(一部を除き)

今は与えられた環境で、様々な知識、技術を身に付けてくれればそれで良い。
いずれ社会に出て、自分の道を決めるときの糧になれば十分だ。

決して自ら限界を決めずに、コンプレックスを持つことなく、社会に出てほしい。

そのための助言や手伝いが必要であればミナロがやる。
そんな気持ちで今回の臨時講師を引き受けた。


リストラ負け組のみどりかわだって社長になれたんだから。

君たちに出来ないはずがない。


工業高校顔負けの高校出身です 汗

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★物づくり応援します

★すぎもと@ミナロ★
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ミナロの会社案内に「ミナロの想い」が書いてある。


その文章がこれ↓
『ミナロは、「2.5次産業」を目指します。
「2.5次産業」とは・・・。
繋がって、作り、自ら売る。
当社は「日本の物づくり応援企業」を合言葉に、異業種・異分野間の連携による物づくりに取り組んでいます。
製造業がよりユーザー視点を強める為に、「横のつながりで作って、自ら売る」
業種・分野の壁を取り払い、協業・供創の姿勢で社会に役立つ物を提供していきたい。』

入社以来、広報営業と言う立場で何か出来ないか考えていた。
今年始めに、自分なりの想いを形にしようとBOSSに相談した。

今回、ミナロの新社屋お披露目式で配った「携帯ストラップ」。
製造は、 (有)カシワミルボーラさん。


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その後、問合せがあり、今回受注に結びついた。(感謝)
今秋、オンラインショップの開店を目指し、準備中だったのだが、
こんなに早く注文が来るとは思わなかった。


【商品PR】
この携帯ストラップは、紫外線をキャッチすると色が変わります。
紫外線が多くなる時期です。紫外線対策の目安にもなりますよ。
御社のノベルティーグッズにいかがでしょうか?


製造業のみなさん!
御社でも、ミナロの「2.5次産業」に参加しませんか?
本業で作っている物、趣味で作っている物、何かしようかなぁ~。
こんなもの作ってみたんだけど、売れるかなぁ~。なんて考えている方!
楽しく物づくり、そしてお客様に受け入れられる喜びを共に味わいましょう!


楽しんで物づくりもいいんじゃない~。

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●誰のため?

ライターはダース=トリオムーン@ミナロです。

 私が心の師と仰ぐ人のひとり、本田技研工業株式会社の創業者
本田宗一郎氏の話の中にこんなエピソードがある。


 昭和二十七年頃 資本金がわずか数百万円の頃にホンダは三億円とも四億円とも言われるほど大量に
アメリカ、スイス、ドイツなどから当時の最新鋭加工機を購入したそうだ。(ドイツは敗戦国なのに最新鋭!)
当時の日本の加工技術を世界レベルにまで一気に引き上げるにはそれほどの投資が必要だったのである。
「本田は気がおかしくなった。」(本当は違う表現で書いてあったけど…。)と言われるほどとんでもない事だった。

 その時の心境を本田氏はこのように語っていた様に記憶している。(って読んだ記憶だ。当時私は精子にもなっていない。)
<最悪の状況になり自分の会社が無くなってしまったとしても機械は日本に残る。機械さえ残っていれば
日本の技術力の向上に役立つ。それならそれで良いではないか。>と。

 もの凄い決心である。腹の括りかたが違うというか。
<戦後の何もないところからのスタートだからゼロになっても元に戻っただけ。>と考える(考えられる)事の凄さ。
もちろん本人にとっては確信があって最悪の状況にはならないと言う<読み>があっての事なんだろうけど。
凡人には出来ない。「先見の明」と「決断力」ともにずば抜けている。

 そして「自分が破産しても日本の為になるから良し。」と言えるスケールのでかさ。自分さえ良ければ。なんて
考えてるケツの穴の小さい輩(自分もこの中だな。)ばかりの世の中で。「愛国心」っていうのとはまた違う気もするし
「自己犠牲」ってーのも違うだろうし。ともかくケツの穴がでかい!(こんなほめ言葉はアリか?)

 当然借金だったのだが金を借りた方も凄いが、貸した方も凄い。(どこから借りたんだか忘れてしまったけど。)
いつの時代にも無茶な人々(凡人からは無茶に見える)はいるもんだ。しかし彼らの選択が正しかったのは今の状況
(ていうか高度経済成長当時か)を見れば自明である。ただその支払いの為にかなり苦労をしたらしいけれども。

「ケツの穴のでかい男」になりたい!ようななりたくないような。


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★ミナロの日!

★すぎもと@ミナロ★

誠に勝手ながら本日、3月7日はミナロの日とさせていただきます。
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そこで、ミナロの日、キャンペーンをケミカルウッド壱番店で行っております。

ご承知の方もいらっしゃいますが、ミナロは、「2.5次産業」をめざしております。

「2.5次産業」とは・・・。繋がって、作り、自ら売る。当社は「日本の物づくり応援企業」を合言葉に、異業種・異分野間の連携による物づくりに取り組んでいます。

製造業がよりユーザー視点を強める為に、「横のつながりで作って、自ら売る」業種・分野の壁を取り払い、協業・供創の姿勢で社会に役立つ物を提供していきたい。

各マスコミや企業様の取材・執筆依頼、講演・講義依頼、会社見学も相次ぐようになりました。
自社の情報を惜しまず伝え、オープンなつながりを築くことで、製造業の新たな道が拓ける。そう確信しています。


最近、お客様からのメールに「物づくり応援企業 ミナロ御中」と書かれていることが多くなってきた。
これは、非常に嬉しい!
何かにつけて「物づくり応援企業」と書かせて戴いてきた成果かな?と・・・。


ミナロの「2.5次産業」の取り組みの一つである、ケミカルウッドのオンラインショップ「ケミカルウッド壱番店」は、開店以来非常に多くのお客様にご利用いただいております。

ご利用いただいていますお客様は勿論ですが、ここにいらっしゃってくださる方々の口コミやリンクを貼ってくださった方々のお蔭です。感謝しております。

ミナロが目指すオンラインショップは、迅速な対応は勿論ですが、オンラインショップだからこそ、親切・丁寧をモットーにしております。

お客様の「ありがとう」を聞く度に、感謝の気持ちでいっぱいになります。


3月7日はミナロの日。

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本気でうらやましい

三菱重工業ではこの時期、来春卒業予定の大学生・大学院生を対象とした独自の就職イベントを開催している。

そのお題が、今年は「三菱重工業が、サンダーバードのスーパーメカや基地一式を受注したら……」

もうぶっ飛んでいる。


去年のお題は「三菱重工が、機動戦士ガンダムを作ったら……」

最高だ。はやく作れ。


しかし一般人は入れないため、イベントの内容がわからない。

新人研修でこんなことやってくれる会社が非常にうらやましい。


ただひとつ気になるのは、去年が「・・・作ったら」だったのに今年は「・・・受注したら」とすこし距離を置いたモノの言い方に「ん?なにかあったの?」とうがった見方をしてしまう。

こんな研修をうけた新人達がモノづくりの現場に出て行く将来が非常に楽しみである。


なるせさんのコネで受講できない?


「三菱重工が、機動戦士ガンダムを作ったら……」
「三菱重工業が、サンダーバードのスーパーメカや基地一式を受注したら……」

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ミナロとチョコレート型工場

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以前ミナロでこういう型を作った。

バレンタインデーも間近にせまり、その型を使ったチョコレートが売られていた。

すぎもと@ミナロの娘さん、パン職人Yちゃんが、わざわざ玉川高島屋まで行って買ってきてくれた。

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それがこれ。

デザイナーの書かれた図面を元に、CADデータを作りマシニングセンターで削り出す。

型の素材はケミカルウッド・ブラウン、元々おいしそうな色をしている。

出来がった型を使い真空成形で反転型をおこし、そこにチョコレートを流し込み、さまして外せばこの通り。


折角コロコロからくりでTVに出たところで大した反応が無く、ガッカリしている最近めっきり浮いた話が無いちょいロクおやじ達に、果たして起死回生のバレンタインデーチョコは届くだろうか・・・


一応、心の準備はしておこうっと。

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テクニカルショウヨコハマ

2月1日から始まったテクニカルショウヨコハマ2006。
初日、朝から見学に行って来た。

去年は出展者として参加したのだが、今回はコロコロからくりで出た赤字を取り戻すため、イベント参加は見送った。(笑

気になるブースが沢山あった。

まんてんプロジェクト 宇宙関連部品の調達をするための民間企業の集団。
以前、理事の方にケミカルウッドを買っていただいた事がある。
年会費が安いため、今後ミナロも参加させていただこうか思案中。


hamawaza ヨコハマ限定車 mutettoを展示している。
市内20社以上の企業と横浜市長も巻き込み、鳴り物入りで企画されたhamawazaは、去年、パネル展示だけしかなく残念な結果だった。
今年は mutettoの実車を展示し販売予約まで受け付けている。
mutettoのグリルに着いているカモメのエンブレムの測定、CADデータ化の問い合わせがミナロへ来たこともあった。


ゼオシステム ミナロの協力会社。
ミナロで展示会用にパンフレットを作らていただいた。
最先端技術、光IDタグの実用化が始まれば急成長間違いなし。


仙北谷 マシニングによる微細加工品の展示。
わずか数ミリのヘリコプターや、顕微鏡で見ないとわからないような加工がされている。
仙北谷さんのブースを毎年楽しみしている。

昨年展示のジャンボジェットのアルミ削りだし品は160万円で、金沢産業団地内の企業が買ったらしい。
今年の目玉はヨットのアルミ削りだし品。
帆も手すりも全て削りだし、加工屋さん達には必見のブースだ。


他にも色々あったが、それはまた二日目に行くミナロスタッフからコメントがあるだろう。

今年は残念ながら、コロコロ技者リーダー、ツボ様の異業種交流YTPブースは補助金の関係で出展を見送った。


テクニカルショウヨコハマや工業技術見本市に出向くと、出店側として参加したくなる。
いつの頃からかそう思うようになってきた。

毎年大変な思いをしてブースを出している人たちの話を聞いているのに、出展していないと落ち着けない状況がなんとなくわかるようになってきた。

テクニカルショウヨコハマ2007には、技者王国かケミカルウッド壱番店で出展しようと強く思っている。


今から準備だ。

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●ナノテクノロジー関連国内市場規模2010年に27.3兆円!

ライターはダース=トリオムーン@ミナロです。

「社長!我社も将来のナノテク市場に乗り遅れない様に今からナノ関連テクノロジーを導入しましょう!」

「先ずは観測用にSNOMーScanninng Near-field Optical Microscope(走査型近接場光学顕微鏡)を購入しましょう!」

「値段ですか?良く判りませんが、おそらく億単位ではないかと。」

「予算が無い。そうですか…。ミニマムの予算で導入出来るところから考えろ?はい、判りました。」

「有りました!予算ゼロで導入できるものが!導入に際して全くコストが掛かりません。
 しかも今すぐにでも導入出来ます!」


「はい。それは、《単位》です。」


「ここにはクリアランスを200万ナノメートル設けて下さい。ええ公差はプラスで5万ナノメートルまでで。
 全長ですか?えー、3億ナノメートルですね。」

『クリアランスが2ミリで、公差はプラス0.05ミリ。全長は300mmですね。』

「(他社では)そうとも言います。」


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●100年後

ライターはダース=トリオムーン@ミナロです。

[技者王国国立ものづくり博物館所蔵品] 〈ミナロ=コンツェルン寄贈品 2101年〉

番号  01−69−00376

品名   検査冶具

解説

昔はまだものを作る機械の精度が低く、工場で作った大量生産の品物が設計通りに出来上がらない事がたびたびありました。そのため出来上がった品物が設計通りに出来ているかを確認するために、わざわざ検査をする為の道具を別に作っていました。
それが<検査冶具>と呼ばれるものです。展示品は今から100年ほど前の西暦2000年頃に横浜市内で作られた物と言われていますがどの様な品物をどの様にして検査していたのか正確に判る人は今ではいません。



 100年後、あなたの会社、あなたが今している仕事、今作っている物はどの様になっているでしょうか?

我がミナロは世界最大の企業に成長していて世界経済はおろか政治から宗教まで世の中のすべてを牛耳っている予定ですが。(笑     ーわない)

 西暦1903年、アメリカではフォード社が誕生し、ハーレイダヴィドソン社が誕生しライト兄弟が[フライヤー]の初飛行に成功しています。今から100年ほど前の出来事です。
彼らの頭の中には100年後、即ち今現在の自動車、オートバイ、飛行機の姿が(正確ではなかったのでしょうが)既に在ったのだと思います。
「100年後の未来に夢を馳せる。」と言うよりは、「100年先を見通す。」といったニュアンスで未来を見据えていたのではないかと思うのです。

 大きな会社にはデザイン部門の中に[アドヴァンス]という名のセクションがあります。(勿論各社で異なるでしょうが。)
自社の製品の10年後50年後100年後の姿、在り方をリサーチするところです。会社の方向性を決定する意味では非常に重要な仕事です。
そんな先の事より目の前の問題を解決する事の方が重要な時もあります。しかし戦略の無いところにいい戦術はありえません。
<将来の方向>が決まっているからこそ、今ブレイクスルーしなければならない<向き>が決まるのです。

 以下は想像ですが、例えばダイムラー・クライスラー社(初めて自動車といわれるものを創った人の末裔ですね。)
では「100年後の未来社会のおいても自分たちの会社は自動車を製造しつづけている。」と確信しているでしょう。
そしてその事に少しの疑いも抱いていないはずです。100年前の創業者達がそうであったように。



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●ルールの確認

ライターはダース=トリオムーン@ミナロです。

 図面を書くときには必ずXYZの方向と基準位置(原点)を決める。

 しかし基準の取り方は設計者やモノによって様々にある。
同じモノでもメーカーや設計者の違いによって、また図面の使用目的によっても
原点が変えられる。このときのルールが違っているとお互いの話が通じなくなる。

 たとえば自動車の原点の位置と軸方向の決め方(呼び方、正負方向など)は
メーカーごとの基準があるだけで業界統一のルールがあるわけではないらしい。

 あるメーカーの場合は左右の前輪の中心を結んだ線の中央に原点がくる。
そして乗車状態からみて前後方向をX軸と呼び、後に向かって正方向となる。
Y軸は左右方向で右が正方向、上下がZ軸で上が正方向となる。
 しかし他のメーカーでは軸の呼び方が違ったり、X軸とY軸が逆だったり正負方向が
逆だったりする事があるらしい。(さすがにZ軸は上が正方向なのは共通らしいけど、でも呼び方が違ったりする。)

 こうなると話し手が「前後」の話をしているつもりでも、聞き手は「左右」の話
と受け取っていたりしてとんだトラブルになる可能性がある。
事実(?)「メートル」と「インチ」の間違いが原因でスペースシャトルが…。(ウラがとれてないので。)

 自分の身の回りでもこの手のミスは結構ある。某フランス車のシリンダーの番号の振り方が
国産車と逆で、プラグコードを付け替えたらエンジンが掛からなかったとか、日付の書き方が
日/月/年(とある自動車メーカーの社内文書)になっていて日にちを間違えたとか。

 もちろん、すべてに於いて統一のルールを決めてしまうのが、この手のミスを防ぐ最良の方法である
と思うが現実には難しいだろう。自社が業界基準になろうと頑張ってる人が居たり(今だと次世代ディスクかな)
対抗意識から敢えてライバルの逆を選択したりする人がいるから。(個人的にはそういった選択をする人が好きだけど。
ハーレーvsインディアンとかコルトvsS&Wとか。)ユーザーにとっては迷惑な話だけど仕方がない事。

 話が少しそれた様な気もするけど、要するにルールの確認が大切だって事。
いつの間にか自分が基準になっていて(いるような気がして)独りよがりになっていないかを
時々確認した方がいいんじゃないかと。


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●作る、造る、創る

ライターはダース=トリオムーン@ミナロです。

「モノ」にも色々あるが「つくる」にも色々ある。
「つくる」の仮名に当てはまる漢字には「作る」と「造る」と「創る」がある。

 製造業には「造る」の文字を使っている。
 それぞれの意味は

造る は 「大規模な建造物や、酒・みそをこしらえる。」
作る は 「さまざまなものをこしらえる。」
創る は 「新しいものをこしらえる。」
なんだとか。

 自分は「ものづくり」を仕事にしている。そして「モノ」を「つくる」ことが大好きである。
「モノ」も「作る」ことも「造る」ことも「創る」ことも。(あ”ーーっ!変換がめんどくせー。)

 製造業に就いている人は皆「モノ」を「つくる」ことが好きみたいだが、どうも人それぞれの好きな「モノ」と「つくる」が違っているらしい。そりゃもちろん「モノ」が「家」だったり「自動車部品」だったり「フィギュア」だったり「農作物」だったりと違うのは当たり前だ。そんな意味ではない。

「つくる」ことが好きなのも、「つくる」ことそのものが好きなのか、それとも「モノ」が好きなのでそれを「つくる」ことが好きなのかで微妙に違う。「つくる」こと(プロセス)よりその結果の「出来上がり」(達成感)が好きな人も居るだろう。


 そんな中で「ものづくり」の意味する範囲が非常に狭い人がいる。
「それはウチの分野じゃない。」とか「図面が無いと作れない。」とか「抽象的過ぎる。」とか言って<頭の中で「創る」こと>をしない人だ。

 その人にとって「モノ」は手で触れることの出来る「物」であり、「つくる」こととは「作る」だけでありそれは限りなく「加工」に近い。別に批判をするつもりはない。ひとそれぞれにそれぞれの考えがあることを理解出来ぬほど心の狭い人間ではないつもりだ。大人である。

でも非常にもったいない事だと思う。可能性を自分で潰してしまっている様に感じる。


 自分は「モノ」とは「森羅万象」を意味し、「つくる」とは「創る」ことが重要ととらえている。
すべての「ものづくり」に興味がある。自分に出来ることと考えるともちろん範囲は限られてくるけど頭の中では予算や技術の限界は存在しない。なんでも創れる。

人間は想像出来ないモノは作れないらしい。でも想像できるモノはいつかは具体化出来るらしい。
ガン○ムだってそのうちつくれるさ。


こと「こづくり」に関してはプロセスだけが好きだけど。

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Y'イノベーションに参加

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11月2日に行われたY'イノベーションに参加するためBankART NYK に行ってきた。

仕事を片づけ、途中からの参加だったが、クリスピンジョーンズ氏の講演には間に合った。

パネル討論では「ITになぜデザインが必要なのか」と言う事について、その道で一流のデザイナー達の話を聞けた。

すべてのモノにデザインを重視する事はない、しかし同価格であればデザインされたモノのほうが良い。
機能美がこそがデザインだ。
100人のうちひとりだけが、ぞっこん惚れ込むデザインをすればいい。

この様な言葉が印象に残った。

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しかしお客さんの入りはイマイチ。

200人定員を予定としていたが半分も集まらなかった。
原因は告知の不十分さだろう。

これからのモノづくりに必要とされるデザインの重要性がまだまだ理解されないのは残念だ。


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フォーラムの後、BankARTツアーをして頂いた。
BankARTの本店、BankART1929へと向かう。
以下はそこの展示空間で取った写真。

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優しい光がふわふわ漂うような床。

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人が近づくとムクムクっと動く毛玉

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自動的に5分間隔で整理してしまう机。

先日ミナロで材料を切断したコンベアー付きのテーブルだ。

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クリスピンジョーンズ氏が持っているのが、次期タブレットPCのモックアップ。

これもクリスピン氏のイラストレーターを元に、ミナロで3次元化され加工されたモノである。

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参加者の方達が興味津々で説明を聞いていた。


その後、BankART NYK へ戻り、色々とだべった後、主催者岡田氏、クリスピン氏ら合計6人で夕食へと向かった。

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これはクリスピン氏がお礼にくれたお土産。
だいぶミナロを気に入ってくれたようだった。

今週には一度帰国し、来年2月にまた来日するという。

また仕事を持ってきてくれるかな?

その前に英会話を勉強すっか。


謎多き岡田さんのひととなりが少しだけ分かった気がする・・・

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Y'イノベーション

200yo
先日から来日しているクリスピン・ジョーンズ氏デザインのタブレットPCのモックアップが出来上がった。
(一応モザイク処理をしとく)

このモックアップは、BankART Life “Evolution Lounge"で展示されている。

詳細は下記の通り。

BankART Life “Evolution Lounge" 「横浜知財ITクラスター形成・支援プロジェクト」における「Y'イノベーションプロジェクト」の一環として行われ る「新商品・新サービス実験実証事業」が、横浜トリエンナーレにあわせて開催される展覧会「BankART Life 24時間のホスピタリティー ~展覧会場で泊まれるか?~」の会場で展開される“Evolution Lounge"において 体験展示されます。この展覧会は、現代芸術家・建築家30組以上が、実際に滞在が出来る宿泊空間を製作 するライフスタイル提示型の展覧会。その中において、21世紀の新たなライフスタイルを彩るラウンジ(居間も しくはSOHO)空間をITの切り口でデザイン・アートするのが“EvolutionLounge"です。この「ラウンジ」におい て、ベンチャー・ITものづくり企業とデザイナー・インタラクティブアーティストによって作られ、デザインされ る、新たな機器やサービスを手にし、かたちにすることが出来ます。

会 場□BankART 1929 Yokohama
期 間□10月28日より12月16日
“Evolution Lounge"ホームページ
http://innovation.creativecluster.jp/


この中で11月2日に「ITになぜデザインが必要なのか」と言うタイトルで第1回「Y‘イノベーション」フォーラムが開催される。

様々な肩書きを持った方が講演を行う。
ヨコハマから発するデザイン、クリエイティブ、アーティスト、この辺りのキーワードが気になる方は要チェックだ。


面白そうじゃないの

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怒濤の作業要請

今日もすごかった。

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ロンドンのデザイナー、クリスピンジョーンズ氏が手がけている、エレクトロニック・ファンタジスタに展示される作品が、公開前日だというのに材料の切り出しが終わっていない。

そこでミナロの木工機を使いに来た。
しかし素人が使うにはちょっと危ない。
実際に切り出しにあたったのは、みどりかわとアニキだった。

一部で盛り上がっているTV番組の出演依頼を断って社内で作業。

その間にも、いつも治具製作を頂いているお客さんから「工具が折れちゃったんです、助けて~」の電話。
普段ならミナロで切削加工するのだが、加工機がパツンパツンの状態につきお客さん自ら切削加工していた。

その素材がガラスエポキシ積層板につき、超硬ボールエンドミルで無ければ使えない。
しかし超硬ボールエンドミルの在庫をしているところが近所にはなく、ミナロの在庫品を貸してあげた。


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午前中、協力会社に加工をお願いしていた、お菓子の型が出来上がってきた。
非常にうまくできている。
これならお客さんも喜んでくれるだろう。


先日ミナロで加工し納品した、宇宙で使われる機械のカットモデルの評判が良かった。
「もう一台同じモノをお願いするかも」と電話を頂いた。


夕方には、上得意のお客さんより特急の仕事が舞い込む。
利益率のもっとも良いお客さんの仕事は断る事は出来ない。
来週の予定を見直さなくては。


週末はクリスピンジョーンズ氏がデザインした別のタブレットPCのモックアップの納品だ。
今晩から加工が始まる、明日、明後日はその仕上げで夜明かしになりそうな勢い。

モックの出来は後日報告します。


いつまで続くのか、この状況は

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スカイプonミナロ

スカイプからの初受注。

スカイプをご存じでは無い方に、簡単に説明。

IP電話の一種で、ライブドアが提供しているサービス。
(正確にはIP電話とは呼ばないが、詳細は割愛する。)

スカイプ同士であれば通話料が無料、距離も時間も関係なく打合せが出来る。

インターネット回線の状況でとぎれとぎれになる事もあるが、音質に関しては携帯電話より全然綺麗に聞こえる。

ミナロではデスクトップとVAIOにインストールした。

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デスクトップでは、ヘッドセットを使い打合せ。
CAD画面を両手で操作しながら話を聞けるのはイイ。

初の受注はトランクなかにし様よりだった。

127-2725_IMGノートパソコン用では、スピーカーは内蔵を使い、マイクを別に購入。

ボイスレコーダー用の途中でコキッと折れるカッコイイヤツだ。

無線LANがあるところでは、パソコンを持ち運びながら話が出来る。

将来は外部から会議に参加するなんてことも出来るだろう。

スカイプでは5人までが同時に接続できる。
少し前から製造業の方達で、夜な夜なスカイプ会議を行っている。
そちらにはまだ参加した事は無いのだが、とてもマニアックな話し合いだろうと想像できる。(汗


インターネットから注文を受けるオンラインショップ等を開いている店舗では、BtoCで使うにはとても有効なサービスでは無いだろうか。

また、ITの知識を持つ製造業同士でも、距離と時間を気にせず打ち合わせできるのは非常にメリットがある。
BtoBとしても十分使える。


さらには今後、音声を利用したITサービスは益々増えてくる。
これだけiPodが売れているように、ポッドキャストや、Webラジオ、音声ブログなど仕事に繋がる便利なモノをチェックしていこうと思う。

ミナロのスカイプ名を知りたい方はメールを下さい。


ウグイス嬢がしゃべるミナログ、聞きたい?


スカイプについて詳しくはこちら

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製造業社長ブログ

ranking_best10
社長ブログランキングの順位変動にもトレンドがあるのか。

2週間ほど前までは、女性社長系ブログがBEST10の半分を占めていた。
それが今は製造業系社長のブログがBEST10のうち4つも入っている。

元々数の少ない製造業系のブログ、いまだにランキングのカテゴリ分けにもなっていない。

女性社長系ブログのきらびやかな記事とは対照的に、泥臭い、油クサイ製造業の社長が書くブログは、とてもマニアックな内容になる事が多いのだが、なぜか最近人気が高い。

社長の成功日記
株式会社コスモテック
NCCC工場通信

本当のところ理由は分からないが、すべてミナログからリンクを貼らしてもらっているブログだ。
ちょっと誇らしい。


先日の、学研「最新人気ブログランキング200」で製造業ブログが一位を取った辺りからトレンドが変わってきたのか?

いよいよ業界全体で製造業ブログの逆襲が始まるのか!

ものづくりマンセー!

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■人による、人のためのものづくり。

「つくったことがないものの注文が来ると、わくわくする」。
夢工場 難題次々と形に(朝日新聞 第2神奈川版 2005.4.05)

部屋の資料(ごみ山)を整理していて出てきた、ちょっと前の記事にふむふむ。
機械づくりで困ったときの「駆け込み寺」として、研究者からの口コミがひろがり、
評判を呼んでいる会社が、川崎市高津区にあるそうです。

伊藤工業。

ここが支持されている理由は、機械ならば分野を問わずに、相手のリクエストに
応じたものを作り上げてしまう。その腕前にあると。
シャボン玉とばし機、車いす用の体重計、水中の光合成装置、
CDサイズのレコードが聴けるジュークボックス…
これまでに100種類以上も手がけてきたといいます。

オーダーの多くは、使用目的が示されるだけ。
簡単なスケッチをもとに打合せをして、設計から製造までを請け負う。
下請け、得意分野への特化とも違います。

社員5名、最新設備があるわけでもない。
「部品の特性がわかっていれば、相談を受けたときに何を使えば
相手の求められるものがつくれるか決められる」。

知識と技術と、先んじて情報を取り入れる姿勢。
専門誌やネットでの部品情報収集は怠らないと。
頼りは、社員の腕と心の中にある。ということですね。
「趣味はものづくり」。
子どもの頃からの機械好きの伊藤社長の体内には、根っからの
ものづくりわくわく体質が宿っているのでしょう。

最先端の機械設備で超精密や大量生産を追い求める所は多いけど、
「人によるものづくり」をモットーに、求められる機械づくりの
お手伝いをしていきたいそうです。

どんなに世の中や設備が進化しても、つくりあげたものの中に、
人でしか持ち得ないアナログな体温が息づいている。
最後は、人の差が表れてくる。
これは、仕事全般に言えることなのでしょうね。

会社は、大きいばかりがいいってもんじゃないなぁ。
否。大きくなければいけないのは、器・規模ではなくて、
その中にいる人間の度量。
自らのもつ技術を、なにかの縁で求める人たちとどう育んでいくか。
その辺りを楽しんで取り組めるかということでも、
人の磁力の育まれ方が大きく違ってくるのでしょう。


~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~~
「ミナログ・ライターから外すよ」と脅かされ(笑)、
超・久々に書かせていただきましたが、よかったのか…
浦島太郎が帰って来ると、そこはメジャーなブログに育って
おりました。いささか気が引けるのですが、
みどりかわファンの皆さま、しばしのお眼汚しをお許しください。


帰ってきた山田隊長に一票を!

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●ミナログ初投稿!

『横浜ものづくりフォーラム』<(社)横浜市工業会連合会 主催> 平成17年9月10日(土)14:00〜17:00に多忙のみどりかわに代わり参加してきました。

 ノーベル物理学賞を受賞された 小柴昌俊氏の特別講演があり、基調講演も−光触媒-についてと大変興味を引く内容であったので期待をしての参加でした。

 フォーラムの開会挨拶になんと 中田宏横浜市長が登場。(そういえば横浜市が共催でした。)
投票日前日の忙しい時期なのでしょう。挨拶だけで早々に退場されましたが横浜市のものづくりに対する期待が感じられました。

 小柴氏の講演は、「やれば、できる。」と言ってしまえば当たり前の事を話している(ご自身もおっしゃってました。)
に過ぎないのですが、ノーベル賞受賞者の言葉となると同じ言葉でも受け取る方にとってはその重みが違います。
比べて自分の言葉のなんと軽いことか。(比べる事自体失礼でしょ。)

 光触媒は最近身の回りでよく見聞きするようになったので詳しく知りたかったのですが、なにぶんにも時間が足りない。
表面的な理解で終わってしまいました。しかしまだまだこれから色々なところで目にする機会が増えそうな、かなりの可能性を秘めている技術だと。それくらいは(私の頭でも)理解できました。

 パネルディスカッションにおいては、まさに最先端技術で活躍されているパネラーの方々のお話を直接、生の言葉で聞くことが出来て大変有意義なものでした。

 しかし残念ながら全体的に時間が足りなかった様です。オープンな催しの宿命でしょう、パネラーの方々のバックグラウンドや企業、業績などの紹介が必要な為に必然的にその後の話の時間が短くなってしまいます。

 そしてフォーラム終了後の交流会なのですが定員オーバーのため欠席となりました。もっとも代理として出席している身としてはどの様な行動をとって良いのやら判らなかったので正直ほっとしたのですが。
やはりこのような催しに於いては交流会がある意味メインのイベントになるのでしょう。参加者の皆様積極的に情報交換をなされていた様にお見受けしました。
この場でまた新しいものづくりが生まれようとしているのだと思うと、自分も早くこの中に入っていかねばと思うのでした。


 以上のようにメインディッシュを目の前に為すすべもなく帰ってきたのですが、今の自分には前菜だけでもうおなかいっぱいです。これからの横浜のものづくり期待しています。
(期待するだけではなく自分も参加しないといけないですね。) 


初登場 ダース=トリオムーンのレポートでした。

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そろそろ作りましょうか

もうすでにニュース等でご存知の方は多いだろう、群馬県にある榊原機械様で作られたLAND WALKER(ランドウォーカー)。
だがその対戦相手が未だに登場してこない。

そこで誠に勝手ながら、そろそろ対ランドウォーカー用のロボットを作ってみようかと思う。

当然対戦用にするため、仕様は本家ランドウォーカーのデータに合わせて作らなくてはいけない。

ランドウォーカーのデータ
二足歩行(すり足)
全高 3,400mm
重量 1000kg
搭乗 1名
動力 250ccガソリンエンジン
伝達 油圧式
装備 エアー砲 2式 (スポンジボール)
       右側 バルカンタイプ(6発)
       左側 ショットガンタイプ(6発)

これを参考に開発するつもりだ。

すでにヨコハマ金沢産業団地では製作場所の確保は出来た。
何社かスポンサーもついてくれそうな勢いだ。

だが肝心の設計はこれから始まる。
本家ランドウォーカーは、すり足ながら二足歩行、最大の難関はこの二足歩行だ。

いくつか試作機をつくり、良い方法を探すしかなさそうであるが、画期的なアイデアをお持ちの方が居たら教えて欲しい。
うまく行けば、ファーストパイロットに任命する。(笑

別に乗るのがコワイわけじゃなくてよ・・・


本家ランドウォーカーの資料はこちら
搭乗できる巨大ロボット「LAND WALKER」が生まれるまで
保存版?:「LAND WALKER」完全搭乗マニュアル

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アルミ鋳物とは

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この写真は鋳造(ちゅうぞう)で出来たアルミ鋳物(いもの)だ。

大型で薄肉のこのアルミ鋳物は、旭鋳金工業で作られた。

大きさは約1000mmで、厚みはわずか4mm。
しかも肉厚の片寄りが無く、均一の厚さで出来ている。

従来は板金で作られていたのだが、デザインを追求していくと板金だけでは不可能、またはとても高価なモノになってしまう。
そこでアルミ鋳物が見直された。

鋳物の場合、木型(きがた)さえあればどんな形でもできる。
板金プレス用の金型は必要ない。
薄肉で出来るため軽量にもなる。

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この写真が鋳物の原型(げんけい)となる木型
三次元のCADデータから切削加工した。

昔は姫子松(ひめこまつ)を使っていたのだが、最近はケミカルウッドが用いられる。
天然木と違い、木目が無い。
そのため、逆目(さかめ)を気にすることなく自由に切削加工が出来る。

この木型を元に、まずは砂型(すながた)をとる。
砂型は木型の反転でとるため、凸凹逆の形となる。
また木型には、表面側、裏面側の2型が必要だ。

固まった砂型を慎重に崩れないように木型から外し、表面側、裏面側の砂型を合わせる。
砂型が合わさった状態で、隙間に熔解したアルミを流し込む。
この隙間が製品の厚みとなるわけだ。

砂型の精度が良くないと厚さ一定に出来ない。
そして砂型の精度は木型にかかってくる。

木型屋と鋳物屋がそれぞれ手間を掛けて、型を作り上げないと良い製品は出来ない。

写真の鋳物は、お客さんからの評判がとても良い。
この製造方法で新型の注文が相次いでいる。

木型と鋳物、昔からの技術ではあるが、忘れ去られた業種でもある。
この組み合わせにITを取り入れものづくりをすれば、きっと今まで思いつきもしなかったジャンルへ発展していくと感じている。

技術の伝承は待っているだけでは出来ない、自らを守るため職人にも攻めの気持ちが必要だ。


地球連邦軍に採用される日も近い??

旭鋳金工業(株)のサイトはこちら

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飛ばねえ豚はただの豚

ものづくりへのこだわり(加工道場)で面白いモノを作っている。

*追記あり

暇を見つけてはラジコン飛行機を製作していると聞いていたのだが、操縦席に乗せるパイロット人形を、なんとポルコ・ロッソにしたそうだ。

そうあの紅の豚である。

材料はケミカルウッド・オレンジ、モデルデータはD-Laboさん製作だ。
追記 D-Laboさんのサイトで、紅の豚が銀の豚になっている。
     (期間限定か??)

ケイテック・デザインさんでは金属加工が主だった、キリコの問題で樹脂は削っていなかった。
正確には一度削って大変な思いをした。
しかし、とうとうケミカルウッドの加工まで手を出した。(待ってましたぜ)

それはこの写真を見ればすでにあきらめはついた様子なのがわかる(笑

今までは金属加工の仕事しかお願いできなかったが、樹脂加工の仕事も頼める。
それにミナロからいっぱいケミカルウッドを買ってもらおう。
非常に楽しみである。

ポルコの出来もすばらしい。
一度ご覧アレ。
ものづくりへのこだわり(加工道場)

後半は半分期待で書いています。(笑

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マグカップに説明書き

マグカップに取扱説明書が書いてあったら?

取扱説明書と言っても、マグカップでコーヒーを飲む場合の説明書きではありません。

このサイトで売られているマグカップには、viのコマンドリファレンスが書かれているのですが、これって色々とアイデアでませんか?

例えば、切削条件を明記したマグカップとか、素材特性の一覧を明記したマグカップとか、CADのコマンドだっていけそうです。

社内用に短縮ダイアル一覧とか、緊急連絡先。

販促用に自社商品の取説なんかもOKでは無いでしょうか。

ポイントは、たまに必要とする情報で、手に届く範囲に置いておきたい場合。
こんな時にマグカップリファレンスはとても有効ではないでしょうか。


早速、陶器屋さんと印刷屋さんにお願いしてみよう。


自分だったら1000円位なら買うかな?

ps.ソフトボール大会は準決勝でジャンケン勝負に敗れ3位でした。みなさんお疲れさま、次は秋の朝までソフトだ!

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ホントに出来ないのか?

スターウォーズのファンが、ライトセイバーを作り爆発したと言う。

asahi.comの記事によると、蛍光灯にガソリンを入れ、火をつけたと。
結果、やけどを負い重傷。

可哀想だが、バカだ。
20歳にもなってガソリンに火を付ける事がどういう事なのか判断出来ないのは、バカとしか言いようがない。

しかし、気持ちは分かる。
みどりかわだってライトセイバー作りたい!

そこで。ライトセイバーとはどういうモノかご存知だろうか?

スターウォーズに出てくる剣の事なのだが、刃の部分が個体ではなくて、ビームなのだ。
ウィキペディアに詳しくかいてあるので参照して欲しい。

だが、この本物を作った人は世界中にひとりも居ない。
スイッチオフの状態ではグリップだけで、スイッチオンでビームが発射される。

高出力のビームが程良い長さで消える事は無理だ。
グリップの1メートル先に反射板でもついていれば出来るだろうが、スイッチオフではグリップだけなのだから。
現在の技術では出来ないシロモノなのだ。

似たようなモノに、ビームサーベルと言うモノがある。
これはガンダムに出で来る武器なのだが、やはり同じように、ある程度の長さで消えている。

ありえない。

だが、ありえないモノを創造するのが製造業の使命だと思う。

いずれ、ライトセイバーやビームサーベルの本物を作りたいと、日頃から情報を探している。
殺傷能力は無くても良い、むしろない方が良い。
高出力ビームで無くても、光や超音波、蒸気や霧で出来ないモノかと考えている。

良いアイデア、情報をお持ちの方は教えてください。


ジェダイでもニュータイプでも無いけどさ


ps.今日もソフトボール大会で勝ちました。明日はいよいよ準決勝、勝てばそのまま決勝戦です。

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民間宇宙企業

ゴールデンウィークだと言うのに、連日更新です。
休み明けまとめて読む方には申し訳ないが、書かせて頂きます。

数年前から民間による宇宙開発が動き出している。
昨年、ライブドアも応援する非営利団体「X PRIZE」では、再利用型民間宇宙船の実用化コンテンストに約11億円の懸賞を掛け、米スケールドコンポジット社の開発したスペースシップワンが勝ち取った。

実際の所、11億円程度では資金として全然足り無いとも聞くが、その後のビジネスを考えれば、有利な立場になったのは間違いない。

インテリジェンスの業界レポートの記事にはこんな下りがある。

こうした宇宙ビジネスの親会社はほとんどがIT系ベンチャー企業だ。社長はいずれも30~50代、子供の頃にアポロ打ち上げを見た世代である。宇宙を開拓する未来を信じていた彼らだったが、現実には軍事や経済の前にいつの間にか宇宙は遠くなっていた。今、彼らは小さな国の国家予算を超える莫大な資金力を使って、かつてのロマンを買い戻そうとしている。その行為こそが実に未来的なのだ。

IT系ベンチャー企業の国家予算を超える莫大な資金力、製造業者として不本意ながら今はこの人達の資金に頼るしかない。

しかし、日本にも東大阪宇宙開発協同組合 SOHLAがある。まいど1号だ。
青木さんの退任は残念だったが、製造業、町工場、零細企業の夢として、是非成功させて頂きたい。

そして我々も、お金はないけど、腕と機械がある。
目先の売り上げを少し忘れて、未来に繋がるものづくりを、ちょっとずつで良いから始めてみてはどうだろうか。


IT系ベンチャーの羽振り良さがいつまで続くかわかりませんし

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超弩級

4/23に大和ミュージアム(呉市海事歴史科学館)がオープンだそうだ。

10分の1戦艦「大和」が展示されている。
模型の製作にあたっては、様々な検証をし忠実に再現、一年半を要したそうだ。

実際の戦艦大和は昭和12年11月に起工され昭和15年8月に進水した。
3年の月日でできあがったそれは、全長 263メートル、最大幅 38.9メートル の超弩級戦艦だった。

当時の最高レベルで作られた戦艦、これほど巨大で強力な戦艦はその後も出現していない。

日本の技術はすごかった。
ひょっとしたら今より昔のほうがすごいかもしれないとよく思う事がある。

戦艦大和の製作費は、当時のお金で1億3780万円、現在に換算すると約2600億円だそうだ。
今これだけの予算が取れたら、ホワイトベースを作ることが出来るだろうか?


無理だろうなぁ・・・

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溶接工に転職

久しぶりに溶接をやってみた。

アルミのTIG溶接だ。

元々本職として溶接の経験があったわけではないだが、手伝い程度でやった事があった。

溶接機の中古があり、元の木型屋から持ってきたモノなのだが、なんと昭和58年製(笑
修理をしてもらったので、アルゴンガスを注文し、試し運転を兼ねてベルトグラインダーの架台を作ってみた。

出来は聞かないで・・・
まぁ、要は成すので置いてある。


なんでこの期におよんでそんな古い溶接機を直してまでやるのか?
それは検査治具の大量受注が原因だ。

他メーカーで作られた既存の検査治具の架台が鉄の溶接フレームで出来ている。
「これらと同等で作って欲しい、なるべく軽くしたい」と言う客先の要望。
ならばアルミのTIG溶接でやってしまおうと言う、ライバル心むき出しのチャレンジなのだ。

アルミのTIG溶接には技術が要る、美しいビードが出せるにはかなりの熟練が必要だ。
しかし今回の検査治具は早ければ来月中旬に納品になる、当然その前に架台は作らなければならない。
ゴールデンウイークは溶接工に転職だ・・・

これもシンクロなのだろうか、溶接機が直った今日、今まで溶接が出来ない事を理由に、断り見積を出していた客先より、「以前(元木型屋時代)に作った検査治具を新規で作って欲しい、相見積は取るがミナロさんに頼みたい」と依頼があった。
これで土曜日休みも無くなった・・・

溶接では無いのだが、東海地方の成型屋から「この時期、検査治具メーカーが足りないから手伝えないか?」とのメールがあった。
東海地方の世界に誇るカーメーカーから出ている仕事の量が半端ネーらしい、どこも一杯のようだ。
だが、関東圏も同じようにすでにあふれているところが出ている、今回は残念だが「力になれずに申し訳ございません」と返答した。
日曜日ぐらいは休みたいし・・・

人を増やすか設備を増やすか、でも忙しいのはいつまで続くか分からないし、判断が付けられませんわ。

稼げるときに稼いどきましょうかね!

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ネコ型ロボット(ProjectD)

LEGOブロック約33000個を使い、実物大ドラえもんを作ってしまおうという企画があった。

レゴブロックのみを使って制作した実物大の「ドラえもん」は、
身長129.3cm
推定重量50kg

使ったLEGOブロックは、
青 16000個
赤 6000個
黄 6000個
白 5000個
計33000個(概算値)

制作期間は半年におよんだそうだ。
その見事な出来映えはこちら。純LEGOさん

すばらしい!
実物大の大きさをLEGOブロックで作ってしまおうと言う意気込みがすごい。
ドラえもんの他にも宇宙戦艦ヤマトやデススター、モナーなんかもある。

そのうちモビルスーツも作ってくれないかな。


楽しそうなものづくりっていいよね。

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ヨコハマ発ものづくり

yojinbo
横浜市が推進する歴史的建造物を活用したBankART(バンカート)にて新横浜ITクラスター交流会【番外編】&第10回横浜都心部活性化研究会があった。


会の内容は*編集日誌さんとすたそるさんを読まれて欲しい。

みどりかわはここでスピーカーとして参加した。
約10分間のスピーチをしたのだが、その内容を残そうと思う。



「まず、僕がここでしゃべることになったきっかけは、杉浦さんからの招待があったからです。
杉浦さんの事は以前よりヨコハマ経済新聞の編集長としては知っていたのですが、実は本職は舞台監督だったと最近知ったのです。

舞台監督という言葉からイメージされるモノは、いわゆる劇場の舞台にプロの役者を使って演出するのがそれだと。
しかし杉浦さんが行動されていることとFMヨコハマで毎週しゃべられている事から考えると、みどりかわが思っている杉浦さんとイコールで結びつかないのです。

そこでたどり着いた僕なりの解釈は、杉浦さんが対象としている舞台というのは、ヨコハマ中心部、特にここみなとみらいのすべてを舞台ととらえているのではないか。
また出演させる役者も、決して演劇のプロではなく、ヨコハマに関わる人すべてを役者として見ているのではないか。
と言う答えにたどり着きました。

(だとしたら非常に広いし、非常に高い。 凡人では想像も出来ない事をやっておられる。 我々の様な一般人が役者として参加させてもらえる事なんて、普段の生活の中では無い。 そう考えると内容はともかく参加したい。)

そんなときに杉浦さんより、「3月10日にイベントがあるので、ミナロについてしゃべってください」とメールが来たのでイベントの内容を理解する前に、速攻で「わかりました、参加します。」と返事をしました。
そしてここでしゃべっているわけです。

ここから本題です、ミナロについて。
ミナロは2年半前に出来たばかりの会社です、まだまだ若く小さい会社です。
治具製作と、モデル製作を本業としています、モデルといってもイエローキャブの巨乳アイドルを育てているわけではありません。

わかりやすく言うと、たとえばカーメーカーが新規車種の開発をしようと言うときに、まずはデザイナーが紙に絵として描きます。
その後、CADで絵を描き立体のデータとなります。
そのデータを元に、原寸の手で触る形を作るのがモデル製作の分野です。

実は我々は2年半前にリストラされました。
その時の社長から、「このままやっていても赤字続きだから来月しめるぞ」と言われました。
人生最大のピンチです。

当然悩みました、よそへ勤めようとおも思いましたが、当時まだ35歳、失敗しても取り返せるだろう。
また、一緒にリストラされたメンバーが「みどりかわさん一緒にやりましょう」と言ってくれたことがきっかけで、起業の決意がつきました。
猛スピードで会社の作り方を覚え、閉鎖と同時に新会社設立しました

そして2年半立った今は、当時3社のお客さんしか居なかったのが20倍にもなりました。

どうしてそうなったか。
一番の違いは、情報発信を惜しみなくしたことです。
情報を発信しているところには情報が集まる、仕事もお客さんも集まってくると言うことに気がついたことです。

今から1年半前、起業してちょうど1年経ったときに、朝日新聞の政治記者から取材の依頼が来ました。
ミナロのホームページには、リストラされた経験から、言いたいこと、感じたことを率直に書いてあります。
このホームページをみて記者の方が連絡をくれたのです。

こちらは政治の話なんて出来ませんよ、と言うと、「いや、ホームページでそこまで書いている人ならばなにか訴えるモノがあるはずだと」。
まぁ特に断る理由はないので取材を受け、当時の新聞4面に顔写真付きでデカデカと載りました

残り1分だそうなんで、ミナロの宣伝をさせてください。
会社案内にあるガンダムの写真、これは立てると180cmにもなります。
そしてこれの材料がケミカルウッドというのです。

天然の木に代わる素材で、森林破壊は無くなり、木目による加工の制限もありません。
今まではモデル製作の際、使ったケミカルウッドの残りを産業廃棄物として捨てていました。

非常にもったいない事だと思い、ネットで売ってみたとろこ、これが売れるんですね!
お金を払って捨てていたものが、逆にお金を貰える様になったと言う事です。

是非ケミカルウッドをものづくりに活用してください。

時間が来たようなので、ここまでにします。
ありがとうございました。」



だいたいこんな内容だった。
ほぼ言いたいことは伝わったかな?と思う。

またその後の交流会で、様々な人から話を聞けた。
こういう場に居ると、前向きな建設的な人ばかりだ、話を聞いているとすごく世間が遅れているとさえ感じる。
だがこういう場で集まる人とは、全体から見ればほんの一握りにすぎない。

この一握りからどうやって広げていけるのか、ビジネスとしてものづくりが出来る様になるのか。
その辺を真剣に考えていかなければならない。
せっかく良い場所が提供されているのだから、ミナロは加工や造形といった分野から、2.5次産業という考えに基づいて何らかの答えは出していきたい。
ヨコハマから発信するものづくりに関わって行けたとても面白いと思う。

【Evolution Cafe 宣伝】
明日遂にFlashまつり開催!
「2ちゃんねる」を沸かせたあの漢も新作でやって来る。

主催者の岡田さん、篠沢教授に似ているといわれませんか?教授に全部!

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検査治具の大量注文

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検査治具の製作依頼がものすごい事になっている。

普段より仕事を頂いてるお客さんより、検査治具の製作40台以上の見積もり依頼が来た。
そのお客さんは検査治具屋をミナロしか知らない。
ミナロがその気になれば全部任せると言ってくれている。

このお客さんと取引が始まったのが、ミナロ以前の元木型屋が工場をたたむ時だった。
元々検査治具のことについては何も知らない状態でインターネットで検索し、元木型屋を見つけたわけだ。

その元木型屋へたどり着く前に、何処かの加工屋さんへ検査治具の製作を依頼したのだが、とんでもないモノが出来上がってきた。
これは困った言う事で元木型屋時代のミナロスタッフが手伝いましょうと言うまでは良かったのだが、その時すでに我々も工場閉鎖の窮地に立っていた。

そこでものすごいスピードで新会社ミナロを立ち上げ、仕事を出来る環境を整えた。
元木型屋も工場閉鎖はするモノの、すぐに設備のすべてが処分されるわけでは無かったので、オーナー(元木型屋の社長)に掛け合い、ミナロに設備が整うまでは貸して欲しいと頼み込んだ。

このドタバタ状態の中で作り上げた検査治具なのだ。

さらに、お客さんとしてみれば、治具として使えないとはいえ一度他の加工屋で作っている為、予算が出ない
ミナロのほうも立ち上げ当初は仕事も薄いし、赤字もへっちゃらさ
と言う事で、通常価格の半分でやる事にした。

こんな事がキッカケで始まったつき合いだ。
しばらく間があいた期間もあったが、昨今のカーメーカーの戦争状態に巻き込まれ、また検査治具の注文が去年末より両手でも足りないほど来ていた。

そして今日、さらに40台以上の型式が入ったポンチ絵を持って来社されたのだ。

仕事がある事はとてもうれしい。
だがこなせないのは非常に苦しい。

しかしこの状況で設備、人員を増やすのはまだ早い、そこで協力会社を広く募り対応するしかないと思っている。

何とか乗り切れれば良いのだが、はたして結果はどうなるのか・・・


手伝ってくれる方大募集!

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凶悪戦闘マシン「デッカー」

K-Bunch_s
なんかすごそうだ・・・

杉浦編集長からメールをもらった。

今、横浜の都心臨海部では様々なクリエイティブな動きが活発化しています。その核になっているのが、銀行や倉庫などの歴史的建築物を活かして、新しい形でアートを提供するBankARTです。
現在、「新横浜ITクラスター交流会」メンバーにとって特に注目すべき展示会がBankART NYKで開催されています。Evolution Cafeには、センサーや発光ダイオードを活用した家具やこれまでの概念を覆すデジカメ、電話機などがアート作品として展示されています。http://coolstates.com/evolution/

このイベントの交流会で「ミナロについて」スピーチしてくれないかとの事。

もちろんOKのメールを返した。
しかし、このイベントまだよく分かってないところがあったりもする。

「新横浜ITクラスター交流会」という名前は色々なところで耳にする、是非逢って話してみたいと思っていたところである。
そしてスピーチについてはまだ正式に決まったワケではないが、凶悪戦闘マシン「デッカー」を見てみたいので一度は会場へ行ってみるつもりだ。

面白くなってきたぞ

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技術連携コンソーシアム

昨日は第6回目となる技術交流会、ヨコハマ技術連携コンソーシアムがあった。

第1部 技術講演は、21世紀の蓄電池キャパシタの研究開発と企業戦略
横浜から誕生した世紀の大発明、キャパシターは来年度よりいよいよ量産化、その開発経緯と今後の戦略。
(株)パワーシステム 副社長 山岸政章氏より話を聞かせて頂いた。

キャパシタとは電気エネルギーを蓄える事の出来る技術だ。
今回紹介して頂いた電気二重層キャパシタは従来技術よりロスが少なく、約97%の高効率で充電、放電を行える。
参考までに、夜間ダムで発電される余分な電力を使い、再度水をダムに戻す事で電気エネルギーを位置エネルギーに変える方法では70%しか変換できない。

さらに充放電に要する時間も従来のバッテリーとは違い、秒単位で出し入れが可能だ。
現在はトラック、バス関係のキャパシタハイブリットエンジンとして利用されいる。
回生制動というブレーキ時には発電機となるモーターからの電気貯めるのに適している。

今後は、光や風力による自然現象から発電される電気を貯めるのにも利用されるだろう。


第2部 技術交流では、4名の方から講演を聞けた。

(1)タンタルコンデンサーなど先端電子部品製造装置の開発          
(株)OPPC 常務取締役 鈴木 敏夫 氏  
タンタルコンデンサー製造装置など先端電子部品製造装置でハイテク産業をリードする技術開発

(2)燃料電池用ポンプ、食品用配送装置などのハイテク駆動装置の開発         
(株)ベイシティーサービス 代表取締役  生田 一誠 氏        
機械駆動装置で常に新技術を開発しつづける研究開発型企業。その開発技術は様々な産業分野で応用。

(3)コンセント抜け止めなど危機管理装置の開発          
(有)アバンテック 代表取締役  高橋 明弘 氏    
コンセントの抜け止め部材など、情報化、高齢化時代の危機管理ニーズを掴んだそのアイデアで市場を創造。

(4) バーコードラベル貼機など先端自動機器の開発          
光洋自動機(株) 専務取締役 山下 宣行 氏  
自動ラベル貼機、自動駐輪場など、臨機応変のメカトロニクス技術を駆使した高CS製品で多様な市場を獲得。


その後続いて、コーディネイターに武蔵工業大学 環境情報学部教授 沼田潤氏をむかえ、先の5名とパネルディスカッション「新製品開発の成功要因を探る」に移る。

その中で(有)アバンテック代表 高橋氏は、商品の宣伝方法には新聞を使う事を勧めていた。
高橋氏の開発した商品のほとんどが新聞の記事として紙面に掲載されている、つまりは広告費を払うことなく、無料で全国に宣伝できると言うことだ。
今はプレス&ニュースリリースの方法を本やネットで知ることは出来るが、なかなか自分でやっている人は少ないだろう。
さらに高橋氏は、「ここで知り合えた方には特別にやり方を指導します」と言うこと。
しかし数社程しか受け入れられないとのことなので、残念ながら今からでは遅いかも。
(隣に座っていたのだが、名刺が飛び交ってましたから)


(株)ベイシティーサービス代表の生田氏は強烈な方だった。
本来商品開発にはシーズやニーズといったきっかけがあるのだが、そんな細かい事は無視しているとは言わないが、半ば強引に自社商品を世間のニーズにしてしまう気迫が感じられた。
もちろんベイシティーサービスのスープサーバーは、今まで大変だったことが誰でも簡単に出来る様になる便利な商品であることは間違ないのだが、売れている理由が機器のすばらしさなのか社長の気迫なのか、どっちなのだろうと思いながら聞いていた。


その後懇親会では、みかん太郎さんと仲間の方と会えた。
一人の方が持ってきてくれた発明品を見せて頂き、ミナロで何が手伝えるのかを検討した。
商品化されるのが楽しみだ。


回を増すごとに内容も充実してくるコンソーシアムにこれからも積極的に参加したい。

ランキング下がってます・・・


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テクニカルショウ閉幕

三日間に渡ったテクニカルショウヨコハマ2005が閉幕した。

今年は出展者として参加できたことを光栄に思う。
その中で色々なモノや人と出会ったので紹介する。

(株)ミドリデンコーのブースでは、アクリル板に文字を彫りLEDの明かりをあてる事により目立たせるLED発光表示板を展示していた。
ミナロやその仲間達の間でもアクリル板とLEDを使った表示板を何個か試作してみたが、ミドリデンコーの発光には全然及ばないモノだった。
秘密はアクリル板を彫った後にインクを入れてあるのだが、これが特殊な混合のインクで特許を取っているそうだ。
以前、ある人から依頼を受けて完成出来なかった案件が、これを使えば鮮やかに可能になるだろう。

他にもLEDを使い面光源を可能にしていた展示があった、LEDをそのまま使うと点光源になってしまうが、あるアイデアで面がムラ無く光る。
これを使えばニセ札判定機が出来きそうだ。


(株)玉川製作所では、ひょっとしたら大ブレークするかも知れないちょっとしたモノが展示されていた。
そのちょっとしたモノとは、ステンレスや銅の薄板をプレスで抜いた俗に言うメッシュの板なのだが、実はこれが今問題となっているスキミング防止アイテムとして使えるのだ。
その場でICカードプロテクターの実演をみせて頂けたのだが、メッシュ板をICカードに重ねるだけでスキミング出来なくなる。
表に重ねても、裏に重ねてもスキミングが出来なくなるのは電磁波の特徴だ。

1枚500円で即売をしていたので、早速買って財布に入れてある。
今はズボンのポケットでもカバンに入れてあってもスキミングが出来てしまうほど、読み取り装置の性能は高い、その防止策に500円はとても安い。
今年大化けするかも知れないアイテムだ。


そして今回の一番の収穫は、ヨコハマ経済新聞でおなじみの編集長 杉浦さんとはじめて会えた事だ。
ワークスブログの「企業にとってのブログ活用法と危険な落とし穴」というセミナーが終わり、講師の方と名刺を交換しようと思った目の前に杉浦さんが居た。
去年の夏からずっと会えずにいた人に偶然会えた。お互いに「やっと会えましたね~」と言いながら。

色々な話をさせてもらった中、特にこれから杉浦さんが進める企画の一部で金沢産業団地が役に立てそうな事があった。
ハマケイのコンテンツとなるかどうかはまだ分からないが、面白そうなので全面的に協力しようと思う。


なんだかんだであっという間の三日間でした、来年は単独ブースで出展を考えてみようかな?

ちなみに編集長はラジオの声と同じでしたよ

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技術連携コンソーシアム

昨日はヨコハマ技術連携コンソーシアムに参加した。
今回は、山梨大学の先生方による講演が主体だった。

(1)新デバイス「弾性表面波集積素子による通信、光制御デバイス」          
山梨大学電気電子システム工学科 助教授 垣尾 省司 氏 
温度係数0の表面弾性波素子。光通信デバイスの広域化、音響工学によるファイバー光変調の集積デバイス、光マトリックススイッチ、光距離計などの各種の応用が期待される。

(2)ユビキタス「血液検査もユビキタス」          
山梨大学総合分析センター 助教授 寺田 伸幸 氏  
樹脂材料、レーザ加工、ラミネート技術を組み合わせたマイクロ流路形成技術(μ-TAS)を開発。これによる三叉マイクロ流路では血球を一個づつ流すことにも成功。いつでもどこでも、正確迅速な血液のユビキタス検査システムの紹介。

(3)最近の大学研究「山梨大学技術シーズ集の一言紹介」         
山梨大学知的財産本部 ディレクター 田中 正男 氏

(4)新材料「電圧をかけると動き出す不思議な導電性高分子」          
山梨大学応用化学科 助教授 奥崎 秀典 氏    
導電性高分子ポリピロールのフィルムが数ボルトの電圧印加により空気中で運動する現象を新発見。しなやかに動くソフトなロボットやアクチュエータ、人工筋肉材料への応用などが期待される。

(5)バイオ「生体高分子複合体の切断に画期的なレーザースプレー」          
山梨大学クリーンエネルギー研究センター 教授 平岡 賢三 氏  
生体高分子の分離切断に画期的なレーザースプレーを開発。遺伝子とタンパク質の分離や生体反応の追跡、血液や尿の高速スクリーニング、病気診断、水質検査への応用などバイオツール先端技術を紹介します。  


といったテーマの講演だった。

中でも奥崎先生の「電圧をかけると動き出す不思議な導電性高分子」にはとても興味を持った。
無機物であるはずの素材がある条件を満たすと、あたかも思考があるかのような振る舞いをする、これを利用した人工筋肉を使い、パワードスーツを試作している写真をみせて頂いた。
アシスト量は1.5倍だそうだ。
人間が10kgfの力を出すと、パワードスーツにより15kgfの力にしてくれるという。

映画エイリアン2に出てきたパワーローダーを想像する人も多いだろう。

将来ロボットの分野に行きたいミナロとしては今後の動向に注目したい。


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ツールエンジニア12月号

ツールエンジニア12月号の「われら町工場人」にケイテックデザインさんが載りました。
別記事でみどりかわも執筆しています。

以前ツールエンジニア6月号にミナロが載った時に、仲間の加工屋さんを紹介してほしいと出版社から依頼があり、ケイテックデザインさんを紹介しました。

本文にはK社長の生いたちや心構えが紹介されています。
その中の一文に、「なんとも頼もしいことではないでしょうか、今後のモノづくり立国・日本を担うべき若者に技能教育をしていこうという意気込みがK社長にはあるのです」と書かれています。
また、工場が加工屋ではまれに見る綺麗さだとべた褒めです。

ミナロが載ったときはこんなに褒められなかったけどな~ まぁいいか。


執筆の方は、ノークランプ加工治具の方法と検査治具の考え方を書きました。
他にも治具の記事が載っていますので治具関係の仕事の方は読んでおいても損はないでしょう。

ツールエンジニアの購読はこちらから


それから、この一連のツールエンジニア掲載が始まったきっかけは、カシワミルボーラさんがミナロを紹介してくれてからです。
改めてお礼を申し上げます。


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日産の5日間の操業停止

車を作る材料が足りなくて国内3工場を5日間ラインストップするそうだ。

車を作る場合、良質の鋼材が必要になる。
この良質の鋼材を作れるのは日本だけなのだが、昨今の鉄鋼需要で生産が間に合わず、価格は高騰している。

今回のラインストップの原因である鋼材が手に入らない理由には、生産が間に合わない為という他にも、価格交渉に折り合いがついていないのでは無いかと言った見方もある。
さらには、値をつり上げるため在庫していてもわざと出さないのでは無いか、といった見方までされている。

以前メルマガにも書いたが、今年に入って鉄鋼関連は非常に潤っている。
同時に自動車メーカーも過去最高の利益を更新しているところも一社ではない。

十分体力も回復出来ただろうに、これ以上の利益を求めて牽制しあっての事ではないと信じたい、今までさんざん下請いじめをしてきた大手企業が次ぎにやる事は、自社利益の追求ではなく、国内へ仕事を増やす事だと思うのは零細企業の身勝手でしょうか。

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熱発電の商品化

昨日は新材料応用研究会の第五回目があった。

今回のテーマは「熱電変換材料」について、熱発電素子の商品化への課題という内容だった。

熱発電とは、温度差を利用し電気エネルギーを得る方法だ。

1821年にドイツの物理学者トーマス・ゼーベックによって発見され、ゼーベック効果と呼ばれている現象で、異なる材料の2本の金属線を接続して1つの回路をつくり、ふたつの接点に温度差を与えると、回路に電圧が発生する。

似たようなモノに光発電があるが、こちらはソーラー発電として有名だ。

いまいち普及しない熱発電に対し光(ソーラー)発電が有名になったのは、国の介入が要因らしい、光(ソーラー)発電はエネルギー問題を解消する手段と期待され、全国的に普及させるための補助金が付いた。


残念な立場になっている熱発電だが、温度差をとれるところは普段の生活の中に多く存在する。
人体熱を利用した腕時計や ろうそくラジオ

ろうそくラジオにいたっては、元々生産量も少なく昨今の災害続きですべて売れしまい在庫が無く、作る会社もすでに無いそうだ。

ゴミ焼却炉、車の排気ガス、室内外の温度差、地熱、体温等、捨ててしまっている熱、時には邪魔になる廃熱がエネルギーに変わったら様々な場面で有効に使えると思う。

次回以降の研究会では、この熱発電をテーマに商品化に向けた用途開発を引き続き行っていく。


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技術連携コンソーシアム

ヨコハマ技術連携コンソーシアムの第5回技術交流会があった。

今回は「中小製造業の技術PR、商品・部品の販促に役立つ情報発信」の基調講演を、カワムラPCサービス代表 川村裕之氏から聞くことができた。
講演テーマの案内は以下の通りだった。

商品や部品の販促、技術のPRなど、情報発信の重要性が高まっている。敏腕営業マンになりかわり中小企業が知名度やブランド力に頼らずとも売上増をもたらす情報発信の方法とはどのようなものなのか。
・ホームページ作成会社に見栄えのいいページを作ってもらったが売上に結びつかない
・メルマガの購読者は多いのに注文・問い合わせが来ない
・ショッピングカートを導入したのに注文が来ない
・SEOを専門家に依頼し、検索順位が上がったのに注文・問い合わせが来ない
 講師の川村氏はこうした課題を持つ中小企業や町工場に等身大の立場からサポートし、成果を上げている。ということで、ホームページを中心として儲けに繋がる情報発信のポイントを講演していただきます。               

このコンソーシアムに参加している企業のほとんどが以下の3つにあてはまる。
1.未だにホームページを持っていない。
2.B to C タイプの企業では無い。
3.メルマガやブログと言った言葉さえも知らない。

この事を踏まえて実際の講演を聴いて感じたことは、話を理解できた人がどれだけいるだろうかと言うことだ。
また、参加者の中には、BtoCとBtoBでのやり方の違いを聞きたかった人も多いようだったが、やり方は同じと言う答えだけで終わってしまったのはすこし物足りなかったようだ。

全体的な雰囲気は、これからの営業にはホームページが不可欠だと言うことを知らしめる成功事例や使い方を、ホームページ制作ノウハウより先に知りたかったのではないだろうか。

時間的な制限があるためにすべてを伝えることは無理なので仕方のない部分だろうが、主催者側からの情報提供が足りなかったのではないかと感じた。

川村氏の演説の後、ホームーページを使った営業をしている企業の方達がパネラーとしてディスカッションを行った。
各社が実際にホームページをいかなる考えで使っているのかが聞けて参考になった。

まだまだ、製造業のホームページ活用率は低い、ベースとなる知識にも格差がある。
このあたりを底上げし、ホームページを持たざるリスクを感じてもらうのがこれからの課題ではないだろうか。

このコンソーシアムの専門部会である2.5次産業部会でこの続きをやりたいと思う。
参加者のレベルがそろった状態で、もう一度川村氏の話が聞ければ非常に有意義な部会になると感じている。


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そりゃ普通じゃない工場

CADCAMを6台を使う試作屋さんへ会社見学へ行ってきた。

厚木にある試作屋さんは総勢3名でマシニング2台とCADCAMがなんと6台(正確には1台のPCに6種類のソフトが入っている)もあった。

6台のCADCAMをすべて使いこなし、どれひとつHDDの肥やしになることなく状況に応じて使い分けている。
社長自らがすべてのソフトを操り、CADベンダーへオペレーションの改善注文を出す。

1つのCADは支給データの修復のために使い、IGESという中間フォーマットの精度を上げる、そのCADから出されるIGESはどのCADへ渡されてもほぼ100%元形状のまま再現出来るという。

別のCADは紙図面からデータを製作するのに使い、他数台のCAMの部分も2次元用3次元用と使い分けている。

なぜこの様なオペレーション方法も違うCADCAMを6台も使い、わざわざ複雑な事をするのかと聞いてみると、「すべてはスピードの為」だという。
「お客さんから要望される納期に間に合わせるために、気がついたらこうなった」と言っていた。

しかしそれぞれのソフトだって安くはない、その点については、「一般的なCADでも時間をかければ大抵の事が出来るが、専門特化したCADだと、1日掛かっていた仕事が1時間で出来る、そう考えると設備投資しない手はない」と。

注文のメールが届いて1時間以内には、加工の要望を書いた図面をお客さんに返すそうだ、その後承認をもらいOKが出れば、その日の晩には加工を始めている。

大抵のモノは1日あれば形になっている。
あるメーカーは量産が始まり、成形が間に合わないときは、ここで作った試作品を組み込んで販売しているという。

社長は「初期製品は買わない方が良いですよ」と言っていたが、量産品より精度は良いし、手作りに近い高級パーツが組み込まれているのだから、それを買った人はラッキーだ、中の部品代だけでその商品の本体価格より高いかもしれない。

3名の会社ではあるが月商1000万円を超える事があると言う。
製造業の平均的な売り上げは一人当たり70万円程だ、それが部品加工だけで月に1000万円稼ぐ事がどんなに大変かは想像を絶する。
この6台のCADCAMがあって始めて出来る芸当だろう。

また近いうちに時間を取って話をしに行きたいと思った。


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災害時に必要となるモノ

火山噴火、台風、地震、このところ立て続けに自然災害が起きています。

自然災害をくい止める事は不可能ですが、備えがあればその後の復旧に役立ちます。

災害発生後、電気ガス水道等のライフラインが停止してから数日間では、食料飲料よりもトイレの数が不足するようです。
また季節によっては、毛布などの体温を維持できるモノも必要です。


せめて電気だけでも使えれば不自由の解消には役立つでしょう。
家庭用ソーラー、風力、熱といった発電装置を出来るだけ多く配備し、普段からバッテリーに貯めておく事により、万が一のとには電力の必要となるところへ持っていけます、その電力はトイレの温風乾燥や、照明、TVラジオの電源に使えます。

街灯タイプの複合発電装置では、ソーラー、風力で発電し土台の中に仕込まれた大型バッテリーに電気を貯めていて、その土台に100Vコンセントを差せるようになっています。

このような街灯が多く採用されれば、災害復旧に大いに役に立つと思います。

この街灯タイプの複合発電装置はいずれまた詳しく紹介します。

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ナノテクとは?

世界の中で日本が誇れる産業にナノテクノロジー(ナノテク)がある。
ヨコハマ技術連携コンソーシアムの部会で、(有)フロンティアマテリアル代表の中村恭之先生が講師をされたナノ材料の話を元に記事にする。

○人気ブログランキング。

ナノとは1メートルの10億分の1の単位。
仮に地球の大きさを1メールとすると、1ナノはビー玉程度、それほど小さい世界の話だ。

この小さな世界でなにが起こっているのだろう。

モノを作る場合、小さければ小さいほど良いとされることがある。
ナノテクは一般的に、デバイス、メカトロ、材料、医療の分野で期待されると言われており、
例えばノートパソコンや携帯電話の中身、宇宙へ持っていく機器類は運搬のため、体内で働くカメラや人工臓器もそうだ。

日本のナノテクノ市場は2005年には2兆3500億円程度だが、2010年には27兆3300億円にまで跳ね上ると予想されている。

1ナノの大きさには鉄原子7個分の厚みがあるものの、加工すると言う考えでナノオーダーを扱おうとするととても大変だ、しかし従来よりある表面処理の技術に薄膜処理というものがあり、その薄さはナノオーダーである。

また、鉄原子7個分あると言うことは、0.1ナノの世界では鉄原子のほうが大きい、0.1ナノの世界をコントロール出来たら原子の格子配列を再構築し今までにない鉄を作ることが可能となる。

今後ナノオーダーで材料が作れるようになれば、電気を通さない金属、逆に電気を通すセラミック、燃えない紙や錆びない鉄などが自由に作れるようになる。
古典物理学の常識が通用しない何でもアリの世界になる。

しかしながら人の目には見えない小さな世界のため、扱うのが非常に困難だ。
ひょっとすると見ようとするから大変なのかもしれない、トランクなかにしの言う波動バイブレーションがナノテクを普及させる道なのかもしれないとも思っている。

ジョージ・ガモフはこんな事を言っていた。
「人は、人類が認識できる範囲の上限と下限の中央にいる。」
例えば7800万キロメートル離れた火星に人の手がはいるときが来れば、ミクロな世界では0.78ナノのがコントロールできているだろうと言うことだ。

量子テレポーテーションに成功の記事は以前に書いた、日本のモノづくりが向かう先にはどんなことが待っているのだろうか。


参考
関東学院大学工学部
文部科学省


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ゴミは金なり

今週の「ガイアの夜明け」はみどりかわにとって衝撃的だった。

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日経スペシャル「ガイアの夜明け」 ゴミは金なり ~世界が奪い合う日本の廃棄物~

内容は大きく分けて二つ、日本では家電ゴミだったモノがアフガニスタンをはじめ中近東、東アジア、中南米では商品として売られているという事。
それと日本では産業廃棄物だったモノが、資源ゴミとして中国で買われているしかも高騰しているという事だ。

ここ数年でミナロの周辺にも産廃業者が多く進出してきた。
家電ゴミや廃車が海外で再利用されている事実はよく知っていたが、産廃が資源として買われていたのにはショックを受けた。

日本では埋めることしかできない産業廃棄物が、中国人の手によって仕分けされ、クリーニングされ、溶かされて資源となる。
安い人件費だから出来る事ではある、が、同時に材料代も安いという事だ。
この安い材料と安い労働力で出来上がってくる品物に値段で勝てるワケがない。

現状日本の製造業者がゴミを捨てる場合のほとんどが、お金を払って持っていってもらう。
純度の高いアルミや銅、ステンレスはお金を頂けるときもあるが、少しでも混ざってしまったら産廃だ、捨てるのに有料となる。

モノづくりには必ずゴミが出る、それを捨てるのにはお金がかかる事だと、なかばあきらめていた。
だが、中国の買い付け業者は「もっと日本のゴミが欲しい!」と言っているではないか、ものすごく衝撃的な事だ。

もしミナロが所属する日本最大級の工業団地がひとつにまとまり産廃を管理出来たら、お金を払うどころか資源として売る事だって出来るだろうに・・・

ゴミ屋の経験がある中田市長はこの事実を知っているのか?
未だに分別しても意味のない事業所系のゴミ収集方法を棚に上げ、横浜G30プランを進めようとする行政には期待しても無駄なのだろうか。

機会があれば、最近倒産してしまった産廃業者が残していったゴミの山を、中国の買い付け業者に値踏みしてもらいたいと思う。

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NCネットワーク

製造業にたずさわる方であれば、NCネットワーク(挑戦する製造業のために)はご存じだろう。
以前ミナログでも記事にしたことがある

以前の記事を読まれたわけではないようだが、NCネットワークの営業の方からメールが届いた。
(許可をもらったので転載する)

今回、緑川様のブログを、サーチエンジンで発見して御連絡 させていただきました。緑川様はブログを活用した非常に面白 い営業活動を展開されているな、と感心いたしました。
-中略-
 つきましては、お忙しいところまことに恐縮ですが、来週中でお時間のあるときに、訪問させていただき、弊社のツール群を御紹介させていただければとおもいまして、メールをさせていただいたしだいです。

体の良い売り込みだろうと思ったので、「御社の売り込みの為に来社されるのであればお断りいたします。
そうではなく情報交換等、有意義なものであれば是非ご来社下さい。」
と返信してみた、すると。

正直に申し上げますと、弊社の商品のご紹介(営業)でお伺いさせていただければと考えておりました。
ただ、わたくしが思うに、弊社のツール群は御社が今後ネットを積極的にご活用されて営業もしくは発注を行うために、自信を持って貢献できるものでありますので、一度面談の上ご紹介をさせていただければと思いました。
弊社は今後、ブログを製造業の方に広く使っていただくようなツールとして提供して行く予定で、緑川様のように実際に実践されている方のお声もお聞かせいただければと考えた次第です。
そのお話の中で、同時に情報交換等もさせていただければと考えておりますが、いかがでしょうか?

と返信頂いた。
つまりは情報交換もするけど売り込みもしますって事だ、こちらには特に拒否する理由もないし、実はNCネットワークには聞いておきたいことがあったので、来社して頂いた。

来社された営業の方は著者と同年代、個人でブログやGREEをやっておられるそうで、今後ブログを製造業のツールとして使えないかを模索していると言われた。(GREEでは早速リンク申請しました)
今はまだ数が少ない製造業向けブログを書いているミナロへ何かヒントは無いかを探し出す事と、
NCネットワークの有料会員であるエミダスパートナーになって欲しいとの事での訪問だ。

正直、有料会員には興味は無い。(これはその場で伝えてある)
理由は、現状HPを使っての集客に特に不足はない事と、NCネットワークが中国生産に力を入れていることだ。

著者にとっての本題は、この中国生産の実情と今後を聞く事だった。
普通に考えれば国内の製造業にとって中国の生産現場は強敵だ。
NCネットワークが国内の中小零細の製造業の為にサービスを提供するという組織であれば、なぜ先頭を切って中国生産を勧めるのか?
そこを聞きたかった。

大企業がコストを気にして中国生産に移行するなら仕方がない、だが中小零細が中国へ生産を依頼すると言うことは、自虐的では無いだろうか。
今まで協力関係でやって来た製造業者たちをコストパフォーマンスで見る事になる、高ければ当然仕事は出せない。
行き着くところは日本国内に現場不要の考えに繋がらないだろうか。

元々NCネットワークは製造業者の横の繋がりを重点に置いていると思っていた、今でもそうだと思っている。
しかし、NCネットワークから送られてくるパンフレットやチラシには中国の案内が半分近くもはいっている。
赤字部門だとも言っていた、なのにそれだけ力を入れるには、将来の利益に繋がると考えているのだろう。

来社された営業の方の部署は毎日のように各地の製造現場に出入りしている、するとやはり対中国生産を良く思っていない意見も多いと言われた。
国内の製造業が中国生産を敵視するのは当然だ、自分の生活と首がかかっているのだから。

これから先何十年も製造現場の流出が続いたら日本の製造業には何が残るのだろう。

NCネットワークの経営陣が今後、中国をはじめとするアジア各地にまでネットワークを広げた場合、その時国内の製造業にたずさわる人はなにをすべきなのかを聞いてみたい。

追記 2005/5/27
NCネットワークがブログを始めた。
コメント、トラックバックOKだと言うことなので、思いっきり遅だしだがトラックバックをしてみる。
回答はあるだろうか・・・

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ガイアの夜明け「職人誕生」

昨晩のガイアの夜明けは「職人誕生」~技術立国を支えろ!18歳の旅立ち~

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地方出身の高卒者をカーメーカー大手の日産自動車が採用し、職人として育成する事を紹介した番組だった。

新人教育期間中に、ヤスリ一本で丸棒からセンターポンチを削り出し、そのためのコスト、品質の重要性を徹底的に教え込まれていた。

日産は2001年度の高卒採用は0だったが、V字回復で基盤がしっかりしたため、来年度は300人もの高卒者を採用するそうだ。

将来のモノづくり職人としての金の卵をこれだけ確保し育てるならば、数年後~十数年後にはモノづくり大国としての地位が回復出来るかもしれない。

ただひとつ気がかりなのは、今30歳代後半からのバブル就職組がまともな教育も受けないまま管理職となり、これから押し寄せる更に若いパワーをコントロール出来るか、厳しさと優しさの使い分けがうまく出来ない世代がしっかりと指導出来るのか、そこが心配だ。


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色男、イカダで出航

ogura-t.jpg
A&Vフェスタ2004へ行って来ました。

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写真の一番上右側が小倉さん。
自社ブースに来て頂いたお客さんに説明しているところ。
ご自身のブログにも顔写真がないので、正面の画像は載せませんが、ものすごく男前です。
女性ファンが多いのもわかる、しかも決してお高く止まっていないところが好印象です。


写真の中、下段は今回の出展物、FORTECO(フォルテコ)。
ブースでは映画パールハーバーを上映していたのですが、爆撃の音に合わせて写真中段の6連スピーカーがドッカンドッカン踊っています。

写真下はアンプと低音を受けもつウーハー、心臓部ですね。
そしてこの操作パネル、よく見ると(この写真じゃ見えないですが・・・)奥にアクリルの板が入っているのですが、これを加工したのは山梨の三森さん

長野の小倉さんがあちこち加工屋さんを探してやっとたどり着いたのが山梨の三森さんの会社、しかも偶然二人ともGREEをやっておられていたそうで、お互いみどりかわのリンクにも繋がっていたということが判明。
同年代の加工屋達は考えることもやる事も似ているのを実感しました。


今回、小倉さんの出したブースは1小間分、そしてその周りには有名超大手企業が4小間分を陣取ったブースだらけ、コンパニオンだって立っています。

ですが、イカダの様な小さい会社が、タイタニックのようにでかい会社を相手にして、どうどうと自社製品を世に出すその姿勢は大好きです、応援します、というかミナロもやりたいです。

そしてこの商品FORTECO(フォルテコ)を10月より販売開始するそうです。
2ch信号でも5.1サラウンドに負けない迫力。 大がかりな装置と違い、置き場所を選ばないのも魅力です。
小倉さんは「将来スピーカー自体を消してしまいたい」と言ってました、この先一体どんな音響機器が出来てくるのか楽しみです。

A&Vフェスタは残り2日、色男と6連スピーカーを見たい人は是非会場へ


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イカダでタイタニックに勝つ

長野のモノづくり仲間がヨコハマへやってきます。
自分たちで完成させたモノを世間にアピールするために。

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弱者必勝☆イカダでタイタニック号に勝利する10の方法!

↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑↑
☆★超弱小零細企業からガレージメーカーへ脱皮中★☆

「やっぱり音楽っていいよね!」
解禁!夢のホームシアターがアナタのものに。
大手オーディオメーカーを相手に背水の陣で挑みます。
コレを体感せずにはいられない!

 コンパクトでありながら臨場感あふれる音を楽しめる
「世界でたったひとつしかないアナタだけの」オーディオ・スピーカー
をやっとこ完成させました!(涙)アナタのお部屋が小さな映画館に!
”5.1chマルチサラウンドシステム”とかむずかしいことは言いません。
たったひとつの配線と二つのスピーカーがアナタの五感を揺るがします。
メディア、プレーヤーは問わないオールラウンド・マルチプレーヤーです。

百聞は一見にしかず、ぜひ秋の”みなと未来”でお会いしましょう!
(・・・実は正直みんなに会いたいんです、ホント・・・)

■□■心の琴線に触れる、音楽と映像の体感イベント!今ココに■□■

内容:A&Vフェスタ2004
http://www.jas-audio.or.jp/festa2004/
期日:2004.9.22(水)/23(祝)/24(金)/25(土) 10:00~18:00
会場:パシフィコ横浜 展示ホール
チケット:入場無料!
アクセス:http://www.jas-audio.or.jp/festa2004/access/
ブース:H-2(ホームシアター・ゾーン)←ここでアナタをお越し待ってます!

今回長野からパシフィコヨコハマへやってくる小倉さんのブログには、ミナロのMLFlaser宣伝も載せてもらっています。こちらではせめてもの恩返しということで、金沢産業団地へA&Vフェスタ2004のチラシをまきました。
A&Vフェスタの初日22(水)にお邪魔しようと思っています、話をする時間が取れると良いんですが・・・
始めて会えるのを楽しみにしています。
最終日の25(土)には打上をやるそうです、GREEや楽天の仲間が集合します。

2.5次産業の見本となる様なイベントにとても期待しています

ハマケイにも情報が載っています。

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今日のモノづくりオタク

kickb.jpg
「キックスケーター」


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今日来社したお客さんは元木型屋の同僚。今は会社は別々だが、ご近所。
多趣味の彼はキックスケーターだけでも20台持っている。

今日は有休を取って、キックスケーターのカスタムパーツを作りにミナロへやって来た。
ボール盤やコンタを使いシコシコ部品を作る。

この写真のキックスケーターには、リアサスペンション、ブレーキ、ヘッドライトが後付けされている。
次の改造では油圧ディスクブレーキにするそうだ、ドイツ製の手のひらにのるようなディスクブレーキを買っていた。

彼は間違いなく「モノづくりオタク」だ。

キックスケーター、ラジコン、鉄道模型、車もバイクもそう、集めて触っていじって楽しいんですよ。
自分だけのカスタムマシンにしたいんですよ。

このモノづくり魂が製造業の根底にあるんです、もっともっと必要なんです。

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物作りの逆襲

ミナロでは「物作りの逆襲」というメルマガを出している。

製造業をネットワークで結ぶ草分け的存在のNCネットワークさんが提供する「エミダスだよ全員集合」のサブタイトルが「日本製造業の逆襲」となっている。

非常に似てませんか?

ミナロのメルマガを知っている方からは「真似されたの?」と言われる。

しかしNCネットワークさんがメルマガ「物作りの逆襲」の存在を知っているわけもなく、単なる偶然でしょう。
というより思考が同じもしくは、ベクトルが同じと言った方がお互いのためでしょう。


ミナロが思う逆襲の意味するところは。

バブル期には金融機関の利ざや稼ぎのためにだまされる様に金を借り、バブルがはじけ不良債権になると貸した金全部返せと言ってくる金融機関へ。

公的資金の注入など受け入れないでも生き残っている製造業者が、しぼりにしぼったコストで出た利益から納税したお金を非常に納得のいかない事に使っている国へ。

下請けいじめだけでは事足りず、安い人件費でモノを作れる海外へ製造現場持っていた事で利益が出たと喜んでいる大手メーカー。またその経営者の事が大好きな行政の体質へ。

の逆襲だ。

モノづくりが経済の底辺を作っている事を軽視させてはいけない。
製造業を利ざやを稼ぐ道具にするな。集めた税金を政治家のためだけに使うな。大手も大事だが弱いモノいじめはするな。あなた達日本のことは好きではないのか?個人の将来ではなく全体の将来のことはどうでも良いのか?

これから逆襲は始まります。


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Yahoo!メッセンジャー

このブログの右に「物作りチャット」という項目を作ってみた。

最近モノづくり仲間で、Yahoo!メッセンジャーを使ったチャットがプチブームとなっている。

このチャットを使って、仕事の相談、打合せを行っているのだ。

今までチャットといえば、仲の良い同士のおしゃべりの場だっのだが、これが仕事で使って見たところ非常に具合がいいのだ。

1.相談先のオンライン状況がわかる。
2.相手の都合を考えなくても良い、オフライン状態でもログインしたときにメッセージが届く。
3.距離にかかわらず、電話代がかからない。(常時接続の場合)
4.数回にも及ぶ追加、変更等の電話をしにくい場合でも問い合わせを話しやすい。
5.メールによる打合せより速効性がある、単文での会話だから勘違いがすぐ直せる。
6.複数の人間と話が出来る。

とりあえず気がついたところはこんなところだ。

このチッャトという古いツールを、モノづくり会社がもう一度見直して、仕事で生かせないか試してみようと思う。

この「物作りチャット」がオンラインの時には、気軽に相談して下さい。
もちろん物作りに関した相談に限りますが。

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横浜技術連携コンソーシアム

土曜日の午後、第4回目となるヨコハマ技術連携コンソーシアムがあった。

*追記あり

第1部基調講演は、 (有)メディアハウスA&S高橋明紀代氏「中小製造業、勝ち組の鉄則――各社の事例に学ぶ――」

中小製造業が生き残り、勝ち組になるための条件は、通り一遍の方程式では導き出せないのない、いわば答えのない答えである。 講師の高橋氏は、長年中小製造業、町工場の現場を訪問し、その実態に触れている。今回は各社の事例を基にして、ネットワーク等によって勝ち残る中小製造業のしたたかさなどを講演していただく。

高橋さんにはホームページを使った販売方法がうまく行っているという事例をたくさん紹介して頂きました。
特に印象に残ったのは「いま頑張っている製造業の人は、大手や銀行の様に助成金や援助をもらわなくても生き残れてきた人達。もっと自信をもって良いです。自慢しても良いです。」と言う言葉。

確かに技術以外で自信をもっている製造業は少ない、会社としての自信を取り戻す事は良いことだ。

都合により第2部の技術交流会と第3部の懇親会が一緒になってしまいました。
そのことについてはまったく問題は無いです、かえって安上がりで良い内容の議論が出来たと思います。

内容は、せっかく集まっているのだから、「このまま続けることが大切だ。」「そろそろこの繋がりを活かした結果が出てきて欲しい。」と言う意見が出てきました。
実際今協力会社が居なくて困っている仕事の話も出ましたが、手を挙げる人が居なかったのは残念。


場所を変えて今回は喫茶店で延長戦。
コンソーシアムの運営の鍵を握るコアなメンバーでの話し合いです。

コンソーシアム自体のこれからのあり方と、その下部組織である各専門部会の進め方を議論しました。
基本的にコンソーシアムは無料で行う集いの場、各専門部会はメンバーを固定するために会費制にするのが良いだろうと言う見解でした。
これはまだ草案につき、今後様々な面から検討したいと思います。


今回は、遠方からお越し頂いた みかん太郎さん のブログへTBさせて頂きます。

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マインスイーパー

ms5.jpg

この写真の機械は地中を探査する装置だ、先ほど工業大学へ納品が完了した。

将来的にはマインスイーパー、つまり地雷探知に使う技術を確立するための実験装置だ。


すでに既存の装置は有ったのだが、使い勝手が悪いと言うことでミナロに新規注文を頂いた。


動作はプログラムを書いて動かす為、完成というにはまだ早いが、メカ的な部分はできあがった。

この装置が日本の最先端技術を確立するために、また世の中の安全のために活躍してほしい。


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■好きこそ、者の丈夫なれ。

「だけど大好きなんだよ、この仕事。汗かいて真っ黒になってさぁ、
作業してるの」

2.5次会の後、ミナロでのワイガヤの席で、アルミ鋳物の会社を営む
Oさんが、はにかむように言いました。
うむ。なにも言葉を返しませんでしたが、ちょっと感じてました。

「鋳物(砂型)」の仕事と聞いて、内容がよくわからないにしても、
小奇麗な環境をイメージする人は少ないでしょう。
3K…事実、そんな思われ方をしてきたようです。
確かに、現場は熱い。汚れる。あちこちにいろんな材料が置いてある。
モノをつくる小さな現場、材料と道具を活かし手業を活かす最前線です
オートメーション化された大企業の工場とは違います。

「このイメージを変えていきたいんだ」。
「フォーマルウエアを着た鋳物。人に、自社の作ったものを差し出す、
その心意気を届けていきたい」。
時代の勢いを得て、世に出た物や人だけが「価値」「勝ち」な訳じゃない
作る技にも自信がある。ものを届け相手の喜びが、自分の喜びと
なることも肌で知っている。誇りをもち、元気に長く続けていけるもの
は、ここにもある。そのための見えない汗を惜しまず、楽しむ心は
人一倍もっている。
気負うことなく話すOさんの笑顔に、大いなる自負を感じました。

Oさんの言葉を聞いたとき、糸井重里さんの数年前の著作、
「インターネット的」(PHP新書)の中の一節を思い出しました。

「筋肉系の工業化社会→神経系の情報化社会ときて、その後には
どんな社会がくるのか~~~ぼくは、『魂(スピリット))の社会』なので
はないかと~~」「感動とかセンスとかいうものがどんどん価値を
あげていくのだとしたら、それは『魂の満足』を求める社会でしょう」と。

マズローの欲求五段階説ではありませんが、食べて生きる~
物を持つ・力を持つ~ことを起こす、知恵を持つ。と、世の中が
なったとき「持つものを前提に、どう在りたいのか」を、
あらためて自分に問い直し、持つものを考えることは、
企業活動として必要なのだと思います。

その仕事が「好き」だということは、自分の中にある尺度が生まれる。
そうした想いを伝えたり、社会に問うことは、これからの企業活動の
一部になってくるのではなかろうか。もう、なってますか?

それだけで企業が在り続けられるのか? と聞かれたら、そうは
いかないでしょうが、これだけは言えるのではないかと。

「どんな企業に在り続けてほしいのか」。
それは、商品やサービス、技術を利用する立場では言える。
買う側、利用する側が、何を基準にどこの、なにを選ぶのか。
相手の想いや行いに賛成、共感するかたちで、企業活動を
応援していくということはあり得ることだと思うのです。

★この記事は、ヤマログと連動しています。
 つまり、同じということなんですが(笑)

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生き残りにかける

製造業が生き残っていくためには、と考えて生まれてきたのが2.5次産業だ

異業種連携で作り、売れたら分配すると言うやり方は今後増えるだろう。

GUTSさんのサイトで 中小製造業の生きる道 と 製品開発の切り札!? に書いてあるのはデザイナーと生産者の連携だ、売り上げに応じてロイヤリティーを払う代わりに、最初はタダ。

小出塾に参加されている金型屋の社長さんも、最初金型を作るときは材料代のみで、売れたらロイヤリティーを頂く方法でやっていきたいと考えている。

NIPPON STYLE この組織もすばらしい。 とても魅力ある商品を作り出している。
特に「バーチャルキーボード」や「ヘッドマウントディスプレイ」など、予算があれば欲しい。

ミナロも特許関連の窓口に行ったときに、主婦がアイデアを製品に出来ない話を聞いた、製作を頼むところを知らないし、初期投資が出来ない訳だ。


一見すばらしいシステムの様だがリスクもある、売れなかった場合お互いが泣くわけだが、持ち出しの比率が問題となる。売れた場合の分配比率も同様だ。分配や責任範囲は前もって契約することになるだろうが、それぞれリスクは背負いたくない立場での交渉ごとはむずかしい。

そこでもっとも重要なのが人間関係と新アイデアの魅力だ、どちらがかけてもうまくいかない。

ミナロの考える2.5次産業は、まず人の繋がりを持つことから始まると考える
その輪のなかで、新アイデアに共感できる人と組んで作り上げていく、
失敗も成功も共有できる人達とだ。

そして最終的には基幹産業になりえるところまでいきたいと思っている。


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■中小企業は売名行為が命。

「潮(うしお)」(8月号)特別企画
「世界を翔る中小企業『スモールカンパニー』の実力」
ー オンリーワンの技術で世界を舞台に活躍する中小企業。
  その元気の秘訣に迫る ー の読みかじり第二弾です。

タイトルは、マイクロパーツ(極小精密部品)でトップを走る、
㈱樹研工業の松浦元男社長の取材記事の中の言葉です。
この会社、金属とプラスチックを一体成型する技術は、他の追随を許さず、
スピードメーターに使われる部品などは市場独占状態なんだとか。
20年ほど前から「刃物で加工できる世界最小のパーツ」づくりに傾注。
パートを含めて約100名の会社が、世界を相手に年間30億の売り上げ。

技術開発で名を馳せた企業が、またまた世界をビックリさせた。
2002年には発表した「100万分の1グラムの歯車」がそれ。
な、なんだ? 100万分の1グラム? 歯車?
肉眼で確認できない歯車って・・・確かにすごいけど、一体なにに使うの? 
って思ったら、やっぱりそう言われることもあるそうです。
「使い道がないのなら、意味ないじゃん」と。
それに対する松浦社長の答えは、

「何に使えるのかより、できるかどうかの方が問題。技術開発の
積み重ねこそが、中小企業の生きる道」。

この言葉の中に企業理念が込められているそうですが、
これだけじゃ、その技術をどう売るの?って、やっぱり思いますよね。
松浦社長曰く、中小企業の経営法には明快な3要素があって、
そのうちの2つが「技術開発」と「品質管理」なのだそうです。
(もう一つは「財務管理」=バランスシートを読む力)
品質管理とは、高品質生産と不良品を出さないしくみ(瞬時に追跡調査が
できるシステムを構築)。
技術力は、いわば会社のエンジンで4つくらいあるのが理想だと。
だから、常に新しい分野に目をつけ先鞭をつけることを心がける。

この2要素のシンボルこそが、「100万分の1グラムの歯車」となる。

「来訪者には、工場の隅々まで見せて、製品サンプルをおみやげとして渡す。
その時、直接の商談にならなくても、必ず口コミで広がり、ウチの技術に
お声がかかる」と。
で、「中小企業は、売名行為が命ですよ(笑)」と。

今年、ナノプロセッサーを五軸制御する工機を備えた新工場を建設した
そうですが(し、しかし10億分の1メートルってなによ?!)、
「将来、この技術が応用の日の目をみたときには、必ず受注はウチにくる」
ということです。

「閉じてない技術」「開かれた技術」。
そんな言葉が浮かんできました。
自社のめざす方向、想いや行いの延長線上に「100万分の1グラムの歯車」
があって、オープンに伝えていくことへの意識がある。

それにしても松浦社長の言う「売名行為」、芯のある言葉よなぁ。
含まれてるものなぁ、いろいろと。
背負い投げ一本! と思ったりするのは個人的立場からなのでせうか。

製造業の方(だけじゃないけど)と話をする機会があって、
「自社の技術やしていることを伝えていかないのですか?」という問いに、
「一般には関係ないから」「すぐ売れるものじゃないし」などの
声を聞くこともあるのですが、

自社の在り方として、自社の行いを伝えていくことは
継続的に「売る」「買ってもらう=あの人を“買っている”」ことには
ならないのかしら? と思うわけです。
いま、こういうことを意識している企業も多いようですから、
本気で取り組むところと眺めている(あるいは気づこうとしない)ところ
との差は、ますます大きくなっていくのではないでしょうか。


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ガイアの夜明け

今晩のTV東京午後10:00~ ガイアの夜明け
「さらば親会社 ~工場独立への挑戦~」

大手製造業の業績回復が報道される一方で、次々と地方の生産工場が閉鎖されている。 親会社による「集中と選択」の決定に多くの社員が職を失い、地方経済に打撃を与えている。しかし最近では、リストラされた社員が自らの手で会社を設立し、工場の独立を目指す動きも出てきた。 福井県武生市にある旧・武生松下の社員たちは、自ら資本金を出資し新会社を設立し、今年1月から操業を開始した。 大企業の後ろ盾を失った彼らの、生き残りをかけた工場独立の挑戦を追った。


規模は違えど2年前のミナロと同じ状況でしょう。
甘えた過去を払拭する踏ん張りどころです、大企業に依存する体質は改善してほしい。
そしてマスコミの正義も見せて欲しいところです。


一方同じTV東京のワールドビジネスサテライトは、せっかく始めたブログが止まっています。
WBSブログ 大浜 平太郎

開局2日しか持ちませんでした、期待していただけに残念です。

トレたまでMLFlaser扱ってくれないかな。

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■ブログな想い。<そこに、人がいる。>

本日、あらたにモノづくり人のブログが航海を始めました。
おめでとうございます。ボン・ボヤージ!
http://design-factory.blog.ocn.ne.jp/factory/

これを機会に、それぞれの分野で、モノづくりに限らず、仲間たちの間で
また一人、一人と日常の声を出す人たちが増えてくればいいですね。

ブログに人気が集まってきて、インターネット上で「声」を発する人が
どんどん増えてきました。人の欲求は、どんな所にあるのでしょうか?

人は、毎日、いろんなことに喜んだり、悲しんだり、怒ったり、
嘆いたり、さじを投げたり、黙したりしています。
それぞれの人がそれぞれの立場や視点で何かを考え、言葉にしています。
でも、それはその人の考えているおそらく一部に過ぎません。
人も、会社も毎日をリアルに生きる、生なものだし、
「見えている部分」「伝わっている部分」も、ごく一部だと思うのです。

自社のホームページや会議・会合で発した声が、飲み屋で発した声が、
自分の考えのすべてなわけではありません。
今日の朝、Aと思って発した声が、発することによってなにかを感じ、
夕方にはBという考えに変わり、そのときの自分の考え・想いと
なることだってあります。

自分の考えていることが、自分でもよくわかっていない。
でも、もしかしたらそれは大切なことなのかもしれない。
そういうことも含めて、自分・自社の考えなのだと思います。

いま感じ、考えていることを生モノとして惜しみなく出していく。
整理・未熟だけど、いま、ここでとにかく自分はこんなことを
考えている。自分でも、まだよくわからないのだけれど、
上手く言葉にできないのだけれど、こんなことに関心をもったり、
思い入れをもっている。未整理・未熟なりに、いま在るポジションから
声を届けてみる。
そんな想いをもって発せられた声を、その人の想いにならない想い、
未整理な言葉も含めて受け取ってくれる人が現れる。
そういうやりとりをしていくのに、ブログはもってこいだと思います。

そこで人があなたに求めるのは、完璧なあなた(会社)でしょうか?
その仕事が好きでたまらない、大変なことも多いがこだわりをもって
いる。こんな声や物事に共感した、関心をもった。ずっこけた。
ついでに屁もこいてみた。

自社の継続的な想いで、人や社会とつながっていきたい。
それでいいのではないのでしょうか?
人が人に求めているのは、やっぱり人の想いや行いで、仕事なら
「人としての会社」を知りたいのではないのでしょうか。
商品も技術も、その一部なのでしょう。

表現の完成度やしくみ・しかけのウンヌンばかりを考え過ぎて、
在庫を抱えたまま、錆付かせてしまうよりも、とにかく声を
発してみる。書いた後で、「ああ、あの件はこうだった」
「もっと言いたいこと、いい知恵があった」となれば、
また、書けばいいのです。それがインターネットのいいところですね。

書くことで自らが気がつき、相手に気がつかされ、
気づきと気づきがつながり、新しい想いや行いへと熟していくかも
しれない。ないかもしれないが、とにかく声をあげることで、
自分・自社の未知につながる、なにかに会えるかもしれない。
そういうことを優先して、声をあげてみる。

現に、ここまで書いてきた文章、表現としてきちんと
まとまっているかと言ったらそうではないと思います。
それでいいと思っていますし、でも、なにかを感じていただける
ものはあると思います。
(表現的にまとまっていないと思っているものを、立場的に
出すのって、けっこう勇気いるんですよ。毎回、えいって
出しています。)

伝え楽しむが、勝ち&価値。でいきませう。

尚、仕事ブログの場合は、極力、自社を名乗り、HPをもっている
場合はリンクして、その上で声を発していきましょう。

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モノづくりってすばらしい

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リエゾンポート2004の感想

当日の写真です。

上の写真左がみどりかわ@ミナロ、右は手伝いをして頂いたD-labo Sakabe さん。

下の写真は、横浜市経済局の御一行様です。
真ん中白いワイシャツでミナロのチラシをご覧になっているのが横山経済局長
「ん~さっぱりわかんない」といった表情でご覧になっていました。


大学との連携を探すのが今回の目的。
ミナロのブースは多くの大学の教授達に興味を持って頂けました。

また、大学のブースでは
反重力マニピュレーター(ロボットの関節等)
PP製大変形ヒンジとリンク(超小型の超高速が可能)
40万PRMのエアモーター(超高速加工が可能)
等、最先端の技術を見ることが出来ました。

今後、試作や治具製作が必要な研究所へ協力態勢をアピールしていこうと思います。


こういった最先端のモノづくりに触れていると、わくわくします。
人が未だ発見していない領域に入っていくことを考えると、商売抜きでもやらせて欲しい!ってそれはマズイか。

カメラマンは、物づくりの声づくり応援し隊隊長の山田さんでした。


皆さんご協力ありがとうございました。 感謝!!


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ヨコハマ技術連携コンソーシアム

●ヨコハマ技術連携コンソーシアム●技術セミナーと技術交流

ヨコハマ技術連携コンソーシアムに参加しませんか?
横浜市内の製造業が主体の集まりです。


ミナロはこの中で専門部会の代表をします。
2.5次産業研究会
低い開発費の中で、如何に短期間で商品を開発し、その市場を開拓し、販売していくのかを検討する研究会、です。


下記リンクは横浜市経済局のホームページです、このコンソーシアムに興味のある方はどうぞ。

http://www.city.yokohama.jp/me/keizai/sien_c/consortium.html

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■スピードの向こう側に。

ライター:Y2-ENGIN

勢いのある会社や人に、特長的なことの一つ。

「スピード」があると思う。
よく言われることで、とくに目新しいことではないけれど、
自分の日常の言動に当てはめてみて、さていかがなものだろうか?
戦略や戦術、手法のどうのこうの言っている間に、結局何も動かず、
自然消滅を待つばかり。
小さな会社には、致命傷になることだってある。

思考することが悪いのではなく、あくまでも「サイバネティックス」で
考え動かなけばいけないのでしょう。
これを小さな会社のトップが、カラダでわかっていて動けるのとそうではないのと、
3ヵ月・半年の範囲で大きな差になるのだいうことを、ミナロを通してみていると
実感としてわかる。


横浜市金沢区の産業団地内で、なにかと話題のミナロ・緑川さんに
本プログをすすめたのが、先週の土曜日の夕方。
企業が「声」を発する、その基に、きちんとした技と想いがあるのなら、
ブログはこれからの声づくりによるつながりづくりに、大いに意味のあると思ったからだ。

ちょうど会社に遊びに来ていた、人なつこい元気な女のお子さんが
話しかけてくれる中で、「じゃぁ、やってみますか」と、相変わらず
わっははニコニコと聞いていた。

で、月曜日には立ち上がっていた。

実はここ一ヶ月の間に、こんなことがもう2つばかりあった。
一つは、ある集まりの場をつくったときのこと。
市単位の規模で集まっている製造業の集まりとは別に、
「地域の業種間を越えた、話し合いの場をも一つ作れたらいいですね」と
メールしたところ、その一時間半後に日付と場所(ミナロのロフト・・・にしておこう)
が関係者に配信され、一週間後には一回目の「塾」が開催された。
人がすぐ動き、知らぬ者同士が結びつく。

スピードのあるものには、在るもの(経験価値・人的情報価値など)を
どう組み合わせて、新しいものにできるか。人の想いが熱いだけに、
具体的な可能性を感じるのだ。

もう一つは、ミナロの商材の可能性について話をしたところ、
「面白いですね」。あくる日から、面白話をかたちにしてみようと
これまた動き出してしまった。

まず、試しに作ってみる・・・って、いくらモノづくりの会社だからって・・・
ムリになにかを好きになっているわけではないのだ。
ただ、本気で楽しんでいるだけだ。
どうやら仕事の神様は、そういう人を好むらしい。

考えたら、会社を起こしてまだ二年だ。
その二年の間にいろいろと注目を集めるようになったが、
いまのところリリースはかけていない。
技と想いをきちんと声にすることだけでも、まだまだ開ける道はある
ことを実証してくれている。

「より手を動かすために、口を動かせ」と言っていたのが印象的。

そんな想いのもとに、どんな人が集まるか、ちょいとこのメルマガを
読んでみるだけでも面白いですよ。

●物作りの逆襲!製造業限定!リストラからの成り上がり
http://www.mag2.com/m/0000116986.htm

会社設立当時、「保険が満期になったから、これを資金に使って」とポンと70万だったかな?
と差し出す人がいたり、「足りない電気工事代150万円は、出世払いでいい」なんて
言ってくれる人、さてあなたの回りにはいるでしょうか?

ちょっと話は反れましたが、「スピード」は、そんな大それたことを
必要としていないのだろう。小さなスピードの積み重ねこそ、その向こうにある
もっと大きくて速い流れに乗るために不可欠なもの。
そういうことなのでしょう。

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